シンプルアートな日本酒ラベルを見てみよう!

日本酒はそれぞれの酒蔵で先人たちから受け継がれてきた、いわば「伝統」を重んじるものである。

しかし近年では、蔵元が若い世代に交代することで革新が起きている。日本酒の新しい価値をつくりだすため、製造方法やその過程において、これまでの概念を覆すような発想を取り入れたり、まったく新しい味わいの酒を生み出したり。その潮流はここ数年の日本酒ブームを先導するものだといっても過言ではないだろう。

ここでは、そんな新時代の流れの中で、わかりやすく消費者にアピールする「ラベル」に注目し、シンプルアートとしてラベルも一緒に楽しめる、様々な個性派銘柄を紹介したいと思う。

「夏子の酒」の尾瀬あきら氏が命名した描き下ろしラベルは必見!

純米吟醸 るみ子の酒

森喜酒造場の跡取り娘として生をうけた森喜るみ子さんをモデルに、TVドラマ化もされた人気漫画「夏子の酒」の原作者・尾瀬あきら氏が命名し、ラベルの絵も描き下ろした。

お腹に子供を抱えながらも朝から30kgの米袋を運び、酒造りに注力するるみ子さんの信念に共感した尾瀬氏や、周囲の有志が協力し誕生した銘柄である。

森喜酒造
三重県伊賀市千歳41-2
▶︎公式HP

減農薬のシンボルとしてトンボやヤゴがモチーフに

生産量の90%以上の米を地元栽培で行う泉橋酒造。「きもと黒とんぼ」は田んぼで生まれ育つとんぼをデザインし、漢字が読めない外国人にも人気だ。

とんぼの幼虫「夏ヤゴ」や、恋する2匹のとんぼとハートをかたどった稲穂の「秋とんぼ」、新酒の季節・冬には土に埋まったとんぼの卵と「雪だるま」で四季折々の酒を表現する。

いづみ橋 生もと 黒蜻蛉
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夏ヤゴ にごり酒~純米活性~
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秋とんぼ 山廃・雄町

雪だるま活性純米にごり

泉橋酒造
神奈川県海老名市下今泉5-5-1
▶︎公式HP

地元・小豆島をはじめとする瀬戸内海の島々がモデル

小豆島唯一の酒蔵として、平成17年(2005)に創業した新進気鋭の酒蔵・森國酒造。「うとうと。」は瀬戸内海に舞うカモメを、「ふふふ。」は寒霧渓の木漏れ日をイメージしたという。

また、「びびび。」は瀬戸内海に差し込む日差しの強さ、「ふわふわ。」はゆっくりと流れる島時間を雲に見立てて表しているという。

うとうと。純米酒
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ふふふ。吟醸酒
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びびび。本醸造
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ふわふわ。純米吟醸酒
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森國酒造
香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010-1
▶︎公式HP

主力銘柄の東洋美人! 飲めば美人に……なれるかも!?

山田錦を使用した上品な味わいが人気の東洋美人。キラキラと輝くラベルが美しい「壱番纏 純米大吟醸」。文句なしにまさしく東洋美人な佇まいだ。

「一歩」シリーズは、稲穂に見立てたippoの文字が爽やかな風を感じる。「限定大吟醸 地帆紅」はよく見るとラベル用紙に模様が施されていて高級感もバッチリ!

壱番纏 純米大吟醸
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限定大吟醸 地帆紅
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ippo 直汲み生
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澄川酒造場
山口県萩市大字中小川611
TEL:08387-4-0001

ムカデは嫌い? まぁそう言わず試しに一杯!

無風(むかで) 純米吟醸 生原酒

毒虫として嫌われるムカデ。あえてそのムカデをモチーフにしたとのこと。戦国時代では勇猛な虫として好まれ、ムカデの絵柄を旗印として用いた武将もいたという。

純米吟醸の新酒をろ過や火入れ、加水をせずに搾ったままで瓶詰めしたこの酒。ラベルの不気味さと爽やかな新酒の味わいが意外性を生む、遊び心あふれるデザインが秀逸だ。

玉泉堂酒造
岐阜県養老郡養老町高田800-3
▶︎公式HP

※2016年取材

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