東中野にある「阿波や壱兆」は、日本に数少ないそうめんの専門店だ。夏は冷やしそうめん、冬は温麺で賑わう。TV・雑誌で年間マスコミ取材扱い件数は30件を超える。

「阿波や壱兆」がマスコミで頻繁に取り上げられる理由は、四国徳島から取り寄せた「半田麺」という特産品の太麺を、オーナー秘伝のタレで仕上げた絶品のおいしさに他ならない。また、週替わりの新作創作そうめんも魅力的で毎週通い詰めたくなる味なのである。

筆者・宮川の著書『七福神食堂』(2019年4月発売)はこのお店がモデルになっている。この店のそうめんにハマり、調理のいろはを取材させてもらい、たいへんお世話になっている。おたくの隠れ家というより筆者の隠れ家かもしれない。

『七福神食堂』の主人公・美緒のプロフィールはお店のオーナー・田中かおりさんの生い立ちがベースになっている。彼女は四国徳島に生まれ、半田そうめんを食べて育ち、進学して東京の料理学校に学んで、東中野にお店を開店した。そこまでのストーリーは彼女の生い立ちを参考にさせていただき、創作させてもらった。

「阿波や壱兆」東中野店マスター。主に昼番
ピーちゃん。新作創作ソーメン、宣伝イラスト、ラインスタンプ担当
2019年年末でパーティ風の耳付きコスプレスタッフ。皆さん味のセンスは超一流
グリストリーダー諸方さん。『七福神食堂』を持ってニコリ
写真左すみ、ピーちゃん。和気あいあいのお客様達。年末の仕事納め、そうめんと徳島郷土料理で忘年会が盛り上がる

そうめん専門店は、ラーメンなどと違って意外に少ない。「阿波や壱兆」は開店以来10年以上の長きに渡り、店長かおりさんの故郷・四国徳島名産半田地方の手延べそうめんを取り寄せ、お母さん譲りの秘伝のタレで仕上げている。

作中に登場しているお母さんのタレがコレ。「定番出汁極」

昼食のレギュラーメニューとして人気なのが「いなかソーメン」。あっさりとした上品なタレとトッピングのボリュームで、常連さんの舌を喜ばせてくれる。

レギュラー人気メニュー「いなかソーメン」
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「生クリームとパルメザンチーズ使用の和風カルボナーラ風ソーメン」

また、昼の日替わりメニュー「生クリームとパルメザンチーズ使用の和風カルボナーラ風ソーメン」も人気だ。本場イタリアのカルボナーラ(パスタフェンネ)と違い、日本で親しまれているカルボナーラは、牛乳、生クリームを加えるのが一般的。「阿波や壱兆」では、豆乳と出汁極で作るソーメンに仕上げている。

ごぼう天のせ牛温麺(温麺は暖かいそうめん)
トマトクリーム温麺

「阿波や壱兆」は、そうめん評論家ソーメン二郎氏のブログや、TVの紹介コーナーでもたびたび紹介されている。興味のある方はこちらを。

そうめん二郎氏ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/somen26/

「阿波や壱兆」東中野店
http://awayaicchofun.blog88.fc2.com/

文/宮川総一郎
エッセイスト、漫画家、小説家。代表作:漫画『マネーウォーズ』(集英社ビジネスジャンプ)。小説:「七福神食堂」「東京謎解き下町巡り」(マイナビFan文庫)。総監修:「漫画から学ぶ生きる力」、他。