日本では当たり前でも海外では驚かれるような文化が多々ある。それら日本特有の変わった文化は、日本に住んでいる場合は意外と気づきにくい。
そこで今回は、海外では驚かれる変わった日本文化を3つ紹介する。日本特有の文化を知ったところで生活が激変するわけではないが、海外旅行などできっと役立つはずだ。
■変わった文化1つ目:食事のときに食器を持つ
日本では「お茶碗はちゃんと手で持ちなさい」という教育が幼少期から行われることが多い。日本に住んでいれば当たり前のことで、食事のマナーとして浸透している。また、食事の際に食器を持たないと「犬食いで行儀が悪い!」と、思われてしまう場合もあるだろう。
しかし、海外では食器を持って食事することは逆にマナー違反だとされている。この文化は欧米だけでなく、日本と文化が似ている中国や韓国でも同様だ。
また、食器を持たない文化は海外で食事をするとき以外にも、日本のフレンチやイタリアンなどの飲食店で食事をするときも同じである。平たいお皿をつい持ってしまいがちだが、マナー違反となるため気をつけよう。
ちなみに、食器を手で持って食事をする日本の文化は、「床座」から生まれたとされる。昔の日本では正座をしてお膳に向かって食事をしていたが、食器との距離が遠くなり、自分の口に運ぶまでにご飯を落としてしまう恐れがある。それではもったいないということで、食器を手で持って食べるようになったとされている。
■変わった文化2つ目:バレンタインデーはチョコを贈る
日本のバレンタインデーでは、女性が男性にチョコレートを贈るのが一般的である。女性は想いを寄せた男性に告白を兼ねてチョコレートをプレゼントする一方、男性にとっては「好きな女性からチョコレートをもらえるかもしれない」というドキドキの一大イベントだ。
しかし、海外のバレンタインデーは主に男性から女性にプレゼントを贈る文化が多い。また、プレゼントはチョコレートに限らず、バラの花束やジュエリーなどを贈ることもある。
例えば、アメリカのバレンタインデーでは本命の女性に対して男性がプレゼントを贈る。フランスでは男性が女性にカードや花束を贈るのが一般的だ。
このように、海外でも文化の違いは多少あるものの、女性が男性にチョコレートを贈る文化は日本独特の文化だと言える。
なお、韓国のバレンタインデーは日本の文化と似ており、女性が好意を寄せる男性にチョコレートを贈る重要なイベントとなっている。
■変わった文化3つ目:キレイな公衆トイレが無料で使える
日本では駅や公園など至るところに無料の公衆トイレが設置されている。すべてとは言わないが、どの公衆トイレもキレイな場合が多く、無料で何度も使うことができる。
しかし、キレイな公衆トイレを無料で使えるのは日本特有の文化であり、海外では公衆トイレの利便性が大きく異なる。
例えば、海外の公衆トイレは汚い場合が多い。高級ホテルやレストランは比較的にキレイだが、人通りの多い場所の公衆トイレはそうではない。
また、トイレットペーパーが置かれていないことや、便座や扉が存在しない場合もある。さらには、公衆トイレを使うときに利用料金を払う国・地域も存在している。
上記のように、日本と海外の公衆トイレでは利便性や文化が大きく異なる。とはいえ、日本でも有料の公衆トイレが次々と登場している。池袋や秋葉原にはハイグレード仕様の有料トイレが設置されており、日本の文化も少しずつ変化している。
■まとめ
今回は、日本では当たり前だが海外では驚かれる日本特有の文化を3つ解説した。
日本では当たり前すぎてまったく気がつかないものの、外国人からすれば驚かれる文化が山ほどある。日本特有の変わった文化に興味がある方は、ぜひほかの文化も調べてみてほしい。海外旅行などの場面できっと役に立つはずだ。