街が華やぐクリスマスの季節は、いくつになっても心が躍るもの。クリスマスをなんとなく「おめでたい日」だと認識している人は多いかもしれないが、具体的にどのような日なのかを知らない人も珍しくはない。

本記事では、定番すぎて逆に知られていないクリスマスの知識について解説する。家族や友人に話したくなるトリビアについても触れるので、より特別な日を楽しむためのスパイスにしてみてほしい。

●クリスマスって何の日?

まずは、クリスマスの基本的な知識を見ていこう。

そもそも、クリスマスとは?

クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝うお祭りの日である。聖書などにはイエスが生まれた日にちについての詳しい記載がないため、「誕生日」ではない点がポイントだ。

なぜ12月25日なのか、いつから始まったのかなどについては正確に判明していない。諸説あるが、一部ではローマのお祭りに意味が付け加えられて民衆に広まったことが起源になったと考えられている。

日本では、1552年にフランシスコ・ザビエルが信徒を集めて12月24日にミサを行ったことが始まりだとされている。その後、江戸幕府の禁教令により一旦は姿を消したが、禁教令が解かれた明治時代に復活。クリスマス用品の輸入が始まると同時に各企業が商業イベントを盛大に打ち出し、徐々に日本でも年中行事として親しまれるようになった。

言葉の意味

クリスマスは、キリストを表す「Christ」とミサ(礼拝)を表す「mass」が組み合わされた言葉だ。つまり、キリストのミサということだ。

クリスマス・イブの「イブ」は、「Evening(晩)」が由来している。キリスト教の前身に当たるユダヤ教では、日没後に新しい1日が始まると考えられているため、12月24日の日没からから25日の日没までがクリスマス、24日の日没から25日当日の夜明けまでがイブだということになるのだ。

ただし現代は、前夜を表す「eve」の認識で使われることが一般的になってきている。

●クリスマスのトリビア4選

ここからは、クリスマスに関するトリビアについて説明していく。知識を持って当日を迎えると、いつもより少し楽しく過ごせるかもしれない。

サンタクロースって誰?

サンタクロースは、キリスト教の聖人・ニコラウスがモデルとなっている。非常に慈悲深かったニコラウスが貧しい一家の窓から金貨を投げ入れたところ、暖炉にかかっていた靴下に入ったのだとか。このことから、サンタクロースが靴下にプレゼントを入れるという風習が生まれた。

赤と白の服を着て白いあごひげを蓄えているサンタクロースのイメージが定着したのは、コカコーラ社が販売促進のために描いたイラストの功績だといわれている。

ちなみに、イタリアではサンタクロースではなく魔女がやってくると言い伝えられている。いい子にはお菓子、悪い子には石炭をくれるという、ユニークな伝説がある。

七面鳥

アメリカ大陸開拓の際、欧州からやってきたパイオニアたちが飢えているとき、原住民のインディアンが振る舞った七面鳥が感謝の象徴として聖なる夜のご馳走になったという一説がある。また、元来クリスマスにはガチョウが食べられていたが、飼育しやすい七面鳥が定番になったという理由もあるようだ。

これをケンタッキーフライドチキンがうまく広告に取り入れ、日本でもなんとなく「クリスマス=チキン」と認識されるようになった。

アイテムの意味

【ツリー】

葉を落とさないもみの木は永遠を象徴しており、一番上に飾られる金の星はイエスの降誕を知らせるベツレヘムの星を表す。木の合間から見える星空をイメージし、キャンドルに火をつけて飾っていたことが由来しているともいわれている。

【リース】

常緑の植物をドーナツ状にして飾ることで豊作や魔除け、永遠、幸福などを祈願する意味が込められている。

【クリスマスカラーの飾り】

赤色はイエスが流した血の象徴で、神の愛や寛大さを表す。緑は柊やもみの木の色で、永遠の命や愛、力強さを表現している。白は純血の象徴で、純粋さや罪が許されたことを意味する。金色はイエスの降誕を知らせるベツレヘムの星を表し、希望や豊かさを表す。

日本と世界の違い

日本と世界では、クリスマスの過ごし方が異なる。イブに恋人や友だちと過ごすことが多い日本に対し、欧米では25日がメイン。恋人ではなく両親や兄弟、親戚と過ごす家族の日として定着している。多くの人が集まるため、プレゼントを10個以上受け取ることもあるのだとか。

また、さまざまな宗教や人種が集まる国では「メリークリスマス」ではなく、「ハッピーホリデー」という挨拶を使うことが増えてきている。ツリーについても、あえてホリデーツリーと呼ぶことがあるようだ。

ほかにも、ポーランドでは鯉のフライ、フィリピンでは豚の丸焼き、ドイツではシュトレンを食べるなど、食文化も国によってさまざまである。

●まとめ

定番すぎて本来の意味を知らない人が多いクリスマス。国によって習慣が異なるため、嗜好を変えていつもとは違った過ごし方やメニューを取り入れてみてもいいかもしれない。今回説明したトリビアを意識しつつ、1年に1度の聖夜を楽しもう。