日本のアニメ作品は素晴らしい。国内だけでなく世界中から評価されており、「神アニメ」と言われる名作をいくつも生み出してきた。
また、これら日本のアニメ作品を実写化しているケースがある。中には絶賛されている作品もあるのだが、多くの作品があまり評価されていない。
むしろ、「まったく別の作品になっている」「実写化はもうやめてくれ…」といった、批判的な意見が目立つ。そのアニメ作品のことが本当に好きだからこそ、批判的な意見を言いたくなってしまうのだ。
そこで今回は、アニメ作品の実写化に失敗したケースを4つ紹介する。
■失敗作1.ドラゴンボール エボリューション
2009年にハリウッド映画化した『ドラゴンボール エボリューション』。実写化の失敗例として、知っている人も多いはずだ。
ドラゴンボールといえば、日本の超人気アニメ作品であり、多くの人に認知されている。もとのアニメ・漫画が名作であったゆえ、実写化のクオリティには批判的意見が相次いだ。
その駄作っぷりは世界中から酷評されるほどで、期待とは裏腹にまったく魅力的ではなかった。なんと本作品は三部作構成だったのだが、大ゴケしたために一作品で企画が終了してしまった。
■失敗作2.進撃の巨人
世界中で大人気のアニメ作品『進撃の巨人』は、2015年に前後篇2部作にて実写化された。ストーリーの出来栄えは原作とは程遠いもので、素晴らしい世界観を壊してしまった。
また、なぜか舞台が日本になっている、漫画では出てこない装甲車が登場するなど、原作無視の悪改変が加えられたことで、原作ファンから反感を買った。
そのため、原作ファンからは「原作へのリスペクトが足りない」「ガッカリした」といった、批判的な意見が相次いだ。
なお、この実写映画は「2作品で100億円の興行収入」という目標には遠く及ばず、収益面でも大ゴケしてしまった。
■失敗作3.BLEACH
世界的な人気を誇るジャンプ漫画『BLEACH』。2018年に多額の資金をかけて実写映画したのだが、その結果は大失敗に終わってしまった。
本来、この作品はハリウッドが制作を手掛ける予定だったのだが、急遽その計画がなくなり、日本映画として舵を取り直したものだ。
そのこともあり、実写映画のクオリティやストーリー、キャスティング、すべてが不満足に終わった。興行収入も5億円ほどで、予定していた金額は得られなかった。
■失敗作4.北斗の拳
大人気漫画『北斗の拳』は、1995年4月にハリウッドで制作されている。ただし、完全なハリウッドではなく、日本の東映ビデオと東北新社の共同制作であったことから、東映Vシネマのアメリカ版である「Vアメリカ」として作られた。
ストーリーは原作初期におけるケンシロウVSシンの物語を描いているが、南斗六聖拳や拳王の設定がそもそもなく、原作無視でストーリーが展開された。また、拳で戦うのではなく銃を使用するなど、アクション面も原作を無視してる。
評価自体はかなり低いのだが、「コメディで見ればいけるかも」という意見も寄せられている。
■まとめ
本記事では、アニメ作品の実写化に失敗したケースを4つ紹介した。
アニメ作品の実写化は、原作ファンからするとあまり嬉しいものではない。作品内の独特な雰囲気、魅力的なキャラクター、設定などが壊されてしまうためだ。
今回紹介した実写映画はどれも悪評高い作品なのだが、すべての実写化が悪評というわけではない。中には「実写化してよかった」「実写化も案外楽しめた」という作品も存在している。
本記事を読んでアニメ作品の実写化に興味が湧いた人は、ぜひほかの作品も調べてみてほしい。素晴らしい実写映画にきっと出会えるはずだ。
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