「プロゴルファー猿」直筆カラー色紙
藤子不二雄Aの代表作「プロゴルファー猿」の直筆カラー色紙。まんだらけオークションに出展した所有者は、色紙が手に入った経過を語っている。彼が手塚治虫にかかわるイベントに参加した時、A先生よりいただいたものであると。
色紙サイズ 240×270mm
色紙の保存状態 美:献呈名(画像処理)あり、微小ヨゴレ
オークション開始価格 ¥25,000から 落札日:2020年1月3日
太い輪郭の線、猿の強靭な肉体などなどポイントも多く、また下書きから彩色までしっかりとされており、贈呈用に描かれただけの最高のクオリティの一枚。猿の色紙でここまでのものは、過去のまんだらけオークションでも、なかなか出てこない。
漫画「フータくん5」生原稿
藤子不二雄A作「フータくん5」(さむい国からきたお客だよ)の回から、非常に珍しい漫画作品の生原稿が出展された。
原稿サイズ 272×393mm
保存状態 並上:シワ、シミ、のり跡変色あり
オークション開始価格 ¥25,000 落札日:2020年1月3日
この回のフータくんのストーリーは、「豪華客船を前に、ふとしたことで親しくなった密航少年と……」(読みたい人のためここでおしまいに)。フータくんはこの当時のA先生らしい作品で、この1ページも落ち着いているコマがないほど動きの激しい展開のストーリーだ。
漫画家の生原稿が何らかの理由で、オークションに出店されるケースはたまにある。しかしその中には同人誌の原稿や、一部のファンしか知らない漫画家の作品も含まれる。その中でも、世界が認める日本漫画界の巨匠、藤子不二雄Aのものが一般愛好家の手に入るチャンスは、めったにない。
藤子不二雄Aの大ファンなら、いくら払っても手元に置いておきたい一枚だ。こういった信じられない様な幸運に巡り合えることも、まんだらけオークションならではの出会いといえるだろう。オークションの出会いは、大人の夢の宝箱を覗くような驚きに溢れている。
【プロフィール】藤子不二雄A
1934年生まれ。本名安孫子素雄。藤子不二雄として藤本弘とコンビを組み、長年漫画名作、傑作を数多く執筆した。コンビ解消後は本名で紹介されることも多い。ペンネームのAは彼の血液型。
受賞歴:1990年「少年時代」で藤本賞・山路ふみ子文化財団特別賞受賞。2005年、第34回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞受賞。2008年、出身地氷見市の名誉市民になる。同年旭日小綬章受賞。2014年、「まんが道」「愛店…しりそめし頃に」で第18回手塚治虫文化賞特別受賞
「まんだらけ」中野ブロードウェイの中の専門店紹介
中野ブロードウェイの中には、それぞれ専門に分かれたまんだらけの店舗がある。それらのいくつかを紹介して、今回のお宝紹介は終わりにしよう。
「MANDARAKE UFO」
中野ブロードウェイ2F。中古DVD、CDなどを扱う店舗。品ぞろえは目を見張るものがある。
https://www.mandarake.co.jp/dir/nkn/ufo/
@mandarake_ufo(Twitter)
「MANDARAKE ウインク」
中野ブロードウェイ2F。女性アイドルに特化した中古グッズ、CDなどを扱う店舗。見つからなかったブロマイド、サイン入りジャケットなどがきっと見つかる。
https://www.mandarake.co.jp/dir/nkn/wink/
@mandarake_wink(Twitter)
「MANDARAKE 活動写真館」
中野ブロードウェイ4F。ポスターを中心に、昭和の映画のグッズを扱う店舗。最近は「男はつらいよ」のリバイバルで注目が集まっている。
https://www.mandarake.co.jp/dir/nkn/photo/
@mandarake_katsu(Twitter)
文/宮川総一郎
エッセイスト、漫画家、小説家。代表作:漫画『マネーウォーズ』(集英社ビジネスジャンプ)。小説:「七福神食堂」「東京謎解き下町巡り」(マイナビFan文庫)。総監修:「漫画から学ぶ生きる力」、他。