目次
刺激に満ちあふれた独特なコザの街並み
コザの景観は独特であり、街を歩くだけでも刺激に満ちている。現在、コザの賑わいの中心となっているのは、通称ゲート通り。その名の通り、米軍嘉手納(かでな)基地の第2ゲートを起点とする目抜き通りで、日本離れした店構えや英語表記の看板など、まるで外国であるかのような錯覚に陥る。
ゲート通りから少し離れた中央パークアベニューは、街路樹と白い屋根の連なる姿が美しいショッピングモール街。当初はBC(Business Center)ストリートと呼ばれ、米国人向けの商業の中心地として賑わった。現在はディープな商品を取り扱う店や飲食店が軒を連ね、コザ・カルチャーの発信拠点として地元の人々にも愛されている。
ちなみにこのコザという地名は、住所として地図上に存在しない。一説では、戦後、米軍が胡屋(ごや)地区をKOZAと呼んだのがきっかけといわれ、現在は沖縄市の中心市街地であるコザ十字路から胡屋地区、中の町地区にまで広がる文化圏の愛称として親しまれている。
沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリート
戦後沖縄の縮図と形容される沖縄市の姿を、戦後~復帰まで見詰め直すことを目的とし、往時の写真や資料をわかりやすく展示している。
沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリート(おきなわしせんごぶんかしりょうてんじかんひすとりーと)
沖縄県沖縄市中央2-2-1タサトビル1F・2F
TEL/098-929-2922
histreet.okinawa.jp/histreet/FAA10/init#gsc.tab=0
開館時間/10時~18時
休館/月曜、祝祭日、慰霊の日、年末年始
入館無料
文◎仲武一朗 写真◎安村直樹