トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)で、4月23日(金)から7月4日(日)まで、企画展「テールフィン・ラブ~世界を変えた、あの流行をふり返る~」の開催が決まった。テールフィンを持つ様々な車が展示され、往年のアメ車好きは見逃せないイベントとなっている。
“お尻”がキュっとしてカッコ良くてラブリーなアメ車たち

“アメリカ車らしいアメリカ車”の特徴として多くの日本人が思い浮かべるであろうテールフィン。その流行の鏑矢となったのは、1948年発売のキャデラックだった。テールフィンは1950年代を通してアメリカを、そして世界を席巻するが、その熱狂は1960年代後半には消え去ってしまった……。
実用性という観点では、テールフィンにさほど意味はなかったという。その存在意義はただ、“華やかさ”“輝かしさ”“格好良さ”といった感覚的なものを演出することにあったのだ。理屈ではなく、当時の人々の夢や憧れだったのである。

本展では1950年代のアメリカ車を中心に、テールフィンを持つ9台の車両を展示。実車に加え「24分の1スケールカー」を展示するほか、会場内のパネルではテールフィンの興隆から終焉に至るまでの歴史を紹介する。
また、同時代のアメリカのライフスタイルやそれを育んだ社会の状況について、当時の雑誌や豊富な写真資料などを用いて展示されるという。

展示車両(年代順・同年のものは50音順)
(1) ナッシュ メトロポリタン コンバーチブル
/ Nash Metropolitan Convertible (1954)
(2) フォード フェアレーン サンライナー
/ Ford Fairlane Sunliner (1956)
(3) エドセル サイテーション コンバーチブル
/ Edsel Citation Convertible (1958)
(4) トヨペット クラウン RS-L型
/ Toyopet Crown Model RS-L (1958)
(5) ランブラー アメリカン スーパー
/ Rambler American Super (1958)
(6) キャデラック 62 コンバーチブル
/ Cadillac 62 Convertible (1959)
(7) シボレー インパラ コンバーチブル
/ Chevrolet Impala Convertible (1959)
(8) メルセデス ベンツ 300d W189型
/ Mercedes-Benz 300d Model W189 (1961)
(9) コニー グッピー スポーツ AF8型
/ Cony Guppy Sports Model AF8 (1962)


【企画展概要】
企画展:「テールフィン・ラブ~世界を変えた、あの流行をふり返る~」
期間:2021年4月23日(金)~7月4日(日)
会場:トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室(愛知県長久手市横道41-100)
入館料:大人1200円、シルバー(65歳以上)700円、中高生600円、小学生400円(税込み/団体割引あり)
開館時間:9:30~17:00(入館受付は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日、GW(4月29日~5月5日)は毎日開館、5月6日(木)は休館、急遽変更になる場合あり)
公式サイト:トヨタ博物館ホームページ・企画展詳細ページ
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