最近、夜空を見上げただろうか?

夜でも明るい都市部では星を見つけることが難しいが、冬は空気が澄んでいることが多く、場所によっては星空を楽しめる。寒さから逃げるように室内で楽しむ冬もいいが、「夜空を楽しむ」という目的で、思い切って外に出てみるのも良い。

ここでは冬の星座を楽しめる、東京と関東近郊のおすすめスポットを紹介する。

●東京で冬の星座を楽しむならココ

東京都内で星空を楽しめる名所から、都内の穴場スポットをピックアップして紹介する。

■奥多摩湖(奥多摩郡)

東京都内から車で約2時間。昼は澄んだ空気と豊かな自然のなか散策でき、天気の良い夜には頭上に満天の星が広がる。

電車の場合、JR「新宿駅」からJR「奥多摩駅」まで約1時間半で行けるので、1泊してゆっくり温泉に浸かっても良いだろう。

■国立天文台三鷹キャンパス(三鷹市)

夜空を見上げて肉眼で楽しむだけでなく、本格的な天体観測が楽しめる国立天文台。月2回、定例観望会を開催しているので、天体望遠鏡を通して夜空を楽しむことができる。

定例観望会は参加費無料だが、定員・事前申し込み制。時期によってはオンラインになる場合もあるので、事前の確認が必要だ。

■高尾山(八王子市)

都内在住の場合、気軽に行ける登山スポット。昼は登山客で賑わうが、夜は天気が良ければ星を見ることができる。

夜の登山の場合、経験者を合わせた複数人で行くのが安心。足元を照らす照明や防寒着といった装備も万全にしておこう。星空だけでなく、夜景も楽しめるスポットだ。

■八丈島

羽田空港から飛行機で約1時間、天体観測ができる隠れ家的スポット。温泉に浸かりながら、満天の星を仰ぐのもおすすめ。
観光協会から天体観測用の双眼鏡をレンタルすることができるので、休日の小旅行として思い切って訪れるのも良い。ちなみに、船旅の場合は約10時間30分ほどかかる。

■都内の公園

都内の公園でも、天気の良い夜には星空を楽しめるスポットがある。スポットを選ぶ際のポイントとしては、広大な敷地があり、視界を遮る建造物や電線がないほうが、より夜空を楽しめるはずだ。

例えば、世田谷区の「砧公園(きぬたこうえん)」や江東区の「夢の島公園」、練馬区の「石神井公園」(しゃくじいこうえん)などが挙げられる。
天体観測専用の双眼鏡や望遠鏡があれば、持参していくのも良いだろう。

●関東近郊の穴場スポット

東京から約2時間程度で行ける、冬の天体観測におすすめのスポットをピックアップして紹介する。

■菜の花台園地展望台(神奈川県)

夜景スポットとしても知られる。秦野市の市街地からヤビツ峠に向かう道中にあり、外灯が少ないので星の瞬きを楽しむことができる。

■丹沢湖(神奈川県)

東名高速道路経由なら、車で約1時間30分で行けるスポット。キャンプを前提に訪れるのもおすすめ。豊かな自然と澄んだ空気に、リフレッシュできるはずだ。

■星降る森(群馬県)

沼田市にあるオートキャンプ場。名前の通り、天気の良い夜には満天の星を見ながらキャンプを楽しめる。東京から関越自動車道経由で、車で約2時間程度で行けるのも魅力。

●天体観測の前に知っておきたい冬の代表的な星座

冬の夜空には、おおいぬ座の「シリウス」と、こいぬ座の「プロキオン」、オリオン座の「べテルギウス」を結ぶ「冬の大三角」が有名だ。

また、シリウスとプロキオンにくわえ、ふたご座の「ポルックス」とぎょしゃ座の「カペラ」、おうし座の「アルデバラン」とオリオン座の「リゲル」を結ぶ六角形「冬のダイヤモンド」を探してみるのもおすすめ。

■星座にまつわる小話

星空をもっと楽しむためにも、冬の代表的な星座にまつわる小話を紹介しよう。

ギリシャ神話に登場する巨人オリオンは、海の神ポセイドンの息子で、美しく力が強い狩人だった。

月と狩りの女神と恋に落ち、幸せに暮らしていたオリオンだったが、強さを自慢していたために、神々の怒りをかってしまう。神々がつかわしたサソリの毒で死んでしまったオリオンは、やがて星座となって空に上げられた。

オリオンの狩りを助けた猟犬はおおいぬ座となり、同じ冬の空に輝いているという。

ちなみに、オリオンの死の原因となったサソリは「さそり座」として空に上げられたが、冬とは真逆の夏の星座に数えられている。こうした神話は、古代を生きた人々から現代に紡がれた物語だ。星空に浮かぶ光に神秘を感じるのは、今も昔も変わらないということだろう。

●夜空に輝く星々を眺めよう

現代では、空にかざすと星座の位置が分かったり、天文学の小ネタを知れたりするスマホアプリも登場している。こうしたツールを活用することで、いつもとはひと味違った楽しみ方ができるかもしれない。

夜空の美しさを堪能するべく、今年の冬はぜひ天体観測に出かけてみよう。