自宅でシャンパンを開けるときには、どのように飲むのがよいのだろうか。本記事では、冷やし方やグラスなど、シャンパンをより美味しく味わうための方法を紹介する。
シャンパンの飲み頃の適温とは?

シャンパンを美味しく飲むには、よく冷やすことが大切だ。適度に冷やしておくことで、きめの細かい泡が立ち、シャンパンの味わいをより際立たせる。
シャンパンには甘口と辛口があるが、それぞれ適温が異なる。食後に飲まれることの多い甘口は、4℃まで冷やすのがおすすめ。しっかり冷やすことで味がぼやけず、甘味の中に適度に酸味を感じられる飲み口になる。一方辛口は、6~8℃に冷やしたものが美味しい。食前・食事中に飲まれることの多い辛口は、冷やしすぎないのがコツだ。
では、シャンパンは、シャンパンクラー・冷蔵庫でどれくらいの時間をかけて冷やせば適温になるのだろうか。
まず、シャンパンクラーを使った場合だが、25~30分が目安になる。このとき、氷と水の割合は1:1になるようにする。この割合で、1分に1℃ずつ下がるといわれている。シャンパンクラーに対して1/3ずつ氷と水を入れると、ちょうどボトルがネックまで浸かる程度の氷水となるだろう。
次に、冷蔵庫で冷やす場合であるが、こちらの目安は3~4時間となる。一般に冷蔵室は約3~5℃、ドアポケット付近は約6~9℃といわれている。よく冷やすには冷蔵室内で寝かせた方がよいだろう。
ちなみにシャンパンに氷を入れて冷やすのは、基本的にはNGとされる。しかし「氷を浮かべて完成する」というテーマで作られた「モエ・エ・シャンドン・アイス・アンペリアル」というシャンパンは、むしろ氷を入れることが推奨されている。このシャンパンも、事前に7~8℃に冷やしておく必要がある。
シャンパン通はグラスにもこだわる

シャンパンは、グラスによっても味わいの違いがある。シャンパンをどう楽しみたいかによって、適切なグラスが異なるのだ。
シャンパンを飲むときに使われるグラスには、主にフルート型とチューリップ型がある。
背の高いフルート型は、口が狭いのが特徴だ。香りや炭酸が抜けづらいという特徴があり、シャンパンの泡立ちを楽しめる。フルート型よりも口が広いチューリップ型は、香りを楽しむときに最適。一方、シャンパンタワーに使われるようなクープ型のグラスは、シャンパンには適していないため注意しよう。
シャンパンを飲む際には、温度に気を付けることが重要である。またグラスによって、楽しみ方の違いがある。同じシャンパンを、別のグラスで味わい、違いを楽しむのもよいだろう。