はじめに
甘さと芳醇な香りが魅力のラム酒。
コロンブスが新大陸を発見し、サトウキビ栽培の副産物として生まれたラム酒は、ケーキに香りづけをするために大さじ1杯ほどを入れることもある。
今では世界中で製造されており、ジン・ウォッカ・テキーラに並ぶ世界4大スピリッツのひとつに数えられ、カクテルは日本でも高い人気を誇っている。
そんなラム酒は甘い香りが特徴的なお酒であるため、どうしてもカロリーが高いのではないかと気になってしまう。
そこで本記事では、ラム酒のカロリーと糖質を詳しく紹介していく。カロリーを抑えるおすすめの飲み方やおつまみも紹介していくので、ぜひ最後までご覧いただきたい。
ラム酒のカロリーは高いが飲む量で調節可能
ラム酒のカロリーは100mlあたり「240kcal」なので、決して低くはない。むしろ、他のお酒に比べると高い部類に入るといえるだろう。
以下の表では、ラム酒以外のお酒の100mlあたりのカロリーをまとめて紹介していく。
お酒 | カロリー(100mlあたり) |
ラム酒 | 240kcal |
ウォッカ | 240kcal |
ジン | 260kcal |
テキーラ | 230kcal |
ウイスキー | 237kcal |
焼酎 | 206kcal |
日本酒 | 110kcal |
ワイン | 73kcal |
ビール | 40kcal |
梅酒 | 156kcal |
このように比較してみると、ラム酒のカロリーはほかの酒と比べてかなり高い値であることがわかる。酒のカロリーはアルコール度数に比例していくが、ラム酒のアルコール度数は40~75%と高いため、カロリーも必然的に高くなるのだ。
世界4大スピリッツで比較すると、ジンが最も高くテキーラが最も低いため、ラム酒は中間に位置するカロリーということになる。
日本酒、ワイン、ビールと比べるとラム酒のカロリーの高さが際立っているのがわかるだろう。しかし、ラム酒は度数が高いためビールのように何杯も飲むことは難しく、ゆっくりと嗜むことが多い。
そのため、実際に飲む時にはビールやワインよりもかえって低カロリーに抑えられることもある。つまり、ラム酒を飲む時は量に気をつけることが大切なのだ。
たとえば、100mlのラム酒を飲んでいる間に500mlのビールを飲んでしまえば、そこまで摂取カロリーに大きな差はなくなる。結果として、低カロリーに抑えることができているケースが多いのがラム酒の特徴だ。
ラム酒は糖質制限ダイエット中でも飲める!おすすめできる理由を紹介
ラム酒は、糖質制限ダイエットをしている方におすすめのお酒だ。
サトウキビを原料にし、発酵・蒸留などの手順を踏んで作られている。蒸留が行われると糖質が抜けるため、100g中のラム酒の糖質量はわずか0.1mgだ。
大体1杯あたり29gと過程すると、糖質は0.03gしか含まれていない。ちなみに、ラム酒のように蒸留が行われるお酒を蒸留酒という。他には、ウォッカや焼酎などが蒸留酒に該当する。
糖質制限ダイエットとは、糖質を含む食品の摂取を抑えることで、体内のインリンというホルモンの分泌を低下させることだ。インスリンには余った糖質を脂肪細胞へ送るという作用があるため、糖質を摂取し過ぎると太りやすくなってしまう。
脂肪を燃焼しやすい体を作るために糖質制限ダイエットをしている方は少なくないと思うが、ほとんどのお酒は総じて糖質が高い。そのため、糖質制限ダイエット中はお酒が飲めなくなるのが一般的だ。
しかし、前述したようにラム酒にはほとんど糖質が含まれていないため、糖質を制限している方でも気兼ねなくお酒を楽しむことができるのである。
とはいえ、アルコール度数の高さと比例するようにカロリーは高いので、当然だが飲みすぎは絶対に避けなければいけない。
蒸留が行われていないビール、日本酒などは糖質が含まれたまま。ダイエット中など糖質制限をしているときには、ラム酒はおすすめの酒といえる。
カロリーオフでラム酒を飲める3つの方法を紹介
ラム酒は糖質がほとんど含まれていない代わりに、100mlあたり240kcalとカロリーは高い。というわけで最後に、カロリーを抑えながらラム酒を飲む方法を紹介していこう。
割り材に注意する
カロリーを抑えながらラム酒を飲む場合は、割り材を厳選してほしい。
ラム酒の定番といえばコーラだが、コーラはカロリーが高いため、ダイエット中や数値が気になる方にはあまりおすすめできない。その際は、0kcalのダイエットコーラで割るなどして、割り材のカロリーを調整してみよう。
他にも、ピナコラーダのような甘いジュースで割るのは、甘くて飲みやすいうえにカロリーが高いため推奨できない。どうしても甘さを加えたい場合は、人工甘味料を少しだけ加えると低カロリーで甘い風味を感じられる。
- 炭酸水
- 水
- お湯
とはいえ、甘いジュースで割るとカロリーが高くなるので、おすすめは炭酸水・水・お湯の3種類の割り材だ。
ラム酒のソーダ割りは1杯あたりの量が減るだけではなく、爽やかな口あたりと甘い風味を際立たせてくれるため、カロリーが気になる方にはとくにおすすめ。
寒い冬はお湯で割ることでカロリーを抑えることができるため、どちらもぜひ検討してほしい飲み方だ。甘いジュースで割るのは、できるだけ避けるようにしよう。
低カロリーなおつまみを選ぶ
ラム酒を飲む際は、おつまみのカロリーにも気を付ける必要がある。どれだけ低カロリーに抑えたラム酒を飲んでいても、おつまみが高カロリーであれば本末転倒だ。
バーでラム酒を頼む際には、チョコレートや肉料理などの高カロリーなものも捨てがたいが、ここはチーズやドライフルーツなどをおすすめしたい。
チーズは、程よい塩気がラム酒の甘さを中和してくれる。ドライフルーツなら、ラム酒の香りとフルーツの甘みが合わさり至福の味わいを楽しめる。 他には、自宅でラム酒を飲む際には、枝豆や冷奴、アサリの酒蒸しなどもおすすめだ。
- チーズ
- ドライフルーツ
- 枝豆
- 冷奴
- アサリの酒蒸し
最近では、キュウリ、メンマ、キムチ、ピクルス、ナス漬けなど、コンビニでも低カロリーかつ美味しいおつまみが多く用意されている。
たしかに、ラム酒のように甘い風味が漂うお酒と肉料理は相性抜群ではあるが、おつまみのカロリーも計算しなければダイエットは成功できない。
少しずつゆっくり飲む
ラム酒を飲む際は、適量をゆっくりと少しずつ飲んでほしい。
繰り返しになるが、ラム酒は100mlあたりのカロリーが高いお酒だ。そのため、ビールのような勢いでガブガブ飲んでしまうと、気付かぬうちにとんでもない高カロリーを摂取しているという事態になりかねない。
また、ラム酒のようにアルコール度数が高いお酒を一気に飲んでしまうと、血液中のアルコール濃度が急激に上昇する。そうなると、体に必要以上の負荷がかかり、二日酔いや悪酔いを引き起こす原因になるだけではなく、ダイエットにも不向きだ。
ラム酒のようにアルコール度数が高いお酒は、風味を楽しみながらゆっくりと飲んでいくことで真価を発揮できる。ラム酒の神髄を楽しみながら、少しずつ飲んでほしい。
まとめ
ラム酒のカロリー、糖質制限中におすすめの理由、カロリーオフで飲む方法を紹介してきたが参考になっただろうか。
世界4大スピリッツの一つに数えられているラム酒は、barなどの酒場では必ず提供されている程メジャーだ。他のお酒に比べてもカロリーは高いが、アルコール度数も高いため一度に多くの量を飲むことができず、その結果、いつもより低いカロリーで抑えることができるというメリットがある。
また、糖質がほとんど含まれていないため、糖質制限ダイエット中の方にもおすすめのお酒だ。ラム酒のカロリーに興味がある方は、上記で紹介した飲み方を駆使しながら、ぜひとも楽しんでいただきたい。
ラム酒だけではなくスピリッツ全般について知りたい人は、以下の記事もおすすめだ。ジンやウォッカ、テキーラについても知ることができる。