はじめに
地酒を求めて旅をする「酒旅」はお酒好きにとって最高の趣味といえます。羽田から2時間でひとっ飛びの島根県の県庁所在地・松江といえば宍道湖、松江城など名所も浮かびますし、蕎麦や海産物なんかも美味しいんだろうなぁというのも想像ができます。
しかし、大きな街ゆえ「どこでご飯を食べて、どこでお酒を飲んで、効率よく観光スポットを巡れるのか!」と悩みます。そんな旅もグルメも好きなあなたに、松江の地酒「李白」の蔵元がオススメする最高のスポットたちをご紹介! もう迷う必要はありません! 最高の松江酒旅をあなたに。
【旅のタイムスケジュール】
・1日目
10:05 「羽田空港」発
11:35 「出雲縁結び空港」着
11:45 「出雲縁結び空港」発バス
12:25 「JR松江駅」着
12:35 「李白酒造」
13:15 「出雲そば きがる」
14:00 「石川屋(魚屋)」
14:30 「カネモリ醤油(森山勇助商店)」
15:15 「松江歴史館」
16:00 「国宝松江城」
18:30 「誘酒庵(居酒屋)」
21:00 「七三(居酒屋)」
・2日目
10:10 「ぐるっと松江堀川めぐり(遊覧船)」
11:00 「松江堀川地ビール館」
11:30 「武家屋敷」
12:15 「麪家ひばり」
13:15 「鷦鷯屋(ささきや)(お土産ショップ)」
14:40 「JR松江駅」発バス
15:15 「出雲縁結び空港」着
16:20 「出雲縁結び空港」発
17:35 「羽田空港」着
まずは松江の人気地酒「李白」のきき酒で酒旅のロケットスタート! お気に入りの「李白」を見つけよう
あさやん:よっしゃー! 羽田からあっという間に松江着! 飲もう! 食べよう! 倒れよう!
北井:早速気合い入りすぎやって! でも羽田を発って2時間ちょいで到着するのはテンション上がるな! 新幹線で東京から新大阪行くのと同じぐらいやね。早速李白酒造さんに行ってみよう!
田中社長:ようこそ松江へ! まずは「李白」のきき酒でスタートしてください。
あさやん:ありがとうございます! きき酒は一杯おいくらですか?
田中社長:試飲は無料になってますよ。
あさやん:え!?…、片っ端から注いでください!
北井:いやらしいこと言うな! 田中社長、試飲は無料なんですか!?
田中社長:そうなんですよ。色々試してもらってお気に入りを購入してもらえたら嬉しいです!
北井:これは嬉しいなぁ。少しずつ試飲できてお気に入りを見つけられるのは酒呑みにとって最高です!
あさやん:くー!! 松江着いて早々に李白のきき酒なんて最高! ほろ酔い気分でもうあとはホテルで寝るだけ!
北井:もっと行くところあるから! ちゃんと味わえよ?
あさやん:うんうん。「李白」に「おろち」に「CARO」…、それぞれちょっとずつ個性は違うけど、素晴らしく優しい飲み口にほどよい旨味甘味のボリューム感、その日本酒らしい旨味でホッとしていると後味がスッとキレていってもうお酒がそこにはいない…、「もう一口、もう一口」と次の1杯を誘う酒、それが李白。松江に来て良かったです。
北井:お酒のコメントめちゃくちゃ優等生やな! でも確かにそういう味わいやわ。お酒だけでも美味しいけど食べ物と合わせたいなぁ。
田中社長:ありがとうございます! 夜の居酒屋でたっぷり飲んで食べましょう!
あさやん:やったー!
北井:楽しみです! じゃあもうお土産のお酒は今買わせてもらって発送をお願いします!
田中社長:ありがとうございます!
香りも味も絶品!「出雲そば きがる」で名物割子そばを堪能
あさやん:美味しい日本酒のきき酒もできたしお昼ご飯に行こう!
北井:「3日連続蕎麦でもいい!」と豪語するぐらい蕎麦好きの田中社長が一押しするお蕎麦屋さんが李白酒造から徒歩圏内にあるんやって!
あさやん:蕎麦を待つ間にその土地の地酒で一杯やる。これが男の酒旅の流儀よ。
北井:なんかかっこええな。当然ながら李白もあるで! しかも吟醸とかじゃなくて、この上撰っていうのが地元らしくてええやんか。しかも徳利550円! 安い! 美味い!
あさやん:うんうん。飲み口のやわらかさとふくらむ旨味甘味、キレのあるアルコール感が蕎麦屋の雰囲気と相まってばっちり。当然蕎麦と合わせても美味しいでしょう。こういう組み合わせが本当のペアリング。
北井:お酒のコメントだけは真面目やな。あ、割子そばが来たで!
あさやん:好みの量のつゆをかけて、薬味を乗せて食べるんやね! よーし、いただきまーす!
北井:…割子そば、良い!! めちゃくちゃ美味しい。そばの香ばしい香りが口いっぱいに広がる。弾力、コシもたまらんね! つゆはしっかり甘辛いけどしつこくなく、わりとたっぷりかけていいね!
あさやん:夜いっぱい食べるつもりで3枚にしたけど大失敗!
北井:おれは5枚にして大正解! 普段大食いじゃないけどこの美味しさなら5枚はぺろっといける!
あさやん:次回の松江旅でも絶対また来よう!
島根ならでは! 鮒のお刺身も購入できる。老舗の魚屋「本舗 石川屋」
北井:お腹いっぱいになったし散策しよう!
あさやん:田中社長が寄ってみて欲しい魚屋さんがあるって言うてたな!
北井:めっちゃ渋い魚屋さん! 素敵やなぁ。入ってみよう!
あさやん:色んな魚が揃ってるなぁ…、え? 鮒??
北井:鮒の糸造って書いてあるな!
店主:この辺りでは鮒を日常的に食べるんですよ。
あさやん:へー! 鮒って食べられるんですか!?
店主:宍道湖や中海の幸で、海水と淡水が混じってる「汽水」で育った鮒は美味しいんですよ。この「鮒の糸造」は鮒の卵をゆがいて濾して、炒って身と混ぜるんです。プチプチした食感も良いですし、身は泥臭さが一切なくて、脂が乗っていて、歯ごたえがあって毎日食べたい美味しさですよ。
北井:へー! 汽水湖ならではのグルメなんですね!
蕎麦のつゆにも欠かせない! 木桶仕込みの深い味わい「カネモリ醤油」
あさやん:まだまだ散策するでー!
北井:松江は昔ながらの街並みも素敵やから散策しがいがあるな!
あさやん:田中社長オススメの醤油の醸造元があるんやって!
北井:醤油良いなぁ。日本酒と同じ発酵食品。良い醤油使うとそれだけで幸せになるもんな!
あさやん:ここや! 明治8年創業の老舗「カネモリ醤油」さん。
北井:明治8年創業! これは楽しみ!
あさやん:すごい光景! 酒蔵は数々見て来たけど醤油蔵は初めてやな!
北井:見学を随時受け付けてくれるのもすごいね! 20石(3600リットル)仕込む木桶が80本稼働してるんやって。
あさやん:日本酒蔵とはまた違ってすごいな! この光景を見ると一層醤油が愛しく感じるなぁ。
北井:蔵に住み着くいろんな菌の働きで味が作られていって、搾るまで何年もかけるんやって。
あさやん:一本一本のもろみの状態を調べて搾るわけかぁ。微生物たちの気分次第ってのもロマンがあるなぁ!
北井:これは貴重な経験ができたな! よし、販売所でお醤油買って帰ろう!
松江城の隣! 松江の歴史が学べる「松江市立松江歴史館」
北井:そろそろ松江城に登りたいところやけど、もうちょっと時間いけそうやから松江城の隣にある「松江歴史館」にも寄ってみよう!
あさやん:その土地の歴史も学び、その歴史とともに酒と食を味わうのが男の酒旅の流儀。
北井:ちょいちょいかっこええこと言うなぁ。
あさやん:これは立派な施設やなぁ!
北井:すごいな。有料の展示施設も見事やけど、お手洗いは無料で使えたり、喫茶でゆっくりできるのもええね! 旅の合間の時間の調整とかにも役立つ施設!
天守「国宝松江城」
あさやん:うわー! 松江城の迫力はすごいな! 北井の地元の姫路城よりすごいんちゃうか!
北井:国宝に対してそういう比べ方は良くないから! いやぁ、でも姫路城を見て育った城好きの俺でも圧倒される存在感と美しさや。松江城は全国に12城しか残っていない現存天守の1つで、現存天守は江戸時代またはそれ以前に建てられ、壊れることなく現代に姿を残す特別な存在。その中でも、慶長16(1611)年完成の松江城天守は、彦根城、姫路城と並び、近世城郭最盛期を代表する天守として国宝に指定されてるんよな。
あさやん:猛烈なお城マニアやん!
北井:いや、行く前に調べ直したんやけどな。実際見てみると全国のお城ファンからも人気が高いのがよくわかるな! 気持ちが昂ってきたー! よし、登ってみよう!
あさやん:うわー! 最っ高の景色!!
北井:たまらんね! 宍道湖も松江の街も一望!
あさやん:いやぁ、この景色や歴史を体感したあとに夜たっぷりと地酒をいただくっていうのはめちゃくちゃ贅沢なコースやな!
北井:もう酒のこと考えとんかい! 色々散策して入場がすべり込みの時間になったけど、お城好きの方は時間に余裕を持ってゆっくりと回ってくださいねー!
あさやん:さぁ、この後はホテルにチェックインしていよいよ酒場に繰り出すでー!!
美味しい地酒に誘われて…。「誘酒庵」で島根地酒と島根グルメをまるっといただこう!
田中社長:さぁ、飲みましょう!
北井:田中社長! 夜の再合流ありがとうございます!
あさやん:お蕎麦も控え目にしたし、もう食べたくて飲みたくてたまりません!
田中社長:島根の地酒も名物もしっかり楽しめる「誘酒庵」さんでまずは乾杯しましょう!
田中社長:それでは今日はお疲れ様でした! かんぱーい!
にほんしゅ:かんぱーい!
あさやん:あー! 李白がまたまた美味い!
北井:美味いね! 1日散策した心地よい疲れが癒されますね!
田中社長:誘酒庵は島根の地酒やおつまみがしっかり揃ってるので「迷ったらとりあえずここで間違いない!」というお店です。初松江観光の方にもオススメですよ。
あさやん:いいですねー! 赤天のいい意味でジャンクな味わいはビールも日本酒もガンガン進みます!
北井:あご野焼きは素朴な練り物の味わいで、ちょこっとわさび醤油をつけて食べたら日本酒にぴったりですね!
北井:のどぐろはいろんな食べ方があると思いますけど、一夜干しはふっくらしてて旨味、塩味が絶妙ですね! これは日本酒のおつまみにバッチリ! あぁ、お酒が進みすぎる! ちょっとブレーキかけつつ飲まないと!
あさやん:いや、これだけ幸せな時間にブレーキはいらない。飲みすぎて倒れるのも男の酒旅の流儀。
北井:そんな流儀あるか!
田中社長:ブレーキもかけつつゆっくりいきましょう!(笑)まだまだ松江の夜は長いですから。2軒目もいいお店ですよ!
にほんしゅ:ありがとうございます! 2軒目も楽しみです!
▶︎後編につづく
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