9906男の嗜み。ウイスキーの効果・効能を知る|気になる糖質、プリン体、カロリーは?

男の嗜み。ウイスキーの効果・効能を知る|気になる糖質、プリン体、カロリーは?

男の隠れ家編集部
編集部
赤ワインほど知られてはいないが、ウイスキーにも健康に良い側面がある。ウイスキーには、健康にもよいとされる樽ポリフェノールが多く含まれ、これが成人病によいとされている。この樽ポリフェノールを中心に、ウイスキーの糖質やプリン体、カロリーについても解説する。
目次

男の嗜みでもあるウイスキーが、実は体にも良いということを知っていただろうか?

低カロリーでプリン体も含まれていないウイスキーには、抗酸化作用があり、糖尿病などを防ぐポリフェノール(エラグ酸)が含まれている。ゲール語で「生命の水」とも呼ばれているウイスキーには、さまざまな健康にいい効果と効能があるのだ。

この記事では、ウイスキーに隠された効果・効能を紹介していく。興味がある方は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

ウイスキーの効果・効能を5つ紹介

まろやかな味わいと芳醇な香りが人気のウイスキー。

従来までは男のお酒というイメージが根付いていたが、近年ではハイボールが一大ムーブメントを起こしたことで、男女どちらでも楽しめる身近な存在へと変貌している。

美味しいハイボールの作り方を徹底解説!おすすめのウイスキー銘柄も10通り紹介

お酒としても高い人気を誇るウイスキーは、ただ美味しいだけではなく、さまざまな健康に良いとされる効果・効能があることで有名だ。

以下の項目では、ウイスキーに隠された効果・効能を詳しく紹介していくので、気になる方はぜひチェックしてほしい。

アンチエイジング効果があるリオニレシノールが含まれている

ウイスキーには、アンチエイジングに高い効果を発揮するリオニレシノールが含まれている。

リオニレシノールは抗酸化作用が強い栄養素なので、アンチエイジングだけではなく、細胞の変容を防ぐという働きから、「がん予防」にも効果があるとされている

ウイスキーの他に梅干しにも多く含まれているリオニレシノールは、蒸留直後には含まれていない。樽の中でゆっくり熟成していく時に増えていくため、時間を置いたウイスキーの方が多く含まれている。

サントリーと近畿大学農学部の共同研究により、ウイスキーの熟成中にリオニレシノールが含まれていることは証明されている。事実として、アンチエイジング効果が立証されているのだ。

樽ポリフェノール(エラグ酸)がもたらす抗酸化作用

ウイスキーが健康にいいと言われている理由は、ワインをしのぐほど豊富に含まれているポリフェノールにある。そのポリフェノールの中でも、特にエラグ酸の恩恵がすごい。

エラグ酸には、高い抗酸化作用があり、体の中で作られる活性酸素による酸化を抑える効果がある。動脈硬化、脳梗塞、糖尿病、肌荒れを予防する効果も期待できる優秀な栄養素だ。エラグ酸にはウイスキーを熟成させる際に使用するオークの木で作られた樽が関係している。

長期熟成している間に、樽からエラグ酸を含むポリフェノールがウイスキーに溶け出すのだ。このことから、エラグ酸は「樽ポリフェノール」と呼ばれている。

低カロリーでプリン体も極少

近年糖質ゼロの酒が多く出回り、ヘルシー志向の人達の人気を集めている。

かなり古い歴史を持っているウイスキーも、実は糖質がゼロのお酒だ。しかも、痛風の原因となるプリン体もほとんど含まれていない。また、他の酒と比べてもカロリーも低く、ダイエットを意識している人にもおすすめだ。

ウイスキーは100mlあたり223キロカロリーだ。ワインは68キロカロリーでビールは39キロカロリーなので、一見すると高カロリーに感じるかもしれない。

しかし、アルコール度数が高いウイスキーは、ビールやワインのように一度に多くを飲むことがない。そのため、1日あたりの適量で考えると最も低カロリーになる。

しかし、いくら他の酒と比べて糖質・プリン体・カロリーの面で安心だからといっても、飲み過ぎには注意が必要だ。「酒は百薬の長」ということわざがあるが、あれは”適度”な酒はどんな良薬よりも効果が高いという意味である。

何事にも「適度」がよいことには変わりない。

ウイスキーの香りにはリラックス効果がある

ウイスキーの健康効果は、飲むことで得られるもののみにとどまらない。

ウイスキーの香気成分が、人の自律神経活動に影響を与えるといわれている。香気成分を分析した結果、310の化合物を同定したとする研究もあり、香気成分がいろいろな化合物のフレーバーであることがわかっている。

この香気成分も健康に貢献している。ウイスキーの香りをかぐことで、前頭葉から発せられる脳波(CNV)が小さくなって鎮静状態になり、副交感神経が優位になることが、これまでの研究で明らかになっている。

交感神経よりも副交感神経が優位になるということは、人がリラックスしている証拠である。ウイスキーのリラックス効果や心を癒す効果は、ストレス社会をうまく乗り越えるために、とても有効な武器になる。仕事で疲れた心や身体を癒してくれる相棒として、自宅にウイスキーを常備するのもおすすめである。

ウイスキーごとにそれぞれ香りが異なるので、自分好みの香りを探すのもまたウイスキーの醍醐味であろう。

チロシナーゼによるシミとくすみの抑制

ウイスキーにふんだんに含まれているエラグ酸とリオニレシノールには、美白効果がある。

美白と聞くと男性には無縁のように感じてしまうかもしれないが、美白の天敵である「シミ」や「くすみ」は、年齢を重ねれば気になる男性も多いだろう。「シミ」や「くすみ」の原因であるメラニンは、エラグ酸とリオニレシノールを摂取することで抑制できる。

前述したアンチエイジングと繋がる部分ではあるが、ウイスキーを飲んでいれば自然と若々しい肌をキープできるようになるというわけだ。

最近は男性でもスキンケアを欠かさない人が増えているが、肌の手入れが面倒だという方でも、ウイスキーを飲んでいるだけで自然とケアができているということになる。

ウイスキーの効果・効能を引き出すための正しい飲み方

上記項目でウイスキーの効果・効能を紹介してきたが、健康に良い栄養素が多く含まれているからといって、毎日ガブガブと大量に飲んでいいわけではない。

ここからは、ウイスキーの効果・効能を引き出すための正しい飲み方を紹介していこう。

適量を守ることが重要

健康に良いのであれば毎日飲んだ方がいいのではと思っている方も多いと思うが、結論からいえば、適量を守ることができれば毎日ウイスキーを飲んでも健康リスクは少ない。

前述したようにウイスキーには健康に良い栄養素が多いため、必ず適量を守ることができれば、むしろ毎日飲み続けた方が健康面ではメリットがあるといえるだろう。

しかし、これには大前提として、『適量』であることが条件として挙げられる。

体重・年齢・性別・分解能力の違いでウイスキーの適量は個人差があるものの、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によれば、1日の適量は約20gであるとされている。

これを、アルコール度数が約40%のウイスキーに換算すると大体60ml位になる。ダブルであれば1杯程度、シングルなら2杯程度の量だ

もちろん、これはあくまでも平均値的な適量となるので、普段からお酒を飲まない方や、すぐに酔ってしまう方はこの限りではない。

ウイスキーが好きな方からすると物足りない量かもしれないが、毎日飲み続けるのであれば必ず適量は守るようにしてほしい。そうすれば、ウイスキーの効果・効能を最大限に発揮できるはずだ。

空きっ腹で飲まないようにする

空腹時は、ウイスキーを飲まないようにするのが無難だ。

空きっ腹にウイスキーを入れると、通常時よりも早くアルコールが吸収されてしまう。ウイスキーのアルコール度数は普通のお酒に比べても高いため、胃の粘膜にダメージを与えてしまう

そのため、ウイスキーの効果・効能を吸収したいと考えている場合は、胃の中に何か入っている状態、または食事中にウイスキーを飲むことをおすすめしたい。

理想は、食事が終わり満腹状態で飲むというもの。晩酌にウイスキーがおすすめされることが多い理由は、健康的なメリットが多いことからも起因している。

ハイボールがおすすめ

ウイスキーにはさまざまな飲み方が存在するが、健康的な効果・効能を考えながら飲みたいのであればハイボールがおすすめだ。

前述したように、ウイスキーはアルコール度数が高いお酒だ。そのため、適量とはいえストレートで一気に飲んでしまうと、急激に血中アルコール濃度を上げてしまう。そうすると酔いが回るスピードが本来よりも早くなり、肝臓への負担も大きくなってしまうのだ。

その点、ハイボールであればウイスキーを薄めて飲めるため、急激に濃度を上げる心配はない。体への負担を軽減しながらウイスキーを摂取できるので、健康的にも良いとされている。

注意点としては、ハイボールにすることで適量を間違えないようにしないといけない点だ。

スタンダードはウイスキーは「1:3」の割合がいいとされているため、240mlのグラスで作ると1杯だけでその日の適量を満たしてしまう。

そのため、1杯だけでは満足できないという方は、度数が低い銘柄に変更したり、1杯あたりのウイスキーの量を調整するなどして、適量を飲めるように配分しよう。

まとめ

ウイスキーの効果・効能と正しい飲み方を紹介してきたが参考になっただろうか。

ただ美味しいだけではなく、ウイスキーには健康的なメリットがある成分が含まれている。もちろん大前提として飲みすぎは良くないが、適量であれば毎日ウイスキーを飲んでも問題ない。

とくに注目されているのが抗酸化作用で、動脈硬化、脳梗塞、糖尿病、肌荒れなどさまざまな症状を抑制する働きが見込めるため、日々の健康管理に気を付けている方は重宝してほしい。

以下の記事では、ウイスキーのおすすめの銘柄をまとめて紹介しているので、こちらもおすすめだ。

ウイスキーのおすすめ銘柄12選|種類や効果・効能、飲み方を紹介

編集部
編集部

いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

Back number

バックナンバー
More
もっと見る