低カロリーでプリン体も含まれていないウイスキーには、抗酸化作用があり、糖尿病などを防ぐポリフェノール(エラグ酸)が含まれている。香気成分の作用など、ゲール語で「生命の水」と呼ばれているウイスキーの効能を探る。

樽ポリフェノール、エラグ酸がもたらすさまざまな恩恵

ウイスキーが健康にいいと言われている理由は、ワインをしのぐほど豊富に含まれているポリフェノールにある。そのポリフェノールの中でも、特にエラグ酸の恩恵がすごい。エラグ酸には、高い抗酸化作用があり、体の中で作られる活性酸素による酸化を抑える効果がある。動脈硬化、脳梗塞、糖尿病、肌荒れを予防する効果も期待できる優秀な栄養素だ。

エラグ酸にはウイスキーを熟成させる際に使用するオークの木で作られた樽が関係している。

長期熟成している間に、樽からエラグ酸を含むポリフェノールがウイスキーに溶け出すのだ。このことから、エラグ酸は「樽ポリフェノール」と呼ばれている。

心をいやすウイスキーの香り

ウイスキーの健康効果は、飲むことで得られるもののみにとどまらない。ウイスキーの香気成分が、人の自律神経活動に影響を与えるといわれている。香気成分を分析した結果、310の化合物を同定したとする研究もあり、香気成分がいろいろな化合物のフレーバーであることがわかっている。

この香気成分も健康に貢献している。ウイスキーの香りをかぐことで、前頭葉から発せられる脳波(CNV)が小さくなって鎮静状態になり、副交感神経が優位になることが、これまでの研究で明らかになっている。

交感神経よりも副交感神経が優位になるということは、人がリラックスしている証拠である。ウイスキーのリラックス効果や心を癒す効果は、ストレス社会をうまく乗り越えるために、とても有効な武器になる。仕事で疲れた心や身体を癒してくれる相棒として、自宅にウイスキーを常備するのもおすすめである。

ウイスキーごとにそれぞれ香りが異なるので、自分好みの香りを探すのもまたウイスキーの醍醐味であろう。

低カロリー、プリン体も極少

近年糖質ゼロの酒が多く出回り、ヘルシー志向の人達の人気を集めている。かなり古い歴史を持っているウイスキーも、実は糖質がゼロのお酒だ。しかも、痛風の原因となるプリン体もほとんど含まれていない。また、他の酒と比べてもカロリーも少なく、ダイエットを意識している人にもおすすめだ。

しかし、いくら他の酒と比べて糖質・プリン体・カロリーの面で安心だからといっても、飲み過ぎには注意が必要だ。「酒は百薬の長」ということわざがあるが、あれは”適度”な酒はどんな良薬よりも効果が高いという意味である。何事にも「適度」がよいに違いない。


ウイスキーの銘柄や種類については、以下の記事で紹介している。ぜひお気に入りの銘柄を見つけてみよう。

ウイスキーのおすすめ銘柄12選|種類や効果・効能、飲み方を紹介