76248参加してわかった。めちゃ楽しい「宮城のお酒オンラインきき酒会」

参加してわかった。めちゃ楽しい「宮城のお酒オンラインきき酒会」

田村 巴 (たむら とも)
田村巴

つい先日、こういう催しがあるよと紹介した「宮城の酒 オンラインきき酒会 番外編」。せっかくだからと参加してみたのだが、これが想像していた以上に面白かったのだ。次回、3月5日(日)分の〆切が迫る中、体験記をレポートしたい。

数日前に届いた日本酒セットがやっと飲める!

宮城県酒造組合が主催する「宮城の酒 オンラインきき酒会 番外編」。その第1回目が本日、2月18日(土)に開催された。

会の概要についてはあらためて下の記事を読んでいただきたい。

この紹介記事を書く中で、「これは参加しないともったいないでしょう」という思いに駆られ(なんせ第1回目の参加費が2000円、実質これは日本酒とおつまみ代)、記事を書いた直後に申し込みをした。

数日前にクール便で届いた日本酒は、「一ノ蔵 特別純米生酒 ひゃっこい(300ml)」と「勝山 縁 特別純米酒(300ml)」。そして、おつまみに「仙台勝山館 完全無添加ソーセージ ピュアプレーン 3本入り」も入っていた。

そして17時のオンラインウェビナーが開始される直前に、冷蔵庫からいそいそと2本を取り出し、ソーセージについては「なにかレクチャーがあるかもしれない」ということで、手をつけずに待機。

添付されていた紙の資料を読んでいると、どうやら「勝山」はワイングラスで飲むのをおすすめしているらしい(パンフレット参照)とのことで勝山用のワイングラスと、「一ノ蔵」にはぐい呑みを準備。

指定されたURLに接続して待っていると司会の「きき酒師の漫才師 にほんしゅ」の2人に続き、講師を務める萩野酒造の佐藤曜平さん、スペシャルゲストで勝山酒造の井澤平蔵さんが登場した。

軽快なトークをBGMに乾杯用に日本酒を注ぎ、まずは画面越しに乾杯でスタート。

今回のテーマは「宮城の酒づくりのこれまで」ということで、ボリュームたっぷりのスライド資料をもとに、長年、宮城県で酒造りに従事してきた井澤さんや佐藤さんの裏話を織り混ぜながら進んでいく。

伊達政宗が宮城に酒造りという文化・産業を根付かせたという話から、最初はどこから杜氏を連れてきたのか、主な酒造家の創業時期や現代までの廃業・統合などの変遷、さまざまなラベルの歴史、日本酒が全国的に低迷期に突入した際にどうやって「宮城の酒」を存続していこうとしたか…。

聞けば聞くほど面白く、途中で織り混ぜられるクイズもまさかの答えが出るなど、80分のウェビナーを通じて、「なぜ今回、テイスティング用にこの2本が選ばれたのか」「なぜ、おつまみが勝山のウィンナーなのか」の答え合わせもでき、より一層、味わい深くなった。

背景を知り、作り手から話を聞くことで、目の前の酒に愛着が湧く。そして、さらに旨くなる。

ちなみに宮城の酒が特定名称酒(所謂、高級酒)比率で他県や全国を大きく突き放す93%もの割合を誇っている背景に、食用米を酒米に使用するに至った背景と酒蔵同志の結束力を感じて感動した。

井澤さん曰く、「弱者の選択だった」という言葉が非常に印象に残っているが、例え最初の動機がそうであっても、今、それが唯一無二の強みになっていることを考えると、これからも宮城の日本酒をたくさん飲みたいと思うに至った。

と、いうことで。

次回開催される第2回にも例外なく申し込み。完全に自腹で参加しているが、こんなに新しい知識や感動に出会えるなら、これからもたくさん開催して欲しいと願うばかりだ。

3月5日(日)開催の第2回は、2月20日(月)16時までの受け付けとなっている。

料金は3000円(税込)で送られてくるテイスティング酒は、「一ノ蔵 山廃特別純米酒 円融(300ml)」、「萩の鶴 手造り純米酒(300ml)」、「雪の松島 旨辛純米酒(300ml)」の3本

おつまみに木の屋石巻水産の「サラダさば あっさり塩味」と「三陸産あなご醤油煮」がラインアップ。

テーマは「あなた好みの「宮城の酒」を見つけることができる「宮城の酒 選び取りナビ」活用方法」ということだ。

つまりセレクトされた日本酒3本とおつまみのペアリングなんかも合わせて話が聞けそうなので、次回も楽しみにしている。

▶︎にほんしゅの記事を読む

【開催概要】

番外編 第1回:2月18日(土)17:00〜(受付〆切 2月9日(木)16:00)
番外編 第2回:3月5日(日)17:00〜(受付〆切 2月20日(月)16:00)

・参加資格:20歳以上で事前に日本酒セットを購入
・申込方法:地酒のリエゾン特設ページより参加希望回の日本酒セットを事前購入。
・申込HP:地酒のリエゾン特設ページ
・公式HP:宮城の酒 オンラインきき酒会番外編 開催のご案内

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田村 巴 (たむら とも)
田村 巴 (たむら とも)

1979年、北海道出身。バイク(チョッパー)専門誌「HARD CORE CHOPPER」、フリーペーパー「MOLE Magazine」、ライフスタイル誌「男の隠れ家」を経て、現在は「男の隠れ家デジタル」編集長。

バイクやクルマでの日本一周・目的を決めない旅が趣味。好きな分野は「飛行機」「クルマ旅」「地方の土着的な風習や歴史」「ミステリー」など。UFOや都市伝説に興味深々。好きなものは「巨大建造物」「道の駅・SA(道の駅きっぷ収集)」「キャンプ」「ガジェット」「カメラ」「ボストンテリア」。

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