非効率的な暮らしほど創造的な暮らし
21世紀も早20年が経とうとしている。テクノロジーが格段に進歩したこの時代、オール電化やIT技術など、今や効率や利便性を追求した住宅が主流だ。しかし、こうした21世紀的な住宅に暮らすことを良しとしない人も少なくない。
彼らが大切しているのは人間性だ。効率や利便性だけで人間は生きていけない。忙し過ぎる現代の喧騒から逃れ、家族と過ごす、趣味に打ち込む……。非効率的な時間ほど創造的な時間であるというのは、逆説的ではあるが真実だ。
あえて自分流を貫く人の暮らしが豊かに感じられるのは、こうした非効率性を積極的に受け入れているからだろう。誰もがきっと憧れる人生だ。早速、彼らの暮らしぶりを拝見することにしよう。
趣味と共に暮らす夢の住空間
家そのものがまるで大きなホビールーム
ゆったりとした休日のひと時。BOSEのスピーカーから心地良いジャズの調べが聞こえてくる。コーヒーはハンドドリップで、挽きたての豆の香りが部屋に満ちる。
コーヒーを飲みながら、ご主人の池田陽一さんは楽しそうに話す。「家は建てたら終わりではなく、暮らしながらより快適な環境へ作り変えていくものだと思います」
住まい選びでこだわったのは、自分好みにカスタマイズできること。そのためにはできるだけ作りがシンプルな方がいい。
さらに自分自身の趣味や家族のライフステージを見据えて決めたBESSワンダーデバイス・ファントム・マッハは、池田さんにとって理想の家だった。
特徴的なガルバリウム外壁は、通りから見ると窓もなくクールな印象だが、家の中は木の温もりに包まれた心地良い空間だ。
池田さんは暮らしをホビー感覚で楽しむ達人だ。こだわりの趣味の品々が至るところに散りばめられている。自作収納は機能的であるだけでなく、趣向が凝らされていて見ていても楽しめる。家そのものが大きなホビールームだ。
「間仕切りが少ないので、どこにいても家族の存在がわかります。決して広い家ではありませんが、むしろこのくらいがコミュニケーションをとりやすいですね」
奥さんの倫子(のりこ)さん、愛娘の灯野歌(ほのか)さんとの3人暮らし。ご家族を愛してやまない池田さんである。
【私のこだわりポイント】
自分だけの空間が欲しくて2階にホビースペースを設けました。ランタンをはじめキャンプ用品のメンテンスに活用しています。お気に入りの品々に囲まれて落ち着ける空間です
【Owner’s voice】
「家族との対話を大切にしました」
家族との対話を大切にしたいので、できるだけ間仕切りは少ない方がいいと考えました。おかげで家具のレイアウトも自由にできます。収納棚は必要に応じて自作しています。カスタマイズも楽しみのひとつです。
池田邸|茨城県龍ケ崎市
木の風合いを生かした温かい室内とは対照的に、都会的な外観が街の景観にマッチするBESSワンダーデバイス・ファントム・マッハ。エントランス回りに置かれた装飾品が住人の人柄を感じさせる。
文/仲武一朗 写真/遠藤 純
取材協力 BESS
BESS LOGWAYで新しい暮らしをイメージ
新しい暮らしをイメージしながら住まい選びできるのが、BESSが全国に展開しているLOGWAY(ログウェイ)だ。実際の住宅を体験しながら未来の自分や家族の姿をイメージしたい。BESSの家に暮らす仲間「LOGWAYコーチャー」に話を聞くこともできる。詳しくはwww.bess.jp/を参照。