1861年にイギリスで出版された同書は、イギリスの科学者マイケル・ファラデーの講演内容をまとめたもの。たった1本のロウソクからその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることにより、科学と自然、そして人間との関わりを伝える感動的な名著として、現代も科学に携わる人々の指標的存在であり続ける。

吉野さんは、小学4年生の時、当時の担任教師から同書を薦められたのをきっかけに、科学に関心を寄せることになったという。2016年度ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典さんもまた、小学生の時に手に取り、学者を目指すきっかけになった1冊として同書を挙げている。

KADOKAWAは10月10日、吉野さんの受賞発表以降に相次ぐ注文に対応するため「ロウソクの科学」(角川文庫)70刷目2万部、「ロウソクの科学――世界一の先生が教える超おもしろい理科」(角川つばさ文庫)3刷目1万部の重版を決定。追加の重版も検討中。

時に厳しく、時に柔軟に歩み続け、歴史に名を刻んだ吉野さんのロマンの原点に触れ、男の探究心へのスイッチを刺激されてみては?

KADOKAWA 「ロウソクの科学」
マイケル・ファラデー 著/三石巌 訳/520円(税別)