テレビや雑誌をはじめ、近年はYoutubeでも取り上げられることの多い「戸越銀座商店街」。“東日本で一番長い商店街”とも言われ、全長1.3kmもの長さを誇っている。
ただ、なんとなく見聞きしたことはあっても、実際には行ったことがなかったため、同地で開催中のグルメフェアを機に訪ねてみることにした。
■関東一長い商店街「戸越銀座」へ
2023年現在、戸越銀座では「三陸・常磐うみうまフェア」というコラボイベントが11月30日(木)まで開催されている。三陸・常磐の水産物を広く知ってもらうための期間限定イベントで、これまでに大阪や名古屋でも実施されていた。
戸越銀座商店街とのコラボでは、飲食店や雑貨店など30店舗で三陸・常磐の海産物を使った料理・商品が提供されるという。焼き鳥や餃子といったB級グルメが軒を連ねているため、一年を通して食べ歩きにはうってつけのスポットだろう。
■カキの旨みが詰まった米粉バーガー!
真っ直ぐ伸びる商店街を歩いていると、「米魂 BEICON」というパン屋を見つけた。うみうまフェアとコラボしている店は、店先にポスターが貼られているため、ひと目で分かる。
同店は米粉パンの専門店としてスタート。店内の右側には米粉80%・小麦20%のパン、左側には米粉100%のパンが並べられ、健康意識が高い方への配慮もなされている。
米魂の人気商品は「おやき」とのことだが、コラボメニューの「大粒カキフライバーガー」も一層の存在感を放っている。
カキフライといえばタルタルソースが定番だが、ここでは醤油とカットレモンが使われている。店主によると、カキの旨みと風味をより引き出すための試行錯誤で、この組み合わせにたどり着いたという。
もちっとしたバンズの歯応えが心地よく、カキの旨みもしっかりと感じられる逸品。ぜひみなさんも味わってみてほしい。
住所:東京都品川区戸越2-6-3
営業時間:9:00〜20:00
公式HP:「米魂 BEICON」
■珍しい“塩”が豊富に取り揃えられた専門店
シンプルな外観に興味をそそられ、入店。「solco」では国内外のさまざま塩を取り扱っており、店内には40種類以上の塩が並んでいる。
塩の入ったボトルの下には、ストーリーの書かれたカードが置かれている。どこで作られ、どんな特徴があるのか、一つずつ読んでいると海の香りも感じられるかのようだ。
なお、solcoは塩の味見ができるほか、期間限定で「炙りほや」や「カキの潮煮」など三陸・常磐の食品も販売している。同店を訪ねた際は合わせてチェックしてみても良いだろう。
住所:東京都品川区豊町1-3-13 1F
営業時間:12:00〜18:00
公式HP:「solco」
■戸越銀座の歴史を知る居酒屋で一献
最後に訪ねたのは、“いかにも名店!”と思わせる「酒味処 みやこや」だ。店頭のメニュー表には、刺し身の盛り合わせをはじめ、うな肝山椒煮や肉豆腐など酒に合うこと間違いなしのメニューが書かれている。
慣れた手つきで丁寧に調理する大将に話しを聞くと、店を開いたのは30年前のこと。もともとは下駄屋さんを営んでいた奥様のご実家だったが、「みやこや」の名前を継いで居酒屋として新たなスタートを切ったと言う。
日本酒は不定期で変わるそうだが、雁木や男山など全国の銘酒が取り揃えられている。そのアテにと注文したのは、「ちくわ磯辺揚げ」と「ちくわ大葉揚げ」。アオサや大葉の芳ばしい香りが酒とマッチするのはもちろんだが、噛んだ時の力強い弾力が印象的だ。
このほかにも、みやこやでは新鮮な魚を使った料理をはじめ、旬の酒肴も提供している。ゆっくりと酒を楽しみたい時にぴったりのお店だろう。
住所:東京都品川区戸越1-19-13
営業時間:11:30〜13:30(ランチ)、17:00〜22:00(ディナー)
HP:「酒味処 みやこや」
■まとめ
長く真っ直ぐに続く戸越銀座商店街は数多くの店が並んでいるため、目的なく歩いても良し、食べ歩きを楽しんでも良し、デートで訪ねても良しのスポットだ。
なお、「うみうまフェア」を主催する復興水産加工業販路回復促進センターでは、オンラインショップ「UMIUMART」も展開している。サバやブリの缶詰をはじめ、かまぼこや海鮮フライなどを購入できるため、気に入った料理・食材が見つかった際は購入してみるのも良いだろう。
公式HP:「うみうまフェアin戸越銀座商店街」
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