社会人になると仕事やプライベートが忙しくなり、子どもの頃のように自分の時間を過ごすのが難しくなる。そして、自分の大切なものを見失いがちだ。
「男の隠れ家デジタル」編集者が選ぶ「2022年で1番面白かった本」ということで、筆者が選んだ書籍は『星の王子さま』。この本は、子どもの頃に感じていた「本当に大切なもの」を思い出させてくれる。そんな素敵な書籍だ。
■『星の王子さま』
出版社:新潮文庫
著者:サン=テグジュペリ
翻訳:河野 万里子
価格:528円(Kindleあり)
購入サイト(Amazon)
●『星の王子さま』との出会い
「男の隠れ家デジタル」編集者である筆者は、日々の仕事で疲れていたのかもしれない。仕事に追われる日々が続いたことで、いつのまにか時間を見失っていた。
そんな仕事の疲れから開放されるために、ナイトルーティンでよくおすすめされる「寝る前読書」を検討。これまで読んでいたビジネス書では、あまり癒やし的要素にならないため、新たな試みとして文学書を取り入れてみることに。
文学書のおすすめを調べていると、真っ先に『星の王子さま』がヒットした。ネット上のレビュー・感想では、「絶対に読むべき」「人生観が変わる」など絶賛のコメントばかり。
確かに、『星の王子さま』は子どもの頃よく話題になっていた。タイトルや表紙は度々見ていたが、内容まではよく知らなかった。というより、あまり興味を惹かれなかったのだ…
そんなわけで、文学書第一号として手に取ったのが『星の王子さま』である。文学書ではあるものの、ジャンルは児童文学なので、どちらかと言えば子ども向け。「これって本当に面白いの?」この本を読むまではそう思っていた。
●『星の王子さま』の内容とポイント
全160ページで文字が大きく、所々にイラストが挿入されているため、1〜2日余りでサクッと読めてしまう。読むのが早い人だと数時間あれば読み終えるだろう。
冒頭でも言ったが、本書を読めば子どもの頃に感じていた「本当に大切なもの」が見えるようになる。というよりも、人や物に対する見方が大きく変わるのだ。
本書の主人公は、『星の王子さま』というタイトル通り星の王子さま、ではなく、地球に住むパイロットの男性。エンジンが壊れたため砂漠に不時着し、生死をさまようなかで出会ったのが、ほかの星から地球に訪れた小さな王子さまだ。
王子さまは地球に来る前に、ほかの星をいくつか訪れている。最後に到着したのが地球というわけだ。ほかの星には、権力や財産、労力などにこだわる人々が住んでおり、それを王子さまは「つまらない」の一言で片付けてしまう。
つまり、子どもの王子さまからは、我々大人が普段大切にしている「それら」がつまらないものに見えるのだ。代わりに王子さまは、「本当に大切なもの」が見えている、というわけである。
●どんな人に向いている?仕事に疲れて大切なものを見失っている人
ズバリ、『星の王子さま』は毎日の仕事で疲れ切り、大切なものを見失っている人におすすめされる。
本書を読むにつれて、「本当に大切なもの」が少しずつ明らかになっていく。その過程が面白く、それでいて愛おしい。
そして本書を読み切ったあとには、これまで仕事三昧で疲れ切っていた日々とは、まるで違う素晴らしい世界が広がっているはずだ。すべては、星の王子さまがその世界に導いてくれる。
また、本書は児童文学ということもあり、難しい言葉はほとんど登場しない。さらに文字が大きくて読みやすく、物語形式で順を追って内容を理解できるため、読書が苦手な人でも難なく最後まで読み切れる。「読みやすい本から読書にチャレンジしたい」という人にはもってこいだ。
■まとめ
ここまで『星の王子さま』について解説したが、実はこの本、かなり有名な文学書である。名前を聞いたことのある人や、昔読んだことがあって内容を知っている人もきっといるはずだ。
大人になったいま、もう一度この本を手に取ってみてほしい。大人になってから読むと、子どもの頃には感じ取れなかった王子さまの想いに気付き、新たな感動をもたらしてくれるはずだ。
特に「仕事で疲れ切っている」という人は、この『星の王子さま』を最後まで読んでみてほしい。
「男の隠れ家デジタル」はLINE公式アカウントを開始。名だたるキュレーターを“週末コンシェルジュ”として迎え、関東在住の男性へより充実した休日の過ごし方を提案します。毎週末、オススメ記事をまとめて配信!
・人気ラーメンYouTuber・SUSURU激推しラーメン店
・“サウナ王”太田広だからこそ知る穴場サウナ など
魅力的なコンテンツを揃えています。登録はこちらから3秒で完了! 友だち追加してください。
▼あわせて読みたい