元々広い物件ではなかったが、今までの防音室と、さらに夢だったもうひとつの防音室(2畳)も家の中に埋め込むことで、これまで感じていた違和感をなくせたという。
しかし写真のように、防音室を2つも家のセンターに配置するので問題はあった。ひとつは圧迫感。そこで秘密基地スペースの壁と天井までの空間を開け、大きな箱が家の中にあるという部屋にしてもらった。
そうすることで生まれた、家に入った瞬間に廊下からベランダまでを見渡せる広々とした感じも気に入っているという。
もうひとつは、生活スペースの問題。スペースを有効利用するため玄関に洗面台を設置したり、そこからリビングまでの通路をクローゼットにし、据え付けの机も作ってもらった。
「2年以上住んでいますが、2つの防音室が私たちの生活の質を向上させてくれました」と、Dさん夫妻はとても満足げだった。
【秘密基地造りのPOINT】
1.音楽が趣味なので防音室を中心にした。
2.天井を開けて部屋の圧迫感を無くした。
3.スペースを活用した合理的な趣味空間。
【Owner’s voice】
箱を取り囲むようにリビングからベッドルームへの小道が造られているので、家の中を回れる上に、2つの通路があることで、利便性も良くなりました。
文/岩谷雪美