日本語を話せる外国人は意外にたくさんいる。その一方、日本人で英語や中国語をマスターしている人は比較的に少ない。
なぜ、外国人はこれほどまでに日本語を流暢に話せるのだろうか？ 今回は外国人の好奇心や勉強法について解説していく。外国人の考え方を理解することで、何かしら学びになることがあるはずだ。
■日本語を話せる外国人は多い
日本に在住している外国人はもちろんのこと、他国に住んでいても日本語を話せる人は意外にも多い。少なくとも英語やイタリア語、中国語を話せる日本人に比べて、自ら積極的に勉強している外国人のほうが多いように思える。
事実、文化庁が発表した「日本語に対する在住外国人の意識に関する実態調査」では、地域や家の中で日本語を使っている外国人が約8割であることが分かった。
また、半数以上の人が日本語を毎日使っていることも明らかとなった。つまり、日本に住んでいる外国人のほとんどは、自ら積極的に日本語を使って生活しているのだ。
「日本語を習得したい」と前向きに考えている外国人が多いことからも、彼ら彼女らの好奇心や積極性が強いことがよく分かる。
■外国人はなぜ日本語を勉強するのか
外務省の情報によると、海外では142か国・地域において、約385万人の外国人が日本語を学習していることが分かった。また、日本語学習の目的としては、就職や留学のような実利志向のものだけではないとされている。
日本語は数ある言語の中でも、比較的に難易度が高い部類に入る。なぜそんな言語を外国人は積極的に勉強しているのだろうか？
一節によると、それはアニメや漫画といった日本のポップカルチャーを知りたい、という興味関心から来ているとされる。「日本の素晴らしい作品をもっと知りたい」という気持ちから、自ら行動して日本語を勉強しているのだ。
もちろん、それ以外の理由で日本語を勉強している人もいるのだが、自分の好きなことのために行動できるのは非常に素晴らしい。
■外国人はどうやって日本語を勉強しているのか
外国人の彼ら彼女らは、難易度が高いとされる日本語をどうやって勉強しているのだろうか。
母国に住んでいる人の勉強方法に関するデータはないものの、文化庁の調査によって日本在住の外国人の勉強方法は明らかとなった。
この調査で最も多かった勉強方法は「市町村の日本語教室」であった。次点で「ボランティアや友人による指導」であり、積極的に日本語を学ぶ姿勢が可視化された。
また、独学で日本語を学ぶ外国人も多く散見された。独学というのは、好きなアニメを観ながら勉強したり、好きな音楽を聞いて少しずつ覚えたりなどがこれに該当する。
日本語の勉強方法は人によってさまざまだが、いずれも彼ら彼女らの積極性が垣間見える。
■外国人の行動力から見習うべきポイント
日本人は周りの目を気にする傾向にあるため、自分の好きなことだけを捉えて行動することは難しい。中には積極的に行動する人もいるのだが、外国人に比べてその絶対数は少ないように感じる。
今回紹介した日本語を学ぶ外国人の多くは、「自らのため」に行動していることが分かった。周りの目を気にすることなく、自らの好奇心や興味関心にまかせて行動しているのだ。
この行動力や前向きな気持ちは、われわれ日本人が見習うべきポイントだと言えるだろう。もちろん人によって状況や目的は異なるのだが、もっと素直に行動に移してもいいかもしれない。
■まとめ
本記事では、外国人が日本語を勉強する理由、彼ら彼女らの勉強方法について解説した。
日本に住んでいる外国人に限らず、日本語を流暢に話せる人は意外にも多い。日本語を勉強する理由は人それぞれだが、多くの人は「自分がやりたいから」という理由で行動している。
その好奇心や行動力は凄まじく、われわれ日本人も学ぶべきことがたくさんあるはずだ。ぜひ本記事で解説した内容を参考にし、彼ら彼女らの素晴らしい部分を取り入れてみてほしい。
