STORY #032
鯨とともに生きる
所在自治体
和歌山県(新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町)
ストーリーの概要
鯨は、日本人にとって信仰の対象となる特別な存在であった。人々は、大海原を悠然と泳ぐ巨体を畏れたものの、時折浜辺に打ち上げられた鯨を食料や道具の素材などに利用していたが、やがて生活を安定させるため、捕鯨に乗り出した。熊野灘沿岸地域では、江戸時代に入り、熊野水軍の流れを汲む人々が捕鯨の技術や流通方法を確立し、これ以降、この地域は鯨に感謝しつつ捕鯨とともに生きてきた。
当時の捕鯨の面影を残す旧跡が町中や周辺に点在し、鯨にまつわる祭りや伝統芸能、食文化が今も受け継がれている。
主な構成文化財
- 河内祭の御舟行事(串本町)国重要無形民俗
- 九龍島(串本町)国名勝
- 潮岬の鯨山見(串本町)
- 捕鯨の祖 和田頼元墓(太地町)県史跡
- 太地のくじら踊(太地町)県無形民俗
- 飛鳥神社(太地町)町指定(建造物)
- 鯨供養碑(太地町)町史跡
- 古式捕鯨 支度部屋跡(太地町)町史跡
- 古式捕鯨 狼煙場跡(太地町)町史跡
- 燈明崎 燈明台跡(太地町)
- 燈明崎 山見台跡(太地町)
- 古式捕鯨 高塚連絡所跡(太地町)町史跡
- 岩門(太地町)
- 三輪崎の鯨踊(新宮市)県無形民俗
- 羽指中建立の石祠(新宮市)
- 鯨山見跡(新宮市)
- 青岸渡寺の魚霊供養碑(那智勝浦町)
- 鹽竃神社のせみ祭り(那智勝浦町)
- 浜の宮のお弓祭り(那智勝浦町)
問い合わせ先
熊野灘捕鯨文化継承協議会事務局
(和歌山県観光振興課内)
TEL:073-441-2424
FAX:073-432-8313
公式サイト:鯨とともに生きる 公式ウェブサイト