そのような経緯もあって、石川・福井・富山の酒が多く揃っている。そんな酒が東京で愉しめると聞きつけた酒好きたちが集まる場所となった。

立ち呑みメインの店ではあるが、雰囲気が良いせいなのか長居して呑み続けている客も。

「小さな酒蔵へも積極的に訪問しています。そのためほかでは珍しい希少なお酒や、室でしか呑めない限定酒も多いんですよ」と女将の澤中愛子さんは語る。

常時北陸だけで50種類以上揃う日本酒は基本的に燗をつけてくれる。寒いこの時期は当然熱燗の注文も多いが、この店では酒質だけでなく、合わせる料理によっても温度を調整する。リピート客の多くは銘柄指定をせず、女将とスタッフの料理に合わせたセレクトのお任せの酒と、お任せの温度で注文するというから、その腕前は推して知るべしということだろう。

酒だけでなく食事も北陸から仕入れたものが揃う。写真の「福井産いのししのハンバーグ」は1,980円で要予約。

「室で初めて燗を好きになったというお客様も多くいるのが自慢です」と嬉しそうに話す女将と、心地良い店の雰囲気にひかれて、今日も多くの常連客が室に集まる。

老若男女問わずひとりで来店する客も多いのだが、気づいた時には友達のように酒の話で盛り上がっていることが多く、この店で知り合いになったという常連客は数知れず。常連客の中には大小様々な蔵元の関係者もおり、運が良ければ客同士として会話をすることもできるという。

日本酒 室 MURO(にほんしゅ むろ)

※店の営業時間が変更になることがありますので、来店時には店舗にご確認ください。