17108無限に飲める。オクラのシソ巻き醤油漬け

無限に飲める。オクラのシソ巻き醤油漬け

Art Unit “Merry Laughter” (伊藤璃帆子・森政俊)
merry

「男子厨房に入らず」とは、疾うに過去のものとして、いまや妻より器用に料理する旦那衆は少なくない。名店自慢の数々を口にした経験と知識が相まって、気の利いた酒の肴の一品、二品はお手の物という人も。

とはいえ、自分ひとりの晩酌のために凝った料理をするのは億劫なものだ。気に入った肴が一品あれば、家飲みはほかに代え難い気楽さがあるものの、酒が一番楽しくなる時間に台所の後始末を考え始めなければならないのは如何なものか。

そこで、今回は火も刃物も使わずに作ることができ、ひとり酒の肴にぴったりなレシピをご紹介する。

無限に飲める男のつまみ「オクラのシソ巻き醤油漬け」

この料理のどこが好きかといえば、手間がかからず直ぐできること。気取らず、かつ客に出すにも丁度良い。味付けも計量要らず。適当にやっても十分おいしくできる、失敗知らずの手軽なレシピだ。

材料(つくりやすい分量)

オクラ…1袋
シソ…オクラの本数分
醤油…オクラが浸かる量
水…適量
大蒜と生姜(すりおろし)…適量
鷹の爪(輪切り)…1本
粗塩…ひとつまみ

作り方

オクラは水で洗う。粗塩をひとつまみ振り、ネットの中で揉む。こうすることで、オクラの産毛がきれいに取れ、下味もつく。
塩もみしたオクラをサッと水洗いし、一本ずつシソを巻く。
しその巻き終わりを下にし、オクラを保存容器に入れ、お好みで水で薄めた醤油をひたひたまで張る。すりおろした大蒜、生姜、輪切りにした唐辛子を入れ、15分ほど漬ける。
朝仕込んでおき、よく浸かったものを夜いただくのもおいしい。

ネットの上から塩で揉む
シソでくるりと一巻きする
大蒜は控えめが好きなら輪切りにしたものを入れると良い
漬け込む場合は保存容器に入れ、上からキッチンペーパーを落とす

我が家ではモロキュウよりこちらのオクラの醤油漬けが圧倒的人気。このレシピは、シソがなければオクラだけでも良い。パンチを効かせるために、大蒜と生姜は必ず入れて。

合わせるのは、ビール、焼酎、サワーがおすすめ。白飯にも合う。あと一品というときの小鉢にもぴったり。

誰にお出ししても「うまい!」と唸ってもらえるお気に入りのおつまみのひとつ。おためしあれ。

Art Unit “Merry Laughter” (伊藤璃帆子・森政俊)
Art Unit “Merry Laughter” (伊藤璃帆子・森政俊)

料理家兼ライターの伊藤璃帆子と現代美術・写真家の森政俊によるアートユニット。
数十カ国の料理レパートリーを持ち、料理の美しさ、食べるときの楽しさにこだわり、食にまつわる総合演出を手掛ける。パーティフードやフードスタイリング、撮影技術の高さが好評。

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