日本一の商店街に暖簾を出す老舗酒場
南北約2.6㎞、日本一の長さを誇る天満橋筋商店街。「天満酒蔵」は、そのアーケードの一角に暖簾を掲げて50年になる大衆居酒屋だ。
11時の開店と同時にご近所さんとおぼしき客がひとり二人と訪れ、勝手知ったる様子で酒をちびりちびり。
居心地の良いカウンター席とテーブルは、常連さんのお気に入り席もあるという。
「父が店をやっていた時から、ここに来るのを一日のルーティーンにしているお馴染みさんもいます」と笑顔で話すのは、母の岡牧子さんと二人三脚で店を切り盛りする娘の久美子さん。
料理も基本的に2人の手作りで、壁にずらりと並ぶメニューは100種を数えるという。
きずし(〆鯖)、ポテトサラダ、関東煮、天ぷらなどなどこれぞ王道というアテが揃い、供されるスピード感も店の売り。
日本酒はもちろん、ウイスキーとレモンチューハイを合わせたオリジナルハイボールも大人気である。
文/岩谷雪美 写真/秋 武生