12072アナログ版のみ。CDはいっさいなし。コーヒー1杯でリクエスト1曲「レコード喫茶Grafiti」(大阪・難波)

アナログ版のみ。CDはいっさいなし。コーヒー1杯でリクエスト1曲「レコード喫茶Grafiti」(大阪・難波)

男の隠れ家編集部
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大阪・難波にある「レコード喫茶Grafiti」は、往年の懐かしい音楽に触れることができる喫茶店だ。80年代前後の洋楽や昭和アイドル、昭和歌謡など様々な音楽をレコードで流し、コーヒーとともにアナログの温かい音色をたっぷりと楽むスポットなのである。

懐かしい日々を思い出す数々のアナログ盤

エレベーターの扉が開いた瞬間、目に飛び込んでくる光景に誰もが圧倒されるはずだ。店内の壁という壁一面に懐かしのレコードジャケットがびっしり! 加山雄三、井上陽水、山口百恵、キャンディーズ、ビートルズ、エルヴィス・プレスリー……。

昭和歌謡やアイドル系の邦楽をメインに、80年代前後の洋楽など多彩だ。いわゆるノンジャンルだが、そのアナログ盤の数はなんと約6000枚で、CDは一切ないという。

思わず懐かしい! と目を輝かせてしまうジャケットの数々。

コンセプトは「古き良き日のレコード音楽がある喫茶店」、「アナログ空間でゆっくり音楽を楽しんでほしい」などなど。ドイツ製のホーンスピーカー・アバンギャルドから流れる音は、迫力とともにアナログならではの温かみがある。

レコードプレイヤー・ブースがある。
8時間かけて抽出した水出しアイスコーヒー。

ゆったりとしたソファに身を委ね、懐かしの音楽に酔いしれるひととき。営業は金曜・土曜・日曜・祝日のみだが、12時の開店と同時に、50代~70代の年齢層を中心とする老若男女が続々と訪れる。コーヒー1杯のオーダーでリクエストが1曲付くのが基本だ。

天窓の明かりが気持ちいいテーブル席。

天窓からは光が入り、テラス席のような感覚が味わえるスペースもあり客はそれぞれリラックスして、音楽に耳を傾けながらリラックスしている。ここは、若き日の思い出にどっぷりと浸かれるとっておきの1軒なのである。

オススメのアナログ盤

ここではお店がオススメしたアナログ盤を紹介しよう。もちろん、素晴らしい音楽がたくさんあるなかで、選んでいただいたもの。これだけが全てではないが参考までに。

太陽の恋
加山雄三/1967
東芝音工
加山雄三が主演した映画『南太平洋の若大将』で自身が音楽を制作し、それをサントラ盤風に構成したアルバム。「タヒチの夕陽」「二人だけの海」など全12曲が入る。

GO AHEAD!
山下達郎/1978
RCA/RVC
このアルバムに収録されたファンク・ナンバー「BOMBER」によって、山下達郎のその後の音楽シーンを決定づけたといわれるサード・ソロアルバム。

Elvis That’s the Way It Is
エルヴィス・プレスリー/1970 
RCA
映画『エルヴィス・オン・ステージ』と同コンセプトで制作されたアルバム。邦題は『エルヴィス・オン・ステージ』。日本ではLPランキングで16週連続1位を記録した。

文/岩谷雪美 写真/秋武生

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