ヴィンテージ家具と雑貨に
自分好みをDIYでプラスした空間
個性が光る自宅の内装はほぼDIYしたという関恒介さん。自身が経営する栃木県佐野市の「Waffle Coffee」の内装も手がけた。DIYに出会ったのはロセンゼルス在住時。気軽にDIYを楽しむ現地の人々の姿に身近に触れていた。
「お金はなくても自由の精神を持ち、楽しく心豊かに生きるという生活のしかたが身に染みたんですね」
自身でDIYを始めたのは、好きなヴィンテージ雑貨や家具に似合う〝背景〟が欲しかったからだという。
「マグカップひとつでも日本の普通の家だと全然馴染まない。それなら自分で造ってしまおうと」
夫婦と小学5年の娘さんで暮らす住まいは賃貸マンション。入居する2カ月前から借り、あちこちの寸法を測って大改装に励んだ。ことに驚愕させられるのはL字型LDKの変貌だ。大きなカウンターでキッチンを仕切り、リビング部には建具と壁で囲った子ども部屋も造り上げた。
「こういう雰囲気なら雑貨やオモチャを乱雑に置いても合うでしょう?」
こだわりは、古さと新しさのミクスチャー。ホームセンターで買った2×4の新材と、アメリカ製の味のある古材の組み合わせだ。
「無垢材に古い材を合わせるのはアメリカでもよく見かけて。言わばパクリなんですが、大好きなテイストなので再現しました」
この経験をもとに、経営する店も1年かけて造り上げた。住まいは賃貸ゆえ原状復帰可能だが、実は次の計画もある。最近1960年代築の一戸建てを格安で購入したのだ。もちろんDIYでリノベする計画だ。
「DIYなら、手抜きも味わいになるし、とにかく自由ですから」