8686古いクルマが趣味という親子が惚れるクラシカルなフォルム「オースチンヒーレー100」(1955/イギリス)「ダットサンブルーバード1300SS」(1966/日本)┃憧れのクラシックカースタイル 

古いクルマが趣味という親子が惚れるクラシカルなフォルム「オースチンヒーレー100」(1955/イギリス)「ダットサンブルーバード1300SS」(1966/日本)┃憧れのクラシックカースタイル 

男の隠れ家編集部
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映画やテレビに映る姿に一目惚れしてから十数年。「欲しい」と思い続けた一台を手に入れた喜びの声はクルマ好きであってもなくても、聞く者の胸を熱くする。海外の名車を乗り継ぐ親子の物語を紹介。

【憧れのクラシックカースタイル】
馬場 了さん(会社経営・68歳)オースチンヒーレー100 [1955/イギリス]
馬場 輝さん(会社役員・43歳))ダットサンブルーバード1300SS [1966/日本]

自宅ガレージの前で、40年代、50年代、60年代の各時代の魅力あふれるクルマに囲まれる馬場さん親子。ふたりの後方で、ガレージから顔を出している堂々とした貫禄あるクルマは、シボレーフリートラインエアロセダン(1948年)。

馬場了さん(会社経営・68歳)・輝さん(会社役員・43歳)は親子である。そして共通の趣味はクラシックカーだ。父の了さんが所有するクルマは上の写真の右側に鎮座するオースチンヒーレー100(1955年)。購入は5年前。ゆったりと走れるクルマを探していて、当時所有していた俗にカニ目と呼ばれるオースチンヒーレースプライトを手放し、友人が持っていたオースチンヒーレー100を譲ってもらった。

オースチンヒーレー100のボンネットを開けエンジンをのぞき込む。共通する趣味で関係性を築ける親子が格好良い。

元カーデザイナーの了さんの目から見ても、フロントノーズの長いクラシカルなラインの美しさは何度見ても飽きないという。少しずつ手を入れて、良いコンディションに創り上げていくことで、ますます愛着が増してきたそうだ。

英国車、国産車の違うフォルムの格好良さが際立つ2台。

一方、息子の輝さんの愛車はダットサンブルーバード1300SS(1966年)。3年前、クラシックカー好きの友人から譲ってもらった。当時クラシカルなスポーツセダンを探していて、目にとまったのがこのクルマだった。特に気に入ったのが、フェラーリのカーデザイナーとして有名なピニンファリーナのデザインしたスタイリングだという。

オースチンヒーレー100を駆って、親子で出場した「トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル in 外苑」。こうした楽しみもクラシックカーを持つ喜びのひとつだ。
親子で考案したハウスインナーRを使ったガレージでくつろぐ2人。

機械然としている昔のクルマを的確に操ることが楽しいと輝さんは話す。日常使用でも何の問題もなく乗れるので、自転車レースのトランスポーターとして使っているほど。古いクルマが共通の趣味という素敵な関係の親子だ。

オースチンヒーレー100のダッシュボード。
ダットサンブルーバード1300SSのダッシュボード。どちらも実にクラシカル。
了さんの父・輝さんの祖父が昭和30年頃所有していたシボレーフリートラインエアロセダン(1948年)。
そのクルマと同じものが是が非でも欲しいと、20年前、クラシックカーの専門店で探してもらったところ、アメリカ本土で見つかり輸入した。コツコツ手を入れ、今では最良のコンディションに。
ダットサンブルーバード1300SS
(製造開始年/1963年・排気量/1300cc・エンジン/直列4気筒)
ブルーバードの2代目、410型系と呼ばれ1963年から1967年まで生産された。スタイリングはピニンファリーナによるもの。
オースチンヒーレー100
(製造開始年/1953年・排気量/2660cc・エンジン/水冷直列4気筒)
車名の「100」は1950年代にはなかなか難しかった100mph(時速100マイル・約160km/h)を達成できる車両であることから付けられた。
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