世界初の量産ロータリーエンジン。高校生の頃に一目惚れした流麗なスタイル「マツダ コスモスポーツ」(1968/国産)|憧れのクラシックカースタイル
群馬県で農業を営む大久保さんの愛車は、50年前に新車で購入したコスモスポーツ。最初に乗ったクルマはホンダS600だったが、高校生の時に目撃した開発走行中のコスモのテスト車に一目惚れ。当時、世界で初めての量産ローターリーエンジン搭載車で未来的なスタイルだったコスモに、若き大久保少年は目を奪われたのだ。


そして昭和43年(1968)、20歳の時にコスモを新車で手に入れて以来、50年乗り続けてきた。「人生を共に歩んできた奥さんよりも長い付き合い」と笑う。
だが、それだけの年数を経過したクルマだけに、エンジン関係のパーツ入手がとても大変だという。エンジンのハウジングパーツなどはもう手に入らないようで、海外や全国に広がるクラブメンバーからの情報収集は欠かせないそうだ。
現在はショーやイベントなどに出す以外はガレージで眠らせているのだが、新車からのワンオーナーで残っているクルマは希少な宝物といっていい。


マツダ コスモスポーツ

マツダが1967年から72年まで製造・発売した世界初の実用・量産ロータリーエンジンを搭載したクルマ。累計で1176台販売された。
情報概要
製造開始年 | 1967年 |
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排気量 | 491cc×2 |
エンジン | 水冷2ローター |