19727思い出とクルマは美しくなければならない。子どもの頃の憧れが蘇る「ダットサンブルーバード」(1963/日本)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

思い出とクルマは美しくなければならない。子どもの頃の憧れが蘇る「ダットサンブルーバード」(1963/日本)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

男の隠れ家編集部
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日産自動車のブランドであるダットサン。石川さんの愛車「ダットサンブルーバード」は、英国車を踏襲したデザインとモダンなカラーリングが、昭和の美しい思い出を蘇らせてくれる。

子どもの頃の思い出を今に蘇らせるクルマ

やっぱり、昭和の香りのする街並みにはとても似合う310ブルーバード。映画などにも何度か借り出されたそうだ。

最近海外で人気の日本のパイクカーと呼ばれるクルマがある。いわゆるレトロな雰囲気が漂う旧車を現在の技術で蘇らせたモデルで、特に欧米で人気なのが日産フィガロだ。そのフィガロのデザインのモチーフになったのが、石川さんの所有する1963年式ダットサンブルーバードだ。

ダットサンロゴの入るラジオや時計がそのまま残るのがとても貴重だ。

デザインのコンセプトは英国車を踏襲したもので、スクエアの中にも各所に丸みを持たせた柔らかさが特徴だ。今見てもデザインは素晴らしいの一言に尽きる。当時のままの淡いブルーと白のツートーン塗装も美しい。

当時このカラーリングのままよくタクシーなどにも使われていた。
オースチンなどを生産していた日産だからか当時のヨーロッパ車のデザインを引き継いだところが各所に現れている。
縦型テールとツートン塗装がいい。

全日本ダットサン会副会長の石川さんは「子どもの頃実家で乗っていた同年式のブルーバードワゴンの思い出が鮮明で、18歳で免許を取得した時からブルーバードファンです」と語る。

H510ブルーバードを手始めに途中色々浮気はあったが、88年には71年式を購入、そして6年前、念願の63年式310ブルーバードを手に入れたのだ。

自分で最初に手に入れたH510と子供時代からの憧れの310の2台が並ぶ、夢を実現したガレージだ。

部品の入手には苦労するが、デザイン、乗り味、経済性、耐久性、そして憧れを満たしたこのクルマに石川さんはぞっこんだ。

エンジンは1200cc4気筒、今でも快調である。
室内も外装と同じツートーンを採用している点がおしゃれだ。

【Owner’s voice】
思い出とクルマは 美しくなければならない
クルマへの憧れからか建設機械 /産業車両メーカーで働きました。趣味の延長で今では全国ダットサン会の副会長をしています。イベントでも何度か優勝したことがあります。

ダットサンブルーバード

エンジンは先代のダットサン・セダン210型・988ccのものを使用。オースチンのエンジンをベースにしていた。初代は20万台以上売れた人気車。

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