ひとりがすっぽり収まるミニ書斎だが、正面に窓があるので窮屈さを感じない。この心地良い空間で仕事をしていると、時間が経つのも忘れてしまうのだという。

「限られた条件、スペースの中で、自分だけの場所が欲しかった」という希望を建築家との打ち合わせのなかでほぼ実現した。

書斎の右側には小さいながらスペースがあり、物置的な用途の部屋になっていて、小さな机を置くスペースが造られている。ここはまだあまり手は加えていないのだが、今は奥様の書斎兼作業スペースになっている。
書斎の左には隠れた大きなクローゼットがある。

玄関から続く通路にさりげなく置かれた2台の自転車や、アメリカンポップな置物・小物などがちりばめられたリビングを見ると、Y.Aさんの趣味の幅広さがわかる。多くの所有物を収めるクローゼットは、寝室の下の壁で遮られたスペースに造るなど、限られた空間の広さをうまく使いリビングからは見えないように工夫されている。

リビングダイニングから全体を見渡す。

そのクローゼットに入る通路の突き当たりに造られたのが、手狭でも使いやすく、居心地の良さを追求して人ひとりがすっぽりと収まる、念願のミニ書斎だった。正面の壁をうまく利用して、上部に棚を設けて書籍や資料などを収納。机の前は外光を取り込む窓だけとシンプル。

設計を担当した建築家の津野さんは、「限られた小さなスペースだからこそ、明るさと居心地感を念頭に設計しました」と語る。

また、部屋全体の設計を、狭くても苦しさを感じないように窓や吹き抜けの天井高などで抜け感を造ること、そしてリビングを一段高くして、ただ平坦ではなく個々の場所が独立したような造りにして狭さを感じさせないようにしている。

こうしたアイデアを生かして、ファッショナブルな居住空間の端にうまく収まったこのミニ書斎。見た目以上に適度な隔絶感があり落ち着く、とY.Aさん。小さくてもこの書斎のような、自分の時間が保てるスペースを持つことは大切だと語る。

ご主人の趣味の時計コレクション、下の段にはサングラスもずらり。
これもご主人が大好きな靴のコレクションの中でお気に入りをピックアップ。クローゼットの約半分は靴で埋め尽くされている。

【秘密基地造りのPOINT】
1.人ひとり収まる空間があれば活用。
2.天井高や採光で息苦しさを軽減。
3.収納は上部に棚を設置する。