再リノベの際に内壁を移動して、リビングダイニングを広く変えた。壁に隠れた部分がバックヤード的な空間となり、ドアが無くてもすっきりとした空間になっている。
秘密基地は窓際の約1畳半のスペースと、キッチン裏の上下式スペース2階の2カ所だ。窓際のスペースは当初、ソファを置いた多目的空間だったが、1年前に自らDIYでPC作業のためのスペースに改造した。
PCデスクの天板は、友人と共に長野県の古材屋さんに行って見つけたもの。飲食店のカウンターだった集成材の板を2つに切って友人と折半。古いミシンの脚を取り付けた。もちろん棚も手作りだ。
「古材を使うとユーズド感が出て、見るだけで心が安らぎます」
2階のスペースはお気に入りの本や漫画などを収納し、のんびり読むためのスペース。籠もり感が強い空間のため、読書に夢中になって時間を忘れてしまう。
「作業するスペースとくつろぐスペースを分けることによって、今は何をする時間か、場所によってリセットできるようになりました。生活の質が上がった気がします」
休みの日には友人と“宅飲み”やサイクリング、登山。ひとりの時は秘密基地で孤独を楽しむ。リノベーションを機にOさんは自分らしいライフスタイルを見つけた。
【秘密基地造りのPOINT】
1.適度な籠もり感で読書に最適。
2.太陽光の入る明るい作業場。
3.自在に使えるレイアウト。
【Owner’s voice】
デスクや棚などをDIYで手作りするのが好き。空間に自分の欲しい物がぴたっと収まった時は楽しいですね。
文/阿部文枝 写真/むかのけんじ