2517渡辺邸|秘密基地作りに参考にしたいDIYルーム

渡辺邸|秘密基地作りに参考にしたいDIYルーム

男の隠れ家編集部
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栃木県那須高原にあるキャンプ場「サンタクロースの森 サンタヒルズ」。渡辺純さん、容子さん夫妻はキャンプ場内でギャラリーカフェ「Komorebi」を経営している。

年月を経た建物の味わいに 心安らぐ手造りのカフェ

お気に入りの玄関前での渡辺夫妻。

「このキャンプ場は私の両親が25年前にゼロから手造りして始めました。コテージなどの建物はすべて父のセルフビルド。私たちが結婚してからは、夫が父から教えてもらい、今では場内の新しい建物は夫がセルフビルドをしています」と容子さん。

義父からセルフビルドのノウハウを伝授された純さんはすでにDIY上級者である。その純さんが4年前カフェのテラスをリフォームした。

テラスに2×4工法で壁を起こして、外壁は杉野地板で仕上げた。屋根の内側、床には新しい木材を張り、客席と玄関を造った。同時に既存の客席を減らし、キッチンのスペースを増やすなど大幅に間取りも変えた。

ほかにも店の裏側にギャラリーを増築した。容子さんによれば、「基本は私が発想して、それを主人に伝えて、造ってもらっています」。

壁や床が茶系なので、ところどころに白ペンキで汚したアクセントウォールを造った。ここには軍もののリュックに植物をディスプレイ。

部分的なリフォームでは、古道具をリユースすることに面白さを感じている。古道具屋で購入した手造りガラスの入った窓をはめこんだり、牛小屋の牛を繋いでいた板をアクセントに付けたり。

容子さんがデザインした玄関の扉も取っ手に和ダンスの表面板、裏面に増改築前の床材を使っている。自分の手で古道具や古材に新たな命を吹き込むことができるのはDIYの醍醐味だろう。

玄関の扉は容子さんデザイン。

「長い年月を経て出たような味わいを出したい。でも、カフェなので、すっきりとした清潔感も必要。両者のバランスに気を付けています」

何系といった表現に収まらない、自分の感性やセンスを信じ、気まぐれに造りながら楽しんでいる二人。

「DIYは自分たちが欲しいと思うものを、好きな場所、サイズ、風合いで手造りできる。オンリーワンの空間にいる喜びを与えてくれます」

新しい床にヤスリをかけ風合いが出る工夫を
元テラスだったところをリフォーム。新たに造った内壁や床で雰囲気を変えた。新しい床はツヤが気に入らなかったために、ヤスリをかけてからステイン材を塗った。ヤスリが足りなかったせいか、なかなか染み込まず、染み込んでも剥げてしまった。しかしそのまま月日が経過して、いつの間にか、とても良い風合いになったという。

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