「ないものは造る」が基本 自分の“好き”が詰まった部屋

SEの仕事をしつつ、シルバーアクセサリーやレザークラフトなどの工芸品制作に親しみ、実家ではそれらの作品を置く棚などは造っていたそうだ。

ポプリ壺や陶人形の前にレザークラフト作品も。

「これまでも自然と“ないものは造る”という発想を持っていました。それでこの空間も、間取りに合わせて自分の好みのインテリアにしようと思ったんですよ」

最初はキッチンの棚からスタートし、続いて市販のディアウォールを使った大型棚。しかしそれに飽き足らず、ディアウォール自体から手造りした棚に造り替えた。

お手製ディアウォールを中心的な支えにし、棚板は棚受け材とともにビス止め。

壁面を覆い、キッチンの目隠しにもなっている写真の棚がそれだ。棚板を支えるディアウォールは90㎜角の角材とバネ、ガーデニング用柱受けで出来ている。余った角材はデスク脇にも立てた。

「最初に使った市販品を見て、これなら造れるんじゃないかなと。床と天井に突っ張らせているだけだから、原状回復も問題ありません」

以来、遠藤さんのDIY熱は加速。材料は徒歩わずか3分のホームセンターで買い、工具も借りてくるので1LDKの室内で収納場所に困ることはない。

週末には花を買ってきて飾る。

幅160㎝ものデスク、趣味の登山用具を整理する収納棚、照明器具、遂にはゆったり横になれるサイズのソファまで手造りした。

白い壁に向けた照明はデスク用。

「椅子メーカーのサイトなどで材料を調べて。なんとか造れないかなとやってみたら出来ちゃいました」

今は帰宅すると棚に飾った作家物の器で手料理を楽しみ、デスクで工芸制作に没頭し、疲れたらソファでごろり。好きなこと、好きなモノだけに囲まれた暮らしはまさに至福だ。

ソファは合板で枠を造り、弾性材のダイメトロール(布バネ)にウレタンスポンジ2種を重ねて帆布で覆って造った。

「あとはキャンプ道具の収納を造ればほぼ完成。夢は中古住宅を丸ごとリノベーションすることです」
知人宅で漆喰塗りは経験済み。その日に向けての密かな探究は続く。