持ち前の器用さを活かしクオリティの高い仕上がりに
「前職が造形職や木工職と呼ばれる仕事でした。そのため以前からモノ造りの楽しさを実感していました。自宅を建てるにあたり、DIYを取り入れればより愛着が湧くなと」前職が職人だけあって、克仁さんの造る家具や設備の完成度は高い。
「これまでの経験を無駄に生かしてしまうことがあります。例えば、1㎜以下の細かい隙間や、指先で感じる面の小さなズレなどが気になり、正そうと追求してしまう事がありますね」と苦笑する。
造って据え付けるだけというDIYではなく、デッドスペースに着目した階段下の収納など、暮らしの導線がしっかり考えられた造りも見事だ。キッチンに造った食器棚も壁一面を利用した力作で、電子レンジも中に収納できる自信品。棚の下部は可動式で、引き出すと一時的に料理を置けるよう工夫が凝らしてある。
「ジャンルを問わず好きな雰囲気の木材を使っています。好きなデザインと自由なサイズを選べるのも魅力ですね。あとはなんと言っても、造る過程と完成した時の達成感がクセになる(笑)。家族の暮らしに合わせてDIYを続けていきたいです」