昼から呑めて、肴に自信ありの酒場。それが京都市役所の並びに店を構える「たいげん」である。昭和感あふれる入口を入ると、すぐに地下へと続く階段がある。

それを下った先の扉の向こうでは、落ち着いた座敷が迎えてくれる。店内にはテレビが置かれ、BGMに演歌が流れている。造りはいたってシンプルだが、古き良き大衆酒場の雰囲気が味わえる。

メニューは刺身や揚げ物、珍味など、酒が進む料理を豊富に揃えている。主人の馬場雅俊さんは「特に焼き物に力を注いでいます」と語る。

その言葉通り、瑞々しいナスや甘みたっぷりのタマネギ、新鮮さが際立つ山科唐辛子などを炙ったもの、肉の旨味が詰まった牛タン焼きなどはクセになる。

何を食べても美味しい肴が揃っていて、しかも値段はどれもリーズナブル。居心地の良さについつい杯を重ねてしまっても、安心できるのも嬉しい限りである。

文/野田伊豆守 写真/金盛正樹