敷地は約1200坪。書院と共に国の登録有形文化財となった石門をくぐると、東山を借景にした池泉回遊式庭園がある。四季折々の表情を見せる木々や植栽、苔むした庭。京都らしい庭園の美をゆっくりと鑑賞できる。夜にはライトアップもされ、冬には運が良ければ雪景色も見られるだろう。

池泉回遊式庭園に佇む涼庭閣の建物。庭園の美を愛でながら、名物の湯豆腐をいただく至福のひと時が待っている。

料理は京会席と名物の湯豆腐だ。京会席は個室でいただける「雲水」のほか、「ゆどうふ会席」や「ゆば会席」などがある。

「寒い冬には体も心も温めてくれる湯豆腐と旬の食材を使った京会席をお召し上がりください」と店長の浅野聖史さん。

名物の湯豆腐は寺門前の茶屋料理として生まれたもの。禅の心が生きる、京都の伝統料理だ。こだわりの国産大豆を使った味わい豊かな豆腐を使い、旨味を十二分に引き出す特製のタレでいただく。豆腐自体の甘みと余韻に残る大豆の苦味を堪能できる。

「ゆどうふ(月)」4000円は気軽に名物の湯豆腐を食せるコース。「ゆどうふ」「ゆば」共に3000円~。京会席「雲水」は1万円~1万5000円。

もっと気軽に湯豆腐を愉しみたいなら、湯豆腐を中心にしたコースもある。ネット予約での「ゆどうふ優先案内」が好評だ。

順正書院の石門を入ると、庭園や凉庭閣がある。
部屋から庭園を眺めながら食事ができる。
順正書院に掲げられた扁額。

文/阿部文枝