この記事では、アアルトのテーブルが気になっている人へ ・ アアルトのテーブルをおすすめする理由 ・ アアルトのテーブルの選び方 について解説。名作家具を住まいに迎えるにあたり、失敗・後悔のない選択肢を見つけることができます。
アルヴァ・アアルトとは?
北欧デザインの第一人者とも言えるフィンランドの建築家アルヴァ・アアルト。建築のみならず、インテリアや絵画、プロダクトデザインなど、その活躍ジャンルは多岐にわたる。
木材などの自然素材を活かした温もりのある作品は、フィンランドだけでなく世界的に評価されている。
北欧デザインにおけるアアルトの影響
アアルトの家具デザインはミニマルながら高い機能性を兼ね備える。その特徴は、その後の北欧デザインのスタンダードとなるほど大きな影響を与えた。
アアルトを象徴するブランド「アルテック」
1935年に創業した「Artek(アルテック)」は、アルヴァ・アアルトと妻のアイノ・アアルトがデザインする家具や照明器具、テキスタイルを展開するブランド。アートとテクノロジーの融合をコンセプトに数多くの名作を世に送り出し、アアルトの理念そのものと言えるだろう。
日本での人気も非常に高く、2019年には、本国フィンランド以外で初の直営店がオープンするほどだ。
アアルトについては以下の記事で詳しく紹介している。アアルトのデザインの特徴や代表作を知りたい人はこちらもチェックしてみてほしい。
アルヴァ・アアルトのテーブルの特徴
モダンにもナチュラルにも馴染むアアルトのテーブル
モダニズムを継承しつつも大胆な曲線美を取り入れたアアルトの家具は、自然素材による柔らかさや温かみのあるフォルムが最大の特徴と言える。
とりわけその印象を強く感じるのがテーブルで、フラットでシンプルなデザインの中に、自然素材ならではの温かさや心地よさ、安心感がある。熟練の職人により加工された、丸みのある天板や脚の角部分も特徴的だ。
北欧、モダン、ナチュラルな空間やインテリアとの相性は特に良く、家族や大切な人と囲む食卓や、居心地の良いリビングダイニング作りの主役としてコーディネートしてほしい。
アアルト考案の曲げ木技術「Lレッグ」
アルテックのテーブルや椅子、ベンチなど、多くの製品には、アアルトが考案した曲げ木の技術「Lレッグ」が用いられている。
アルテックの家具デザインに欠かせない技術であり、1933年に特許を取得。この技術はアアルト最大の発明とも評されており、「アアルトレッグ」とも呼ばれるいる。
20cm程度のスリットを入れた無垢材にベニヤ板と接着剤を挟み、機械で熱を加えてして90度に曲げるという技法で、パーツとしての強度を高められ、デザインのポイントにもなっている。
アアルトのテーブルの脚にもこの技術が取り入れられ、構造のための技術でありながら、見た目に優雅な美しさを与えている。
アルヴァ・アアルトのテーブルが選ばれる理由
トレンドに左右されることなく、今も昔も支持され続けるアアルトのテーブル。リビング、ダイニングにはもちろん、子ども部屋や公共施設、オフィスなど、あらゆる環境にも馴染む普遍的な存在であることが、時代を超えて選ばれ続けている理由だ。
和・洋どちらにも合わせやすいシンプルなデザイン
北欧インテリアは日本の住環境とも相性が良い。洋室はもちろん、和テイストな空間にもハマる懐かしさと温かみがある。
大型家具であるテーブルは、部屋全体の雰囲気を左右する重要なアイテムであるからこそ、温かみや心地よさを感じるアアルトのテーブルが支持されている。素材には、フィンランドに数多く自生するバーチ(白樺)材を採用。白みを帯びた明るい色調の木肌は、部屋全体をパッと明るい印象にしてくれるだろう。
また、アアルトのチェアやスツールとも相性抜群で、お気に入りのアイテムを組み合わせてコーディネートするのも楽しい。居心地の良いダイニングなら、食事以外の時間もゆったりと過ごしたくなること間違いなしだ。
自然素材の活用
アアルトの作品は、自然素材の質感や温かみを感じさせるデザイン性と、実用性や耐久性を兼ね備えたものづくりの技術の高さで評価されている。家具の製造過程で出る木くずも無駄にすることなく、工場の暖炉の燃料に利用するなど、素材に対するサステナブルな姿勢も世界中で愛される理由だろう。
アルヴァ・アアルトのテーブルの選び方
豊富な形とサイズのダイニングテーブル
アアルトがデザインしたアルテックのダイニングテーブルは、長方形・正方形・丸形・半円形を展開しており、中でも長方形のテーブルには豊富なバリエーションが揃っている。
食卓として設置するなら、大人1人につき横幅60cm以上を目安にサイズを選ぶのが良いとされている。1〜2人用なら75cm×75cm~、4人用であれば横幅1m50cm以上のものがおすすめ。
ダイニングテーブルとしてだけでなく、ワークデスクや作業台、部屋のちょっとしたスペースに合わせて置くことも。豊富な形とサイズがあるからこそ、目的と空間に合わせた選び方ができる。
素材と仕様
フィンランドのバーチ材を用いたテーブルの天板は、ナチュラルラッカー仕上げ、リノリウムやラミネートのバリエーションが揃う。天然木ならではの木目、節の出方、色合いといった個体差や表情、温かみを感じられ、愛着を持って使えるだろう。
優れた耐久性を持ちながら、使っていくうちに自然素材の経年変化も楽しめる。長く愛用したいアイテムのひとつとなってくれるはずだ。
【迷ったらこれ】はじめてのアアルトテーブルは半円テーブル(95テーブル)から
はじめの1台としてアアルトのテーブルを選ぶなら、半円形のダイニングテーブル「95テーブル」がおすすめ。95テーブルは半円形の天板とL字型の脚という特徴的なデザインで、アルヴァ・アアルトの代表作のひとつ。
半円テーブルはコンパクトな空間にも収まりやすく、カウンターテーブルやコンソールテーブルとして使うのにも最適。来客時には普段のダイニングテーブルのサイドに付けて使えば、大人数にも対応できる。
ファースト・アアルトとして95テーブル1台を迎い入れ、気に入ったらもう1台追加して円形テーブルとして使ったり、幅120cmの「81B テーブル」を追加し、つなげて大きめのダイニングテーブルとして使ったりするのもおすすめだ。
アルヴァ・アアルトの名作テーブル13選
【1〜2人用におすすめ】コンパクトなテーブル
少人数での使用には、正方形のテーブル「81C テーブル」、奥行き60cmの長方形テーブル「80A テーブル」などがおすすめ。コンパクトなダイニングにも無理なく設置できる程よいサイズ感が特徴だ。
コンパクトな奥行きの80A テーブルは、ダイニングテーブルだけでなく、ホームオフィスのワークデスク、子ども部屋の机などにも最適だ。
【3〜4人用に最適】幅や奥行きから選べる長方形テーブル
3〜4人で使うテーブルにおすすめなのが、長方形テーブル。幅120cmの「81B テーブル」、幅135cmの「82B テーブル」、幅150cmの「81A テーブル」「82A テーブル」などがある。
部屋の広さや空間に合わせて、好みの幅や奥行きから選べるバリエーションがうれしいポイントだ。
【〜6人用まで対応】大型テーブル
「83 テーブル」は、6名掛けにも対応する、幅182cmのテーブル。住宅だけでなく、オフィスなどのワークスペースや公共空間での使用にも適している。幅210cmの大型テーブル「86 テーブル」なら、よりゆとりを持って使える。
空間を有効利用できる半円形テーブル
あまりなじみのない半円形のテーブルだが、実は高い汎用性と空間の有効活用ができる点で支持されている。「95 テーブル」は、窓辺や壁際に寄せて設置できるのが特徴。奥行きは60cmあり、食事にも作業にも程よいスペースを確保できる。
長方形テーブルと組み合わせて設置することも可能。飾り台として使えば、空間に変化をつけられる。ライフスタイルに合わせてレイアウトの幅を広げられるのも魅力だ。
シンプルで美しい円形テーブル
シンプルで無駄のない美しさと機能性により、世代を超えたロングセラーになっている、アアルトの円形テーブル。ダイニングテーブルとして、ワークデスクとしてなど、あらゆる環境や用途に応える高い汎用性を備えている。
直径100cmの「90A テーブル」、直径125cmの「91 テーブル」の2つのサイズから選べる。存在感のあるアアルトの円形テーブルは、部屋や空間の主役になってくれるはずだ。
ローテーブル・サイドテーブル
リビングにぴったりなローテーブル、サイドテーブルも展開している。ソファのそばに置いてコーヒーテーブルとして使ったり、ベッドサイドに設置したりと多目的に使える。
素朴な佇まいの円形ローテーブル
どこか懐かしい素朴な佇まいを感じさせるローテーブル「90D テーブル」。ローテーブルとしては珍しい円形テーブルで、リビングやベッドサイドに利便性と温かみを添えてくれる。
2つの天板からなるサイドテーブル
「915 サイドテーブル」は、アルテックの伝統的な技術である「ラメラ曲げ木」を用いたループ型のフレームに、2つの天板が取り付けられたサイドテーブル。
プライウッドの天板の縁は、物が落ちにくいよう上に反るような形状に工夫されている。
レプリカ(リプロダクト)について
多くの名作家具と同様に、アルヴァ・アアルトのテーブルにもリプロダクト品(ジェネリック)がある。一見、本物とほぼ遜色ないデザインで安く買えることから一定の需要はあるが、購入はおすすめしない。
オリジナルのデザイナー・ブランドが手掛ける正規品や、本家から正式に技術と権利を継承した家具メーカーが製作するプロダクトは品質と系統の両面で資産価値がある一方、安価なリプロダクト品はデザイン性や品質が劣る、耐久性に難がある、リサイクル時に値段が付かないなどのデメリットがある。
アルヴァ・アアルトのテーブルを購入するなら、アルテック社の手掛ける正規品がおすすめ。正規輸入代理店や、アルテック社の製品を取り扱っていることを明示している家具ショップで購入することで、安心の保証が受けられる。ヴィンテージ品を買う場合も状態の良い良品を取り扱うショップで購入することで、新品より少しお得に買うことができ、売却する時も価値が下がりにくくなる。
アルヴァ・アアルトのテーブルを買うならこのショップ
アルヴァ・アアルトのテーブルは、ブランド直販のショップのほか、インテリアのセレクトショップで購入することもできる。オンラインで正規品を取り扱っているおすすめショップを紹介しよう。
CONNECT(コネクト)
北欧のブランドの家具や照明を販売しているインテリアのセレクトショップ「CONNECT」。アルテックのアイテムを取り扱っていて、テーブルは81Bテーブル、82Aテーブル、95 テーブルなどを用意している。
商品代金(税抜)の1%が還元されるポイント制度があり、1ポイント=1円として利用できる。
ACTUS(アクタス)
全国各地に実店舗があり、家具の販売だけでなく、リフォームやインテリアコーディネートなどのサービスも提供している「ACTUS」。オンラインでも多くの商品を取り扱っていて、アルヴァ・アアルトのプロダクトは、テーブルのほか照明やアアルトベースも購入できる。
ポイント制度は、100円(税抜)ごとに1ポイント。購入金額によりランクアップし付与率があがる。
FLYMEe(フライミー)
リーズナブルなアイテムから高級デザイナー家具まで取りそろえている、家具・インテリア通販サイト「FLYMEe」。アルヴァ・アアルトの家具のラインアップも豊富で、ダイニングテーブルや丸テーブルのほか、サイドテーブルを購入できる。
ポイント制度は1~10%で、累計購入金額により付与率が変わる。
アルヴァ・アアルトのテーブル 商品詳細
ダイニングテーブル
生産国 | フィンランド |
サイズ | <81C テーブル> 幅75cm×奥行75cm×高さ72cm 天板厚:4cm 脚間:58.5cm <80A テーブル> 幅120cm×奥行60cm×高さ72cm 天板厚:4cm 脚間:103.5cm <81B テーブル> 幅120cm×奥行75cm×高さ72cm 天板厚:4cm <82B テーブル> 幅135cm×奥行85cm×高さ72cm 天板厚:5cm 脚間:117cm <81A テーブル> 幅150cm×奥行75cm×高さ72cm 天板厚:4cm 脚間:133.5cm <82A テーブル> 幅150cm×奥行85cm×高さ72cm 天板厚:5cm 脚間:132cm <83 テーブル> 幅182cm×奥行91cm×高さ72cm 天板厚:5cm 脚間:164cm <86 テーブル> 幅210cm×奥行100cm×高さ72cm 天板厚:5cm 脚間:192cm |
材質 | 天板:バーチ突板(ラッカー仕上、ラミネート仕上、またはリノリウム仕上) 脚部:L-レッグ / バーチ材(ラッカー仕上) |
ブランド | Artek(アルテック) |
価格 | 128,700円〜 |
半円形・円形テーブル
サイズ | <95 テーブル> 幅120cm×奥行60cm×高さ72cm 天板厚:4cm <90A テーブル> 幅100cm×奥行100cm×高さ72cm 天板厚:4cm <91 テーブル> 幅125cm×奥行125cm×高さ72cm 天板厚:5cm |
材質 | 天板:バーチ突板(ラッカー仕上、ラミネート仕上、またはリノリウム仕上) 脚部:L-レッグ / バーチ材(ラッカー仕上) |
ブランド | Artek(アルテック) |
価格 | <95 テーブル> 178,200円〜 <90A テーブル> 176,000円〜 <91 テーブル> 293,700円〜 |
ローテーブル
サイズ | <90D テーブル> 幅48cm×奥行48cm×高さ44cm 天板厚:3cm |
材質 | 天板:バーチ突板(ラッカー仕上、ラミネート仕上、またはリノリウム仕上) 脚部:L-レッグ / バーチ材(ラッカー仕上) |
ブランド | Artek(アルテック) |
価格 | 81,400円〜 |
サイドテーブル
サイズ | <915 サイドテーブル> 幅49cm×奥行59cm×高さ59cm |
材質 | 天板:バーチ材成形合板 フレーム:バーチ材(ラメラ積層合板 曲げ加工) |
ブランド | Artek(アルテック) |
価格 | 149,600円〜 |
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