ミッドセンチュリーの家具の魅力に触れられるイベント
IDEE(イデー)と無印良品が共同で推進する「日常芸術」プロジェクト「Life in Art」。同イベントは、その一環として暮らしにアートを取り入れる文化を広げることを目的に2022年から開催され、今年で3回目を迎える。
同イベントでは、ミッドセンチュリー期に生み出された造形美や機能美を、それらが生まれた背景と合わせて紹介。ヴィンテージ家具の展示・販売や名品のオークション、ミッドセンチュリーモダンをテーマにした展覧会など多彩なプログラムが目白押しで、ミッドセンチュリー好きにはたまらない内容だ。
今年は3つの企画で構成。ミッドセンチュリー期に生まれたデザイン様式をテーマに、国内外のギャラリーやヴィンテージショップが集結する「MODERNISM SHOW」、モダニズムデザインに造詣の深い方々が出品するチェアやオブジェのオークション「MODERNISM AUCTION」、無印良品のプロダクトを通じてモダンデザインへの考察を深める展覧会「Mid-Century MUJI」を展開する。
1.MODERNISM SHOW
ヴィンテージ家具や商品の展示・販売する同イベントのメイン企画。MUJI HOTEL GINZAの客室が会場となり、国内外の約30のギャラリーやヴィンテージショップが一同に集結。
個性豊かなオーナーたちの審美眼によって見出された、世界中のヴィンテージモダンデザインの逸品を実際に触れて購入できる特別な4日間とあって、この貴重な機会は見逃せない。
会期:4月18日(木)~4月21日(日)
会場:MUJI HOTEL GINZA 7・8F客室
住所:東京都中央区銀座3-3-5
入場料:4日通し券 8,000円など
2.MODERNISM AUCTION #Chairs & Objects
同イベントに参加するショップやギャラリーオーナー、無印良品やイデーと縁のあるクリエイターやアーティストが出品するオークション企画。
今回のオークションのテーマは「Chairs & Objects」。モダンデザインアイテムに焦点をあて、ヴィンテージチェアとオブジェをそろえる。
出品アイテムはIDEE TOKYO併設のギャラリーに展示。競りは行わず、入札した人の中で最高額をつけた人が落札者となり、落札者のみに連絡が入るサイレントオークション形式となる。
出品者は約40名。期間中、2回に分けてオークションが開催され、第1弾は終了。第2弾は12日から。出品アイテムは、どれも出品者それぞれが愛着を持って使ってきたモノたち。オークション初心者もまずは出品アイテムをチェックしてみてほしい。
会期:第1弾 3月22日(金)~4月9日(火)・第2弾 4月12日(金)~4月23日(火)
会場:IDEE TOKYO
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅改札内 グランスタ東京 B1F
入場料:無料
3.Mid-Century MUJI展
20世紀半ばの1940~1960年代に生まれたデザイン様式「Mid-Century Modern」をテーマにした展覧会。無印良品の既存商品をベースに、ミッドセンチュリーモダンの空間に設えるプロダクトをつくり提案する。
企画協力・家具製作は、ミッドセンチュリーモダンの日本におけるパイオニア、須田哲正氏が担当。90年代半ばにアメリカで始まったミッドセンチュリーモダンのムーブメントをリアルタイムで体験してきた須田氏の遊び心やアイデアが散りばめられた展示となる。
展示では、無印良品のプロダクトに特有の色やマテリアルのパーツが施し、ミッドセンチュリーモダンスタイルへとアレンジ。「建築家の部屋」をテーマとし、ミッドセンチュリーモダンスタイルの空間を提案する。
会期: 3月29日(金)~5月12日(日)
会場:ATELIER MUJI GINZA
住所:東京都中央区銀座3-3-5 無印良品 銀座 6F
入場料:無料
企画協力・家具製作:須田哲正(ケーススタディショップ)
グラフィックデザイン:東川裕子
会期中は、このほかにもトークイベントや体験型イベントなどを予定している。
ミッドセンチュリー期のデザインや名作家具の魅力を再発見できる約2カ月間の期間限定イベント。ぜひ会場に足を運んで、モダニズムデザインの魅力を体感してほしい。
一生モノのパートナーとなる名作家具。時を超えて愛され続ける選りすぐりの作品とその魅力に迫る「名作図鑑」を公開中。暮らしに彩りを添える名作家具を見つけてほしい。