40696世界的ブームが日本にも!?「ロゼワイン」の魅力と料理との相性を解説【ワインを学ぶvol.10】

世界的ブームが日本にも!?「ロゼワイン」の魅力と料理との相性を解説【ワインを学ぶvol.10】

男の隠れ家編集部
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海外では需要が高まり続けているロゼワイン。通年楽しめるフードフレンドリーさが売りだが、春を迎えてより一層人気が出るであろうロゼワインの魅力を解説していく。
目次

フランスやアメリカではここ数年でロゼワインの消費量が劇的に増え、世界的なブームを巻き起こしている。フランスに至っては白ワイン以上の売上を誇るようになった。
しかし一方で日本では少しずつ流行りを見せてきているものの、まだまだといった印象。今回は世界的にも人気でさまざまな料理とマッチするロゼワインにフォーカスをあてていく。

▶︎ ワイン初心者も安心!おさえるべき主要ぶどう品種は「3つ」だけ『赤ワイン編』【ワインを学ぶvol.9】

ロゼワインとは

ロゼワインは、文字通りローズ色(ピンク色)のワインを指す。白ワインのようにさっぱりした飲み口のロゼもあれば、赤ワインのように渋みを感じるロゼもある。

ロゼワインは、ワイン初心者からすると、「ほとんどが甘口ではないか」「女性が好みそう」といったイメージが先行しがちだ。だが実はロゼワインは辛口タイプのものも多くあり、さらに料理との相性がとてもいい。
「料理とのペアリングがわからなくなったときは、ロゼワインを頼めばいい」と言われるほど、汎用性の高さが売りでもある。

また、製法によって色合いもまるで白ワインのようなうすい黄色みがかったピンク色から濃いピンク色まで、幅広い。色合いの濃淡と味わいの濃さは醸造法によって変わる。製法は大きく分けて3つあるのでおさえておこう。

ロゼワインの製法

ロゼワインは、大きく分けて3種類の作り方がある。シャンパーニュを醸造する際に赤ワインと白ワインのアッサンブラージュ(ブレンド)は認められているが、基本的には「赤ワイン」と「白ワイン」を混ぜて造る醸造法はヨーロッパでは禁止されている。

セニエ 

セニエはフランス語で「血抜き」を意味する言葉。通常赤ワインを造るように果皮とともに果汁を浸して発酵させるのが通常の赤ワインの醸造方法だが、醸造途中で果汁のみを抜き取って発酵させるやり方がセニエである。

果汁が果皮に接している時間が長いと、その分色素が果汁にうつるのでタンニン(渋み)が強くなる傾向にある。濃い色調のロゼワインに多い製法だ。

直接圧搾(ダイレクトプレス) 

直接圧搾法は、赤ワイン用の黒ブドウを使って、白ワインと同じような製法で造る醸造法。黒ブドウをゆっくりとプレスして搾汁する際に抽出される色素のみで色づいている。

そのため、セニエよりも色合いが淡く仕上がることが多い。果皮と一緒に醸さないので、タンニンは少なく、フレッシュな飲み口で飲みやすい。

混醸法

混醸法とは、黒ブドウと白ブドウを混ぜて発酵させる醸造法。黒ブドウ由来の味わいの奥行きと白ブドウのフレッシュさのバランスがとれて飲みやすい仕上がりに。発酵段階で混醸させているので、赤ワインと白ワインを混ぜているわけではない。

ロゼワインに合う料理とは?

白ワインと赤ワインのいいとこどりともいえるバランス感覚をもったロゼワイン。甘口よりと辛口よりの2種類に大別して、それぞれの料理との相性を見ていこう。

さっぱりした甘口のロゼワイン

生ハムやサラミといった塩気のあるシャルキュトリーやフレッシュチーズとの相性がよい。または、いちごや柿、いちじくとモッツァレラチーズを使ったカプレーゼなど、旬の果物を使った前菜とマッチする。さわやかな甘みは食前酒としても楽しめる。

フレッシュな辛口のロゼワイン

辛口ですっきりした味わいのロゼワインは意外と日本食との相性がよく、焼き鳥や唐揚げ、サーモンフライといったお惣菜との組み合わせがよい。
また、ピザやナポリタン、ハンバーガーといったアウトドアで好まれるような惣菜にもバッチリ合う。お花見やテラスでのシーンにぴったりだ。

その他、手巻き寿司やエビチリや中華料理、生春巻きといったエスニック料理との相性も良いので、魚料理からお肉料理にいたるまで、非常にフードフレンドリーなワインといえる。

今年の春はロゼワインで決まり!

季節を問わず、通年楽しめるロゼワインはこれから国内でも需要が増えていくだろう。
特に、美しい色味と幅広く合わせられるフードフレンドリーさで、春のお花見やピクニックにはもってこいだ。ソーシャルディスタンスを心がけて、きれいな桜の木の下でロゼワインを楽しんでいただきたい。

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