50034美味しいアイスコーヒーの入れ方を徹底解説!おすすめレシピやアイテムも紹介

美味しいアイスコーヒーの入れ方を徹底解説!おすすめレシピやアイテムも紹介

男の隠れ家編集部
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夏のように暑い日には、キリッとした喉越しと、芳ばしい香りを感じるアイスコーヒーを飲みたくなる。もしも、わざわざカフェに足を運ばなくても、自宅で美味しいアイスコーヒーを自分で入れることができるのなら、そんな幸せなことはないだろう。

しかし、バリスタが入れた本格的アイスコーヒーを自宅で入れるという人は、そう多くはない。自宅でアイスコーヒーを入れたとしても「薄くて水っぽい」「ただ濃くて苦い」といった味わいになりやすく、理想の美味しさにならないことがほどんどだ。何度も失敗してしまうと、アイスコーヒーを入れることをきっと難しく感じてしまうだろう。

だが、コーヒーのポイントや入れ方さえ掴んでしまえば、カフェで飲むような美味しい味に仕上げることができるようになる。コーヒー豆が持つ甘味・酸味・苦味・香りなどといった個性をしっかり感じられるように、コーヒーのポイントと入れ方を知ることが大切だ。

本記事では、美味しいアイスコーヒーを入れるための5つのポイントと、バリスタがおすすめする美味しいアイスコーヒーの入れ方を紹介しよう。

美味しいアイスコーヒーを入れるための基本ポイント5つ

美味しいアイスコーヒーを入れるには、これから紹介する5つのポイントを押さえるとよいだろう。そのポイントは下記の通りだ。

  1. コーヒー豆の焙煎度
  2. コーヒー豆の粒度
  3. コーヒー豆の使用量
  4. お湯の量
  5. 急冷

これらは基本的なポイントであるため、美味しいコーヒーを入れたい方は以下詳細を必ず押さえておこう。

ポイント1.コーヒー豆の焙煎度

アイスコーヒーに使うコーヒー豆の焙煎度は「中深煎り(ミディアムロースト)」がおすすめだ。

コーヒーは、コーヒー豆の焙煎度によって味の出方が大きく異なる。コーヒー豆の焙煎度が深いほど、コク・奥深さ・苦味をより感じやすくなる。反対に、浅煎りのコーヒー豆は、透明感・香り・酸味などを楽しみたいときに使うほうがよい。

また、アイスコーヒーは氷を必ず使うため、どうしてもコーヒーの濃度が薄くなってしまう。そのため、最初から濃縮されたコーヒーを入れる必要がある。

もちろん、浅煎りのコーヒー豆でもアイスコーヒーを入れることは可能だ。しかし、中深煎りの豆で入れたときのようなキリッとした喉越しと、心地よいほろ苦さのある味にはなりにくい。

暑い日にグイッと飲みたくなるコクのあるアイスコーヒーを入れる場合は、中深煎りのコーヒー豆を使うとよいだろう。

ポイント2.コーヒー豆の粒度

アイスコーヒーを入れるときのコーヒー豆の粒度は「中細挽き」がおすすめだ。目安は、白砂糖やグラニュー糖くらいの細かさと思ってよいだろう。

中細挽きは、コーヒー豆を挽くときの最もベーシックな粒度で、コーヒーを入れるときの基準となるコーヒー粉の細かさだ。コーヒー粉の粒度がザラメ糖のように粗く挽いてしまうと、お湯の通りがよいため、きちんと抽出がされず、雑味が出やすくなる。

お湯がコーヒー粉を通過する時間を長く保てるように、アイスコーヒーを入れるときのコーヒー豆の粒度は中細挽き程度のものを使うようにしよう。

ポイント3.コーヒー豆の使用量

アイスコーヒーを入れるときに使うコーヒー豆の量は「20〜22g」程度がおすすめだ。アイスコーヒーの味のボリュームをしっかり出すには、多くのコーヒー豆を使うことが重要となる。

ホットコーヒーは、一般的に15〜20g程度のコーヒー豆を使って入れることが多いのだが、アイスコーヒーは氷が溶けることも考えて入れなければならない。あらかじめ、多めのコーヒー豆を使って、濃度の高いコーヒーを入れる必要がある。

アイスコーヒーを入れるときは、20〜22g程度のコーヒー豆を使うようにしよう。

ポイント4.お湯の使用量

アイスコーヒーを入れるときのお湯の使用量は「コーヒー豆1g:お湯10〜12g」がおすすめだ。

コーヒーは、コーヒー豆に含まれた個性をどれだけ多く引き出せるのかが課題になる。そのため、アイスコーヒーを入れるときでもお湯の使用量をきちんと考えることが重要なのだ。コーヒー屋で飲むコーヒーのほとんどが「コーヒー豆の重さ:お湯の重さ」を計算して入れられていると思ってよいだろう。

よくある失敗例として「普通に入れたホットコーヒーの中に氷を追加して冷やす」といった方法がある。この方法であれば、手間がかからず簡単にアイスコーヒーを作ることができるが、苦味を必要以上に強く感じ、特徴のない味になりやすいため、コーヒー豆の個性をほとんど感じることがないはずだ。

アイスコーヒーを飲んだときでもコーヒー豆の個性をしっかりと味わえるように、コーヒー豆1gに対し、お湯の使用量10〜12gに設定して入れることをおすすめする。

ポイント5.急冷する

美味しいアイスコーヒーに仕上げる大切なポイントは、入れたてのコーヒーを氷で一気に「急冷」することだ。

美味しいアイスコーヒーを作るときに、おすすめしない方法がある。それは、コーヒーを入れたあとに、何もせずに冷めるまで放置することだ。この方法では、徐々にコーヒーの良い香りがなくなってしまい、コーヒー豆の個性を感じにくくなる。また、口当たりも濁ったような質感になるため、美味しさが半減してしまうだろう。

だが、適量の氷を使って入れたてのコーヒーをすぐに冷やすことで、キリッとした質感になり、香りと味が濃縮される。また、透明感のある口当たりに仕上がるため、飲んだときに雑味を感じなくなるだろう。

美味しいアイスコーヒーに仕上げる大切なポイントとして、入れたてのコーヒーを急冷することを必ず覚えていてほしい。

バリスタがおすすめするアイスコーヒーの入れ方

ここから、バリスタがおすすめするアイスコーヒーの入れ方を紹介しよう。紹介するコーヒーの入れ方は「ハンドドリップ」だ。

ハンドドリップは、自宅で入れる最もポピュラーな作り方。まずは、味の調整がしやすいハンドドリップで、アイスコーヒー作りにチャレンジしてみるとよいだろう。

準備するもの

ハンドドリップのアイスコーヒーを入れるために必要なものは、以下のとおりだ。

コーヒー器具と道具

  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター
  • スケール(タイマー付き)
  • 細口ノズルのケトル
  • カラフェ
  • グラス(250cc程度入るサイズ)

材料

  • 中細挽きのコーヒー粉21g
  • お湯200cc
  • 大きめの氷6個

ハンドドリップで作るアイスコーヒー

ここから、ハンドドリップコーヒーの入れ方を紹介する。

コーヒー器具のセット

まず、初めに準備したコーヒー器具をセットする。スケールにタイマーがついていない場合は、携帯電話やストップウォッチを代用してもよいだろう。

また、ケトルは先端が細くなっている「細口ノズル」がおすすめだ。細口ノズルのケトルであれば、注ぐお湯の量を調節しやすく、注ぎ先もコントロールしやすい。

ペーパーフィルターをお湯で濡らす

ドリッパーにセットしたペーパーフィルターは、必ず湯通しし、濡らしてから使うようにしよう。ペーパーフィルターを濡らす理由は「ペーパー臭」を取り除くためだ。

ペーパーフィルターの種類によっては、漂白の臭いやペーパー臭が強く、コーヒーを入れている最中に臭いが移ってしまうことがある。そのため、コーヒーを入れるまえにペーパーフィルターをお湯で濡らし、臭いを取り除くことが大切なのだ。

この作業をすることで、アイスコーヒーを飲んでも余計な臭いを感じなくなるため、必ずコーヒーを入れるまえにペーパーフィルターをお湯で濡らすようにしよう。

カラフェに溜まったお湯を捨てて氷を2個入れる

ペーパーフィルターを湯通ししたときに落ちた余分なお湯は捨て、カラフェに氷を2個入れてコーヒーを入れる準備をする。

コーヒー豆を挽く

使うコーヒー粉の量は「21g」そして、コーヒー粉の挽き具合は「中細挽き」がよいだろう。中細挽きは、グラニュー糖を目安に粒度を合わせるとわかりやすい。

今回紹介するコーヒー豆の焙煎度は、中深煎りがおすすめだ。酸味と苦味のバランスが取りやすい中深煎りを使うことで、心地よい苦味を感じつつ、スッキリとした飲みやすい口当たりのアイスコーヒーに仕上がってくれる。

もしも、苦味の少ないアイスコーヒーにしたい場合は、中深煎りよりも浅い焙煎度のコーヒー豆を使うとよいだろう。

ペーパーフィルターにコーヒー粉をセットする

中細挽きのコーヒー粉21gをペーパーフィルターに投入し、コーヒーを入れる準備をする。

このとき、コーヒー粉が平らになるように、ドリッパーを手のひらでトントンと軽く叩いてならすようにしよう。

タイマーをスタートさせお湯を注ぎ始める

タイマーをスタートさせ、1投目のお湯40gを丁寧に注ぐ。

注ぐときのポイントは、コーヒー粉全体に満遍なくお湯をかけることがとても大切だ。初めは、コーヒー粉の中心を目掛けてゆっくりお湯を注ぎ、円を描きながら端まで注ぐようにしよう。

蒸らし

40gのお湯を注いだなら、40秒間の蒸らしを行う。蒸らしをきちんと行うことで、コーヒーの抽出効率が上がり、しっかりとした味に仕上がってくれる。

2投目のお湯を注ぐ

タイマーが40秒になり次第、2投目のお湯80gを注ぎ足す。お湯をゆっくり注ぐと奥深い味わいになり、早く注ぐとあっさりしたコーヒーができる。

3投目のお湯を注ぐ

タイマーが1分10秒になり次第、3投目のお湯80gを注ぎ足す。このとき、お湯の重量は200gになっている。あとは、注ぎ入れたお湯が落ちきるのを待つだけだ。

グラスにコーヒーを注ぐ

お湯が落ちきったらドリッパーを外し、スプーンなどでコーヒーを軽くステアする。

そして、お気に入りのグラスに氷を4個投入し、コーヒーを注いだら完成だ。

さらに美味しくドリップコーヒーを入れる4つのテクニック

「さらに美味しいドリップコーヒーが飲みたい」という方は、以下4つのテクニックを学んでおこう。

  1. 抽出時間にこだわる
  2. お湯の温度にこだわる
  3. 使用する水にこだわる
  4. フィルターの種類にこだわる

それぞれ1つずつ解説する。

テクニック1.抽出時間にこだわる

美味しいドリップコーヒーを入れるテクニック1つ目は、抽出時間にこだわることだ。抽出時間にこだわることで、バランスの良い味わいを出すことができる。

一般的に、コーヒーの抽出時間は2分半〜3分程度がベストだとされている。例えば、抽出を早くやり過ぎてしまうと、抽出不足となり、酸味の成分だけが溶け出してしまう。そうすると、コーヒー本来の旨味が少なくなってしまうのだ。

その一方、抽出時間をかけ過ぎると苦味が出てしまい、口当たりが悪くなってしまう。このように、抽出時間はコーヒーの味わいを左右する重要テクニックであるため、より注力すべき要素だと言えるだろう。

テクニック2.お湯の温度にこだわる

お湯の温度にこだわるのもテクニックの1つである。適温でコーヒーを入れることで、酸味・苦味・香りのバランスが良くなる。

コーヒーを入れる際のお湯の温度は、およそ90〜95度がベストだとされる。この適温の見分け方は、お湯が沸騰してから火元を一番小さくし、お湯の表面の気泡が落ち着いた状態が適温となる。

このように、お湯の温度にこだわれば最高の一杯を抽出できる。その一方、この温度を適当にしてしまうと、雑味が溶け出してしまい、同時に香りが弱まってしまうため注意が必要だ。

テクニック3.使用する水にこだわる

3つ目のテクニックは、使用する水にこだわることだ。水にこだわることで、コーヒーの風味がより深くなる。

一般的に水は硬水と軟水に分類されるが、日本で一般的に飲み慣れているのは軟水である。そのため、コーヒーを入れる際に適しているのは軟水であり、反対に硬水はあまり適していない。

硬水にはミネラルやマグネシウムなどの成分が多く含まれているが、コーヒーの味が溶け出してしまい、中煎りや普通煎りの味わいが薄くなるという難点がある。また、硬水特有のクセのある味わいがそのままコーヒーに残ってしまう。

そのため、美味しいコーヒーを抽出したい場合は、できるだけ軟水を使うようにしよう。風味豊かなコーヒーが味わえるはずだ。

テクニック4.フィルターの種類にこだわる

フィルターにこだわるという点もテクニックに含まれる。フィルターは主に、ペーパーフィルター・金属製・布製の3つに分けられており、それぞれを使い分けることでコーヒーの風味が変化する。

一般的に家庭で使用されているペーパーフィルターには、白いものと茶色いものがある。これは、酸素漂白がされているのかどうかの違いはあるものの、どちらもコーヒー専用フィルターとして処理されているため、匂いなどに違いはない。

また、ペーパーフィルターはドリッパーの形状に合わせる必要があるため、購入時にはよく確認しておくことをおすすめする。

その一方、金属製フィルターの場合は、ペーパーフィルターでのドリップに比べて目が粗いため、「コーヒーオイル」と呼ばれる油分が抽出される。同時に微粉も抽出されるため、フレンチプレスを使った際の風味によく似ている。

もう1つの布ドリップ(ネルドリップ)の場合、弾力のある布を使ってコーヒーを抽出できるため、お湯を注いだときにコーヒー粉が分散してくれる。そのため、丸みのあるやわらかい味わいに仕上がってくれる。

このようにフィルターの種類によって、コーヒーの風味が大きく変化する。その日の気分に応じて、ドリップの方法を変えてみるのも良いだろう。

美味しいコーヒーを入れるために必要なアイテム4選

最後に、美味しいコーヒーを入れるために必要なアイテムを4つ紹介する。

  1. コーヒードリッパー|三洋産業 CAFEC フラワードリッパー
  2. コーヒーサーバー|HARIO V60 保温ステンレスサーバー
  3. ドリップポット|KINTO プアオーバーケトル
  4. コーヒーミル|Niksa コーヒーミル 手動 手挽き

それぞれ特徴が異なるため、1つずつ詳しく解説する。

1.コーヒードリッパー|三洋産業 CAFEC フラワードリッパー

コーヒードリッパー|三洋産業 CAFEC フラワードリッパー

1つ目に紹介するアイテムは、「三洋産業 CAFEC フラワードリッパー」だ。世界初の円すい型ペーパーフィルターの開発者として、長年研究を続けてきた結果誕生したのが、このフラワードリッパーだ。

ドリッパー内部をくり抜いたことで、ペーパーとドリッパーの間に空気層ができ、その結果布フィルターのような膨らみが実現した。

そして、安定した深い旨みを引き出すことに成功。その大きな要因は、底にある大きな一つ穴による深い濾過層である。本製品を使用すれば、このような過程でより味わい深いコーヒーを抽出できる。

2.コーヒーサーバー|HARIO V60 保温ステンレスサーバー

コーヒーサーバー|HARIO V60 保温ステンレスサーバー

続いて紹介するアイテムは、真空断熱二重構造の「HARIO V60 保温ステンレスサーバー」だ。V60透過ドリッパーを乗せられるため、直接ドリップすることが可能だ。

できあがった量が見えないという難点はあるものの、味わい深いコーヒーをいれることができる。その場合は、あらかじめお湯の量を測っておくことをおすすめする。

3.ドリップポット|KINTO プアオーバーケトル

ドリップポット|KINTO プアオーバーケトル

3つ目におすすめするアイテムは、「ドリップポット KINTO プアオーバーケトル」である。錆びにくく耐久性に優れており、それでいてスタイリッシュなデザインが魅力的。

傾けてもこぼれないフラップ式の蓋、コントロールしやすい注ぎ口、長時間使用しても疲れにくいハンドルなど、コーヒーを入れる際に便利となるポイントが多々実装されている。

本製品を使用することで、上質なコーヒーをストレスフリーで入れることができるはずだ。

4.コーヒーミル|Niksa コーヒーミル 手動 手挽き

コーヒーミル|Niksa コーヒーミル 手動 手挽き

最後に紹介するアイテムは、「コーヒーミル Niksa コーヒーミル 手動 手挽き」だ。本製品はアルミ合金製で、軽量ながらほどよい重量感と高級感がある。

調整つまみを使えば、細挽きから粗挽きまで簡単に調整可能。その調整幅は全部で24段階あるため、自分好みの味わいを実現できる。

また、硬く切れ味の良いステンレス製の刃、力のかけやすいハンドル構造、滑りにくい表面加工が施されているなど、魅力的な機能が充実している。

まとめ

本記事では、美味しいアイスコーヒーを入れるための5つのポイントと、バリスタがおすすめする美味しいアイスコーヒーの入れ方を紹介したが、参考になっただろうか。

ハンドドリップは、気軽にアイスコーヒーを入れることができる方法の一つであり、バリエーションも豊富なため、コーヒー器具一式を持っておくと非常に便利だ。

また、コーヒー豆の種類を変えるだけで違った味のアイスコーヒーを楽しむことができる。さまざまな種類のコーヒー豆でアイスコーヒーを入れてみて、楽しみ方を追求してみるのもよいだろう。

暑い日には、美味しいアイスコーヒーを入れてゆったり飲むのもストレスが和らぐので、ぜひ本記事で紹介したレシピや入れ方を駆使して試してみてほしい。

編集部
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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

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