一部の層から絶大の人気を誇っている「葉巻」。この葉巻とは、細かく刻んだタバコ葉をタバコの葉っぱで巻いたものを指す。豊かな香りを楽しめるだけでなく、使用するときの所作1つひとつで気分を高めることができる。しかし、初めて葉巻を使う方は何かと戸惑ってしまうはずだ。

そこで本記事では、葉巻の基礎概要や種類、葉巻の楽しみ方などを詳しく解説していく。最後まで読めば、葉巻について詳しく理解できるとともに、自身にピッタリの製品が見つかるはずだ。

葉巻とは?

映像作品などで度々目にする「葉巻」。この葉巻とは一体どんなものなのだろうか?まずは葉巻の基礎概要について解説する。

葉巻とは、葉巻たばこの呼称であり、細かく刻んだタバコ葉をタバコの葉っぱで巻いたものを指す。さまざまな種類や形状があり、一部の層から絶大な人気を誇っている。通常のたばこは刻んだタバコ葉を紙で巻いているため、葉巻とは構造が少し異なる。

この葉巻は最も歴史が古いタバコの1つであり、メキシコを中心とするメソアメリカ文明で古代から親しまれている。なお、19世紀初頭まではスペインの一部地域のみでしか流行していなかったものの、ナポレオン軍のスペイン侵攻をきっかけにヨーロッパ全土へ広がった。

通常のタバコとの違い

ここまで、葉巻の基礎概要を大まかに解説した。続いて、葉巻と通常のタバコの違いを見ていこう。なお、ここでいう通常のタバコとは、メビウスやラークといったコンビニで売られているタバコのことだ。

構造の違い

葉巻と通常のタバコではそもそも構造が違う。葉巻は細かく刻んだタバコ葉をタバコの葉っぱで巻いたものであるのに対し、通常のたばこは刻んだタバコ葉を特殊なペーパーで巻いている。

また、葉巻は内側から順にフィラー、バインダー、ラッパーの3層で構成されており、葉巻の中心部にあたるフィラーに用いられる葉っぱの種類によって、タバコの味や香りが変化する。ちなみに、フィラーを取り巻く周りのタバコ葉に使われる葉っぱには、フィラーに用いられる葉っぱの味や香りを引き出す役割がある。

さらに通常のたばこにあたる紙巻きタバコには、タールやニコチンの量を調節するフィルターが付いており、タバコの風味を少しだけライトにしている。一方、葉巻の場合は原則としてタバコの葉っぱ100%で作成されているため、葉巻で吸った煙は口腔内に直接入る。

なお、日本の税法上ではペーパー部分にタバコ葉が一部でも使われていれば、紙巻きタバコも葉巻として扱われる。

健康リスクの違い

葉巻と通常の煙草では、健康リスクが異なるとされている。通常のタバコは呼吸と一緒に煙を肺まで吸い込む喫煙方法が一般的だ。一方、葉巻の場合は肺まで煙を吸い込むことが難しいため、口の中だけで味や香りを楽しむ。

これらの違いにより、煙を肺まで吸い込む通常のタバコのほうが健康リスクが高まるといえる。とはいえ銘柄によっては、有害物質であるニコチンの含有量は葉巻のほうが多い傾向にある。いずれにしても、どちらのタバコにも健康リスクがあることを忘れてはいけない。

葉巻の種類

ここまで、葉巻と通常のタバコの違いを解説した。次に葉巻の種類について見ていこう。葉巻は大きく分けて、プレミアムシガーとドライシガーの2種類に分けられる。さらに、ドライシガーの中でも通常の紙巻きタバコと似た形状の葉巻をリトルシガーと呼ぶ。

プレミアムシガー

プレミアムシガーはラッパー、バインダー、フィラーの全てに100%タバコ葉を使用した葉巻であり、職人の手作業によって1つひとつ丁寧に製造されている。フィラーには1枚葉が使われ、発酵・熟成に時間を要することでプレミアムシガー独特の味や香りを作り出している。

このプレミアムシガーを一度経験するとほかのタバコにはもう戻れない、という方も多いほど高級感のあるまろやかな味わいが特徴。「女神の味」と呼ばれることもある。なお、プレミアムシガーを保管する際には、ヒュミドールなどの保湿容器が必要となる。

ドライシガー

ドライシガーとは、主に機械巻で常温保管が可能な葉巻のことであり、プレミアムシガーに比べてライト層向けの葉巻である。ドライシガーのラッパー(上巻葉)は1枚葉が多いものの、バインダー(中巻葉)のシートタバコやフィラーは細かく刻まれたタバコ葉が一般的に使用されている。

なお、ドライシガーに使用される刻み葉は、プレミアムシガーに使えない2級品などが多い。そのほか、プレミアムシガーに比べて管理が容易であることが特徴である。

リトルシガー

ドライシガーの中でも、通常の紙巻きタバコに似た形態の葉巻をリトルシガーと呼ぶ。ただし、リトルシガーに巻かれている巻紙はタバコ葉を原料にして作られている。

このリトルシガーは葉巻タバコに分類されているため、タールやニコチンの値が記載されておらずタバコ税法上が適用される。なお、リトルシガーは豊かな香りを保ちつつも、紙巻きタバコの手軽さを兼ね備えている。

シガリロ

シガリロは紙巻きタバコほどの大きさの葉巻であり、通常のタバコと同じ感覚で吸うことができる。常温で保管できる便利な葉巻であるほか、購入価格も比較的安価であるため初めて葉巻を吸う方にもおすすめだ。

ただし、このシガリロには燃焼時間が短いという特徴がある。

葉巻の楽しみ方

葉巻の種類がわかったところで、葉巻の楽しみ方について解説する。葉巻を初めて使用する方はぜひ押さえておこう。

豊かな香りを楽しむ

葉巻は煙をふかし、口の中で香りを楽しむのが一般的だ。通常のタバコに比べて吸っていられる時間が長いため、ゆっくり満喫できるだろう。

葉巻ならではの所作を楽しむ

葉巻は通常のタバコにはない所作がある。葉巻の吸い方として、先端をカットし火をつけたあと、ゆっくりと揺らしていく。この一連の動作は葉巻ならではの所作であり、楽しみ方の1つだとされている。葉巻を吸っているだけで気分が高まるはずだ。

道具へのこだわりを楽しむ

葉巻は道具へのこだわりで楽しむことができる。葉巻を嗜む際にはいくつかの道具が必要となる。例えば、先端を切り落とすシガーカッター、葉巻を乾燥から守るシガーボックス、持ち運びに便利なシガーケース、シガー専用の灰皿などがあげられる。

このように葉巻には豊富な関連商品があるため、コレクションするだけでも楽しむことができるだろう。

葉巻(シガリロ)の選び方

ここまで、葉巻の基礎概要や楽しみ方などを解説した。葉巻に対する理解はだいぶ深まったのではないだろうか?続いて、葉巻の選び方について話していく。葉巻を初めて購入する方は必ず確認しておこう。なお、ここではシガリロに限定して選び方を解説していく。

産地で選ぶ

シガリロの特徴は産地ごとに異なる。シガリロの産地で有名所でいえばキューバだろう。

定番であるキューバ産のシガリロは、深い味わいや葉巻本来の旨みがあるものが多い。また、キューバ産のシガリロは自国産の原料のみを使用しているため、葉巻の味や香りが安定しやすい。本場のシガリロを楽しみたい方にはキューバ産がおすすめだ。

ほかにも南米産のシガリロがあり、少し軽い味わいを楽しめることから、初心者におすすめの葉巻だといえる。このように、葉巻は産地によって味や特徴が異なるため、判断材料の1つとして考えよう。

大きさで選ぶ

シガリロは大きさで選ぶのもありだろう。なぜなら、シガリロは大きさによって吸いやすさや味わいが変化するためである。

長さ約8cmのものを「ミニシガリロ」、長さ約10cmのものを「クラブサイズ」と呼ぶ。葉巻初心者の方は大きめの「クラブサイズ」から始めることをおすすめする。葉巻は太くて大きいほど燃える温度が低くなり、ほんのり優しい味わいになる。初めて葉巻を使用する方でも安心して吸えるだろう。

銘柄で選ぶ

葉巻を銘柄で選ぶのも1つの手だといえる。シガリロは国や地域によって色々な銘柄で販売されている。各銘柄で異なる特徴があるため、自身に合ったシガリロを見つけてみよう。なお、シガリロの銘柄は下記のようなものがある。

  • コイーバ:独特な苦味がある
  • ラッキーストライク:手軽に手に入る
  • キース:バニラの甘い香りがする
  • キャメル:コンビニで気軽に購入可能
  • ダビドフ:パワフルな喫味が好きな方におすすめ
  • neos:格安シガリロの代名詞

このように、葉巻には多くの銘柄が存在している。銘柄ごとに大きく異なる点があるため、実際に吸って確かめてみよう。

葉巻(シガリロ)のおすすめ製品5選

葉巻(シガリロ)の選び方は理解できただろうか?最後に、シガリロのおすすめ製品を5つ紹介する。ぜひ参考にして自分好みの葉巻を見つけよう。

コイーバ「ショートシガリロ」

おすすめの葉巻1つ目は、コイーバの「ショートシガリロ」だ。ハバナ本来の香りと味わいを堪能できるキューバの葉巻である。

この「ショートシガリロ」はキューバを代表する葉巻ブランドのドライシガーであり、プレミアムシガーを普段から満喫している方にもおすすめできる。また、本製品はショートタイプでありながらも十分な吸いごたえを感じられるため、タバコ葉ならではの香りや味わいを堪能したい方に向いている。ぜひ一度、本場の葉巻を味わってみてほしい。

  • 入数(本):10本
  • 産地:キューバ
  • サイズ:ミニシガリロ
  • フレーバー:-
  • 販売価格:約2,700円

ダビドフ「ジノ ミニシガリロ レッド」

おすすめの葉巻2つ目として、ダビドフの「ジノ ミニシガリロ レッド」を紹介しよう。お手頃価格でありながらも、品質が高くてライト系の飽きにくい味わいを楽しめる。

本製品はダビドフのセカンドラインで生まれたものであり、ビター系のフレーバーとしての魅力が詰まっている。販売価格が約1,500円という比較的リーズナブルな価格であるものの、辛み・甘み・コクのバランスが取れた上質なシガーである。

「キューバ産以外で飽きにくい葉巻を試してみたい」という方におすすめの製品である。葉巻が初めての方でもビター系の魅力を感じられるはずだ。

  • 入数(本):20本
  • 産地:オランダ
  • サイズ:ミニシガリロ
  • フレーバー:ビター系
  • 販売価格:約1,500円

ノーブルプティ「スマトラ」

3つ目におすすめの葉巻は、ノーブルプティの「スマトラ」だ。本製品はタバコ葉100%の本格的な味わいであり、同時にソフトでなめらかな味わいを楽しめる。木箱に収納されていない分、葉巻1本あたりの価格が安くなっている。

なお、本製品を使用する際はハサミで5〜6等分にカットしてから吸う。そのことから、キセルでも使用することができる。大容量の葉巻を手頃な価格で楽しめるため、コストパフォーマンスに重点をおいている方におすすめの製品である。

  • 入数(本):20本
  • 産地:デンマーク
  • サイズ:ミニシガリロ
  • フレーバー:ビター系
  • 販売価格:約1,280円

パルタガス「クラブサイズ」

おすすめの葉巻4つ目として、パルタガスの「クラブサイズ」があげられる。ビター系のバランスのとれた味わいが特徴的であるキューバ産のシガリロだ。ただし、シガリロ独特の辛味がなく、ハバナ本来の優しい甘みを堪能できる。長さは約10cmほどのクラブサイズであり、1本あたり5~10分かけてじっくりと楽しめる。

本製品は優しい甘みが特徴的であることから、スパイシーな味わいが苦手の方でもトライしやすい葉巻となっている。ゆったりとリラックスしたいときにおすすめの製品である。

  • 入数(本):20本
  • 産地:キューバ
  • サイズ:クラブサイズ
  • フレーバー:ビター系
  • 販売価格:約2,800円

ドリューエステート「タバックエスペシャル カフェチッタ ダークロースト(ネグラ)」

最後に紹介する葉巻は、ドリューエステートの「タバックエスペシャル カフェチッタ ダークロースト(ネグラ)」だ。コーヒーとシガーを組み合わせて開発された葉巻であり、カフェの香りを心ゆくまで楽しめる。

良質なショートリーフを使用しており、ドライシガーにありがちな辛味がほとんどない。そのため、本製品ではプレミアムシガーに近い味わいを楽しむことができる。また、一般的なシガリロよりも少し大きいサイズであり、15~20分かけて長く味わえる。

「良質な葉巻を長時間楽しみたい」という方におすすめの製品である。販売価格は約3,400円と、品質が良いだけに価格も高い。

  • 入数(本):10本
  • 産地:ニカラグア
  • サイズ:プリトスサイズ
  • フレーバー:カフェ系
  • 販売価格:約3,400円

まとめ

本記事では、葉巻の基礎概要や種類、葉巻の楽しみ方などを詳しく解説した。

葉巻とは細かく刻んだタバコ葉をタバコの葉っぱで巻いたものであり、一部の層から絶大な人気を誇っている。通常のタバコとは構造や健康リスクなどが異なるほか、紙巻きタバコにはないメリットがいくつもある。

ただし、葉巻の吸い方や楽しみ方は少し特殊であるため、初めて葉巻を使用する方は少し戸惑ってしまうかもしれない。そういった方はぜひ本記事の内容を参考にし、葉巻に対する理解を深めてほしい。