映画などで、金属製の小さなボトルでお酒を飲むシーンを見かけたことはないだろうか? そのワイルドにお酒を飲むシーンに憧れ、ロマンを抱いた男性もきっといるはずだ。金属製の小さなボトルの名を「スキットル」という。

アウトドア好きならスキットルと聞いて、形や使い道がすぐに思い浮かぶだろう。しかし、普通の日常生活でスキットルを使うことなんて、ほとんどないはずだ。

スキットルは、シンプルでスタイリッシュなデザインをしているため、多くのアウトドア好きから支持されている。また、風合いや雰囲気を作るアイテムとして愛用している人も多いだろう。

一方で、スキットルの使い方や手入れ方法が曖昧になっており、購入にまで至らない人も少なくない。スキットルの使い方や手入れ方法をきちんと知ることができれば、あらゆるシチュエーションにきっと持ち運びたくなるはずだ。

本記事が紹介するスキットルの種類と使い方、手入れ方法を参考に、アウトドアやキャンプなどさまざまなシチュエーションで気軽に使ってみてほしい。

スキットルの種類

まずは、スキットルの種類を紹介しよう。スキットルは、さまざまな素材で作られており、特徴もさまざまだ。見た目だけで判断するのもよいのだが、使いやすさなども考慮して選ぶようにしよう。

ステンレス

ステンレス製スキットルは、初めて購入する人におすすめの素材だ。重量も軽く、とても頑丈であるため、ステンレス製スキットルで徐々に扱い方に慣れていく人も多くいる。さらに、価格が低いこともステンレス製スキットルの魅力といえるだろう。

ステンレス製スキットルのデメリットは、金属特有の臭いがお酒に移ってしまうことがある。お酒の味や香りにこだわりがある人は、ステンレス製スキットルは避けたほうが無難だろう。

チタン

チタン製スキットルの最大の特徴は、重量が超軽量であることだ。チタン製スキットルは、ほかの素材と比べると超軽量であるため、キャンプや登山など荷物を減らしたいときに活躍するおすすめのアイテムだ。

また、頑丈で錆びにくく、金属特有の臭いがないことも魅力的である。お酒の香りや味の低下を避けたい人は、チタン製スキットルを使うとよいだろう。

ただし、チタン製スキットルは高価格のモデルが多いため、コスパを重視している人にとっては値段設定がデメリットに感じられるかもしれない。

ピューター

ピューターとは、スズを用いた合金のことだ。ピューターは、お酒に臭いが移りにくい素材であるため、お酒の風味を損なうことがない。

また、ピューターは柔らかく加工しやすい素材であるため、デザインの種類がかなり豊富だ。ほかの人とは違ったデザインのスキットルを探す場合は、ピューター製のモデルを探すとよいだろう。

ただし、ピューター製スキットルは価格が高いため、なかなか購入しにくい品でもある。

プラスチック

ここ最近は、丈夫で軽量なプラスチック製スキットルも数多く登場している。

ガラスのように中身が透けて見えるモデルもあるため、手入れがしやすく、実用性が非常に高い。また、プラスチック製スキットルは、価格もリーズナブルなため、手に入れやすいこともとても魅力的だ。

ただし、これまでに紹介した素材で作られたスキットルに比べて、プラスチック製はワイルドな雰囲気に欠けることが唯一のデメリットだろう。雰囲気を重視したいのであれば、プラスチック製スキットル以外のモデルを探したほうがよいかもしれない。

スキットルの使い方

スキットルを使うシチュエーションは、人によってさまざまだ。スキットルを登山用として愛用している人もいれば、キャンプの雰囲気を高めるために使う人もいる。

持ち運ぶシチュエーションが変わったとしても、スキットルの使い方に大きな違いはないだろう。スキットルの使い方をきちんと熟知すれば、ほとんどのシチュエーションで使うことができるようになるはずだ。

スキットルにはアルコール度数が高いお酒を入れる

スキットルは、基本的にアルコール度数が高いお酒を入れて飲む小型水筒だ。アルコール度数が高いお酒を入れて飲むことが、スキットルの正しい使い方と思ってよいだろう。

アルコール度数が高いお酒を入れる理由は、衛生面が大きく関係している。スキットルをよく見ると、内部を丁寧に洗えるような構造になっていないことがわかる。ジュースやアルコール度数が低いお酒を入れてしまうと、スキットルの内部で雑菌が増殖する恐れがあるのだ。

しかし、アルコール度数が高いお酒を入れることで、殺菌作用が働き、雑菌の増殖を防ぐことができる。ウイスキーやジン、テキーラなどの蒸留酒は、アルコール度数が40%近くあるので雑菌の増殖を防ぐにはおすすめのお酒だ。

ただし、アルコール度数が高いお酒であればなんでも入れてよいわけではない。ワインや日本酒などといった醸造酒は、スキットルに使われている金属に反応して、本来の味を変化させる恐れがあるためおすすめできない。

スキットルには、アルコール度数が高い蒸留酒を入れると殺菌作用が働き、安心して飲むことができるだろう。

糖分が含まれたお酒はスキットルに入れない

スキットルは、好きなお酒を入れて自身のペースで飲むのが基本的な使い方だ。しかし、スキットルには糖分が含まれたお酒を決して入れてはいけない。

何故なら、スキットルの素材によって糖分との相性が悪く、風味を損ねてしまう恐れがある。また、しっかり手入れができていないと、スキットルの表面に糖分が残ってしまい、次に入れるお酒の味を低下させる原因にもなるからだ。

もちろん、甘いお酒しか飲むことができない人だっている。だからといって、糖分が含まれているお酒をスキットルに入れることはあまり好ましくない。

スキットルには、必ず糖分が含まれていないお酒を入れることが鉄則だ。甘味を足したいときはシロップなどを別で用意して、コップを使って飲むように心がけよう。

炭酸飲料をスキットルに入れない

スキットルに炭酸飲料を入れると、破裂する恐れがあるため注意が必要だ。スキットルにはお酒だけを入れて、炭酸飲料は別で用意しておくとよいだろう。

炭酸飲料を別で用意すると荷物になったり、作ることが面倒だったりと手間がかかるかもしれない。しかし、完全密閉されたボトルに炭酸飲料を入れると、破裂して怪我をする恐れがある。

スキットルにはアルコール度数が高いお酒を入れ、そのままグイッと飲むほうが渋い大人の雰囲気が漂うはずだ。お酒を炭酸飲料で割りたいときは、コップを使って飲むように心がけよう。

お酒を入れるときは漏斗を使う

スキットルにお酒を注ぐときは、漏斗を使うと簡単に入れることができる。スキットルの飲み口は非常に小さく、漏斗を使わず直接お酒を注ごうとするとこぼしてしまう可能性がある。

漏斗がもともと付属されているスキットルもあるが、基本的には自身で揃えなければならない。スキットルを購入する際は、漏斗も一緒に買うことを覚えておくとよいだろう。

飲み方はシチュエーションに合わせる

スキットルで飲むお酒の飲み方は自身の自由だ。自身のライフスタイルに合わせて、スキットルでお酒を嗜むとよいだろう。

スキットルに口を当てて一人でゆっくりお酒を飲んでもよいし、友人に振る舞うことだってできる。気分を高められる飲み方をできるのが、スキットルの最大の魅力といえるだろう。

先述したスキットルの使い方を守りながらお酒を飲めば、映画で見たワンシーンを再現でき、贅沢な大人の時間を過ごせるはずだ。

スキットルの手入れ方法

続いて、スキットルの手入れ方法を紹介しよう。

スキットルの飲み口は非常に小さく、内部を直接洗うことができない。また、スキットルに使われている素材によって洗い方が異なるため、正しい手入れ方法を学ぶ必要がある。

お気に入りのスキットルを長く愛用できるように、正しい手入れ方法を熟知しよう。

お湯と食器用洗剤を使う

スキットルの内部を手入れする最も基本的な方法は、お湯と食器用洗剤を使うことだ。

簡単に落とせる汚れであれば、お湯と食器用洗剤で十分きれいになるだろう。また、お湯と食器用洗剤であれば、スキットルの品質を低下させることなくきれいにできるのも大事なポイントである。

お湯と食器用洗剤を使った手入れ方法は、以下の通りだ。

  1. スキットルの飲み口をきれいに洗う
  2. 熱湯をスキットルの半分まで入れる
  3. 食器用洗剤を入れ、ふたを閉めしっかり振って洗浄する
  4. スキットルの内部をお湯でしっかりすすぎ、食器用洗剤をきれいに洗い流す
  5. スキットルの内部が乾いたら、アルコール除菌スプレーを吹きかける

ウイスキーやジンなどといった蒸留酒であれば、上記の手入れ方法で十分きれいに手入れができるだろう。

ただし、スキットルの内部が濡れた状態でアルコール除菌スプレーを吹きかけても効果が十分に発揮されない可能性がある。スキットルの内部の水分が蒸発してチキンと乾いたら、アルコール除菌スプレーを吹きかけるようにしよう。

お湯と重曹を使って洗う

スキットルの内部の汚れが酷いときは、お湯と重曹を使って手入れするとよいだろう。微弱ではあるが重曹は漂白効果も期待できるため、頻繁にスキットルを使う人におすすめの手入れ方法だ。

お湯と重曹を使ったスキットルの手入れ方法は、以下の通りだ。

  1. スキットルの飲み口をきれいに洗う
  2. 重曹小さじ1杯をスキットルに入れる
  3. 50度前後のお湯をスキットルに入れる
  4. ふたを閉め、重曹が溶けるまでしっかり振る
  5. そのまま重曹入りのお湯を1時間程度つけておく
  6. 時間が経ったら中身を捨てる
  7. スキットルの内部をしっかりすすぎ、きちんと乾かす

重曹は口に入っても人体へ害が及ぶことがないため、安心して手入れに使えるだろう。ただし、重曹は手荒れを引き起こすこともあるため、ゴム手袋を着けることをおすすめする。

このお湯と重曹を使った手入れ方法は、ステンレス製スキットルに適しているため、該当する製品を持っている人はぜひ試してみてほしい。

お湯とホワイトビネガーで洗う

スキットルの内部の臭いを取り除きたいときは、ホワイトビネガーを使うと効果が期待できるだろう。

スキットルも使っていくうちに、少しずつお酒の臭いが蓄積されていく。先ほど紹介した手入れ方法では、臭いを全て取れないことがある。そのため、ホワイトビネガーを使った手入れ方法で、蓄積した臭いを取り除くのだ。

ホワイトビネガーを使ったスキットルの手入れ方法は、以下の通りだ。

  1. 沸騰したお湯を満杯になるまでスキットルに入れる
  2. 10分程度経過したら、スキットルに入れたお湯を捨てる
  3. 沸騰したお湯とホワイトビネガーを混ぜ合わせる
  4. (3)をスキットルの半分まで入れて、ふたを閉め20秒程度強く振る
  5. スキットルの中身を捨てる
  6. (4)を3〜4回繰り返す
  7. 最後に沸騰したお湯だけで洗浄する

ホワイトビネガーを使った手入れ方法には、注意すべきポイントがある。それは、ホワイトビネガーがチタン製スキットルに適していないことだ。

ホワイトビネガーの成分がチタンを変色させる恐れがあるため、上記の手入れ方法で洗浄することはおすすめできない。チタン製スキットルの内部を洗う場合は、お湯と食器用洗剤を使った手入れ方法を行うようにしよう。

汚れが酷いときは卵の殻・細かい砂で洗浄する

これまで紹介した手入れ方法でもスキットルの内部の汚れが落ちない場合は、卵の殻や粒子が細かい砂を使ってみるとよいだろう。卵の殻や細かい砂が研磨剤の役割となって、頑固な汚れを落としてくれる。

卵の殻・細かい砂を使ったスキットルの手入れ方法は、以下の通りだ。

  1. 細かく砕いた卵の殻、もしくは、粒子が細かい砂をスキットルに入れる
  2. ふたを閉め、強く振る
  3. (1)を入れたまま、お湯と食器用洗剤をスキットルの半分まで追加する
  4. ふたを閉め、再度強く振る
  5. 中身を捨て、水ですすいだ後にきちんと乾かす
  6. 熱湯やアルコール度数が高いお酒を入れて消毒する

卵の殻や粒子が細かい砂を入れて過剰に振ると、スキットルの内部を傷つける恐れがあるため、ほどよい力加減で手入れを行うように気をつけよう。

また、スキットルの内部の汚れが落ちない場合は、毛先が柔らかいブラシなどで擦るときれいに洗浄できる。

まとめ

スキットルの種類や使い方、手入れ方法を紹介したが、参考になっただろうか?

スキットルで飲むお酒の味は、普段とは違った美味しさがある。キャンプや登山、アウトドアなどを充実させるためにも、お気に入りのスキットルをぜひ見つけてほしい。

また、スキットルの使い方や手入れ方法をきちんと学んでおけば、一生使えるアイテムになる。贅沢な大人の時間を過ごせるように、大切にスキットルを使っていこう。