18751【コロナに負けるな】疫病退散の妖怪「アマビエ」とは?壁紙・塗り絵でアマビエチャレンジ!和菓子&グッズ続々

【コロナに負けるな】疫病退散の妖怪「アマビエ」とは?壁紙・塗り絵でアマビエチャレンジ!和菓子&グッズ続々

男の隠れ家編集部
編集部
新型コロナウイルスの脅威と戦う人々の心に、突如として降臨したアマビエ。この春まで聞いたこともない存在だったという人も多いなか、今は「アマビエ様」「アマビエチャレンジ」「アマビエグッズ」などアマビエブームが急上昇してその名を聞かない日はないほどだ。いったいアマビエとは?妖怪なのか?人魚なのか?人々を惹きつける理由とご利益について調べてみた。
目次

アマビエとは?

アマビエとは、日本に言い伝えられる伝説の妖怪。胴体はウロコに包まれ、足の代わりに尾びれがあり、半人半魚の人魚のような姿で、足まで伸びた長い髪をたらして海の上に佇む姿で知られる。

アマビエ(アマビヱ)の図(京都大学附属図書館所蔵)

その歴史は、江戸時代の後期にさかのぼる。弘化3年の4月中旬、現在の熊本県である肥後国に勤める役人が、毎夜なにやら海中に光る物体を発見。近づいてみると、上の挿絵のような姿を現し、こう告げたという。

肥後国海中江毎夜光物出ル。所之役人行見るに、づの如く者現ス。私ハ海中二住、アマビヱト申者也。當年より六ヶ年之間、諸国豊作也。併、病流行、早々私を写シ人々二見せ候得と申て、海中へ入けり。右ハ写シ役人より江戸江申来ル写也。
弘化三年四月中旬

アマビエの出現を伝える瓦版の原文

現代語にすると、物体は自らを海中に住むアマビエと名乗り、この先6年間に渡り豊作が続くことを予言すると同時に、疫病も流行すると言及。自分の姿を描き写した絵を人々に見せるようにと伝えて海へ戻っていったという。

このアマビエの目撃情報は挿絵とともに瓦版で発信され、遠く江戸にまで届けられた。以来、アマビエが出現することはなかったが、疫病から人々を守ってくれる象徴的存在として人々の心に知れ渡ることになる。

現代では、漫画家の水木しげるが「ゲゲゲの鬼太郎」で描くキャラクター「アマビエ」として知られる機会が主だったが、新型コロナウイルスの流行が深刻化するにつれ、疫病退散の象徴として再びアマビエに注目が集まりだす。

アマビエ自身が呼びかけた「私の姿を描いてシェアせよ」という言葉が現代のSNS文化と融合し、アマビエを模したイラストがハッシュタグ「#アマビエチャレンジ」「#アマビエ様」とともにツイッターで大流行。またたく間に日本全国でアマビエブームが広がった。

水木しげる氏が描いたアマビエ

京都大学附属図書館がアマビエ原画をTwitterで配布

塗り絵や壁紙で #アマビエチャレンジ

アマビエ様が新型コロナウイルスを撃退してくれる―。そんな願いと希望を込めて、アマビエの姿を描いたイラストや、ハンドメイドなどの作品を作ってSNSで投稿する人々が続々。見ているだけで、混沌とした雰囲気を払拭してくれ明るい気分になる。

ねこまさむねが独眼竜ネコアマビエに

なかには本職を生かした高度な技術を投じてアマビエ様を降臨させる投稿も。

世界初?氷のアマビエ様

塗り絵でアマビエチャレンジ

諫早神社のアマビエの塗り絵(公式サイトより

長崎県の諫早神社は、神社だからできることを形にするため、病息災の妖怪として知られるアマビエの「クラフトぬりえ」を公開中。社務所で配布するほか、ホームページでもPDFをダウンロードできるので、印刷してアマビエチャレンジに参加しよう。

諫早神社 クラフトぬりえ

壁紙や待ち受けでアマビエチャレンジ

人気イラストレーターのカナヘイさんは、ツイッターでアマビエの壁紙や塗り絵を公開。おなじみのほっこりテイストで、手洗い・マスクをするアマビエを描いている。スマホの待ち受けや壁紙として設定すれば、手に取るたびに癒やされそうだ。

豊作のご利益も? #アマビエグッズ

新型コロナウイルスの終息を願い、アマビエを採用した関連グッズを販売するブームも急増。和菓子メーカーを中心に関連商品・アイテムが続々と登場している。SNSで話題を集め、アマビエブームに乗って人気商品になれば、アマビエの予言どおり“豊作”になるかも?

紙クリップがアマビエ様に

アマビエ様のイラスト入り縁起切符も

アマビエ和菓子

御菓子司 扇屋の「アマビエ様」

くらづくり本舗のアマビエ和菓子

亀井堂の瓦せんべいにもアマビエ様が降臨

練りきりのアマビエ様

埼玉県の和菓子屋・八宝堂では、疫病退散を願って練りきりのアマビエを販売中。オンラインでも販売しているので大切な人への贈り物としても良さそうだ。

練り切り アマビエ(八宝堂)

アマビエ御朱印

アマビエの願いを伝えるために立ち上がった神社は、アマビエを描いた御朱印の配布を開始。

日吉神社のアマビエ様御朱印

お酒もアマビエに

石蔵酒蔵の高濃度アルコール「アマビエ65」「アマビエ77」

博多の酒造メーカー・石蔵酒造は、消毒効果を期待した高濃度アルコール製品への需要に応えるため、アルコール度数65%の「アマビエ65」とアルコール度数77%の「アマビエ77」の2種類を展開。

疫病退散の願いを込めた「アマビエ65」「アマビエ77」

「私を描いてシェアせよ」―。江戸時代にSNS的な呼びかけを先んじて人々に情報を拡散させたアマビエ。日本最古のインフルエンサーとして崇められる日も近いかもしれない…。

編集部
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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

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