アウトドアブームの今、ソロキャンプにもチャレンジしたいと思っているが、何を準備したらいいのかわからないという人もいるだろう。まずはキャンプに必要なものは何か、ソロキャンプを満喫するためにどんなアイテムを選ぶべきかをチェックすべきだ。ソロキャンプをはじめる前に知っておきたいアイテムの選び方について紹介していく。

アイテムを揃えることもソロキャンプの魅力

ソロキャンプは、友人や家族と出かけるキャンプとは異なり、1人で自由気ままに過ごすことができるキャンプだ。

癒し効果が得られるリアルな焚き火をじっくり楽しんだり、緑に囲まれて贅沢なコーヒーブレイクやドリンクタイムを過ごしたりなど、ソロキャンプでしかできないことはたくさんある。ソロキャンプではどのように過ごしたいか、何をやりたいかを自分で好きに決めることができる。

そんなソロキャンプのポイントともいえるのがキャンプ用品だ。キャンプの必須アイテムといえるテントや、大自然の中でゆったり過ごせるチェア、食べたいものを作るためのクッカーなど、アイテム次第でキャンプの楽しみ方が大きく変わる。

アウトドアギアには、機能性が高くスタイリッシュなデザインのものが多くある。使うほど味わいが出るこだわりの道具を使うこともまた楽しみのひとつだ。ソロキャンプをするたびに、道具にも楽しかった思い出が刻まれていくだろう。メンテナンスしながら長く使い続けたい思い入れのある道具は、揃えるときからテンションが上がることまちがいなしだ。

ソロキャンプに必要なものを10個厳選

ソロキャンプをするときには、まず必要な道具を揃えなければならない。とくにアウトドア初心者の場合、テントやシュラフなど最低限のアイテムは知っていても、よりキャンプを楽しむためにはどんな道具があればいいのか、わからない人が多いかもしれない。

キャンプに必要不可欠なテントをはじめ、クッカーや焚き火台など、ぜひ揃えておきたいソロキャンプをランクアップさせるアイテムを厳選して解説していこう。

1.テント

ソロキャンプ用には、1人用から2人用のテントが適している。持ち運びに便利なのは1人用だが、余裕を持って荷物を置けるように室内が広いテントを使いたいのなら2人用を選ぶといい。テントの価格は1万円~5万円ほどのものが一般的だ。

とくに人気のタイプは前室やキャノピー付きのテントだ。前室というのは、テントの入り口前のちょっとしたスペースのことで、キャノピーはひさしのことである。テント前に屋根や壁を作ることができるから、寝るときには広い荷物置き場になり、昼には日除けや雨除けにも重宝するスペースを確保できる。なにかと便利に使えるだろう。

もし雨が降ったり強い風が吹いたりしたときにも浸水や故障することがないように、テントは防水防湿素材のものやポールの強度が強いものを選ぶと安心だ。

2.シュラフ(寝袋)

シュラフとは、キャンプで夜眠るときに使用する布団代わりの寝袋のことだ。寝袋にはさまざまな種類がある。価格は1万円未満のものから10万円近いものまで幅広くなっている。購入時には、使用する季節やテントの広さ、自分が使いやすい形などを考慮して、「寝袋の形」「中綿の種類」「耐久温度」をチェックしよう。

寝袋の形には「封筒型」と「マミー型」がある。「封筒型」はファスナーを開くと布団としても使用することができ、汎用性がある簡易タイプ、「マミー型」は頭まですっぽり入り顔だけを出す本格的なタイプ。

また、シュラフの中綿には「ダウン」と「化繊」の2種類があり、「ダウン」の方が保温性が高く、コンパクトにまとめることができて持ち運びもしやすい。ただし、濡れに弱く手入れには注意が必要だ。化繊は手入れが楽で比較的安価だが、重くかさばる。耐久温度は、「限界使用温度」で判断できる。夏用は限界使用温度が5~10度、3シーズン用はー5~5度、冬用はー5度以下を目安に選ぼう。

3.マット

マットはシュラフの下に敷いて使用する。マットは数千円から1万5000円ほどで購入できるものが多く、デコボコの地面の上に寝るときのクッションや、体温を維持するなどの役割がある。

マットは大きく「発泡マット」「エアー式マット」「インフレータブルマット」の3種類に分けることができる。

発泡マットには、表面がアルミ素材の銀マットや、ウレタンマットなどがある。ロール式や折り畳み式で収納できて、軽量で耐久性の高い素材だ。銀マットは断熱性が高いがクッション性が乏しく、地面のデコボコがカバーできない場合もある。

ウレタンマットは表面に凹凸があり、クッション性が高めてあるタイプが多い。エアーマットはコンパクトで収納に便利、ポンプなどで空気を入れると膨らむので、クッション性が高いという特徴がある。

インフレータブルマットは、ウレタンなどの素材とエアー式の両方の利点を取り入れたマットだ。発泡マットよりコンパクトに収納でき、バルブを開けると自然に空気が入るため使いやすい、寝心地の良さや断熱性の高さも期待できるなどメリットの多いおすすめのマットといえる。

4.焚き火台

焚き火台は、暖をとったり調理に使用したりと、ソロキャンプを格上げしてくれる道具だ。焚き火台は3,000円程度から購入することができる。キャンプ場では直火が禁止されていることが多いため、キャンプの醍醐味でもある焚き火を楽しむためにもぜひキャンプのツールに加えたい。

ソロキャンプの場合には、荷物にならないようなコンパクトで軽量なものを選ぼう。使わないときには分解して平らに収納できるコンパクトサイズが便利だ。さらに、ソロキャンプでも気軽にBBQができる焚き火台や、簡単に着火できる焚き火台など、自分が希望する機能も確認しておきたい。

5.チェア

チェアはキャンプのスタイルによって選び方が変わるアイテムといえる。種類も多く、価格は2,000円くらいから15,000円以内のものが多い。キャンプでゆったりくつろぐために重要なアイテムだ。

ソロキャンプでは小さめの焚き火台を使用したり、テント前のキャノピーをリビングのように使ったりすることが多い。足の長いハイスタイルのチェアでは焚き火やテーブルから遠く作業しづらい、日除けにぶつかりやすいなど不便さを感じることもあるだろう。そのため、ソロキャンプには、ハイスタイルのチェアよりもロースタイルのチェアが適している。キャンプ中長時間座ることになるチェアは、丈夫で座り心地のいいものを選びたい。

6.ミニテーブル

ミニテーブルは皿やドリンクなどちょっとしたものを置くことができるので、キャンプ中のくつろぎタイムに欠かせないアイテムだ。多くのものは10,000円以内で購入できる。キャンプで使うチェアの高さに合わせて選ぶと使いやすいだろう。

ソロキャンプでは、ロースタイルのチェアに合わせて高さ30~40cmほどのミニテーブルがよく選ばれる。できれば持ち運びやすいよう軽量で収納性が優れたものを選びたい。また、上にどんなものを載せるかによって耐重量や安定感も重要になる。また、テーブルにストーブを載せて使う場合などには、火に強い素材で作られているものが適している。

7.クッカー

クッカーとは、キャンプで使用する鍋やフライパンなどのことだ。数種類がセットになっていて2,000円から10,000円程度のものが多い。

ソロキャンプでは、大きいものではなく1人分の食事をさっと作れるコンパクトなクッカーが重宝する。ハンドル部分が折りたたみできるものや着脱式のものだと重ねて収納でき、持ち運びしやすいだろう。

クッカーの形には浅型と深型の2種類があり、調理したいものによって選び方を変える必要がある。浅型は炒め物などに向き、使用後には洗いやすいというメリットがあり、深型は細長いため収納しやすく、麺類などのゆでる料理に向いている。

また、クッカーを選ぶときには、基本的に調理のときに焦げ付きにくい素材を選ぶといいだろう。クッカーの素材にはアルミ・ステンレス・チタンなどがある。アルミは軽量で焦げにくい、ステンレスはサビにくく強度があるがやや重く焦げやすいなどの特徴がある。チタンは軽量で強度もあるが価格は高く、焦げ付きにも注意が必要だ。

8.カトラリー

カトラリーとは、食事などのときに必要なスプーンやフォーク類のことだ。カトラリーは数百円から購入できるので、無駄にゴミを出さないためにもできるだけ使い捨てではなく自分専用のカトラリーを使用したい。

キャンプ用カトラリーには、丈夫で火に強い金属製や、軽量で食器を傷つけない樹脂製、竹・木製などのものがある。そして、持ち手を畳むことができる折りたたみ型や、1本でフォークやスプーンなど複数の役割を果たせる一体型だと場所を取らずに収納できる。収納ケースが付いているとより便利度もアップする。

9.マグカップ

マグカップは、主にキャンプで飲み物を飲むときなどに使用する。1,000円程度から数千円で購入でき、大きさや素材が異なるさまざまな種類がある。

二重構造のステンレス製はある程度の保温・保冷機能があり、丈夫で安価という特徴がある。チタン製は軽量で強度があり、火にかけて直接調理することもできるためアウトドア向きだが、クッカーでも述べた通り価格は高く焦げ付きにも注意が必要だ。

樹脂製のマグカップは二重構造で蓋付きなど保温機能が高いのだが、大きいため持ち運びが不便という特徴がある。また、ホーローは焦げにくく保温性があり、火にかけることもできるが、重さが気になる素材だ。

マグカップのサイズは300ml以上の大きいものの方が食器としても使用でき、450ml以上の大きさでは、調理器具の代わりにもなる。コーヒーやスープ、調理用など、カップの使用目的に合うものを選ぼう。

10.ランタン

ランタンは夜のキャンプサイトを明るく照らすために必要なものだ。ランタンには、主に6種類のタイプがある。

①ガソリン(ホワイトガソリン)ランタン ②灯油ランタン ③ガス(OD缶、CD缶)ランタン ④キャンドルランタン  ⑤オイル(パラフィン等)ランタン ⑤電池式ランタン

アウトドアのベテランが好むのは広範囲を照らすことができランニングコストに優れたガソリンランタンだ。一般的には燃料にホワイトガソリンを用いて、ポンピング(タンク内のに圧力をかける作業)してタンク内の圧力を上げ、液体のガソリンを気化させて着火、マントルを発光させる仕組みである。

灯油ランタンは、ガソリンランタン同様に明るく暖かいなどの特徴があるが、プレヒート作業などが必要なため、ガソリンランタンに比べて取り扱いが難しいタイプである。ガソリンランタン同様、マントルが必要となる。

比較的取り扱いが簡単なのはOD缶(アウトドアガスボンベ)とCB缶(カセットボンベ)を使用するガスランタンだ。ただし、OD缶に関してはガソリンや灯油ランタンよりもランニングコストは高めになる。OD缶とCB缶ともに必ずランタンヘッドと同じメーカーのガス缶を使うことが推奨されている。こちらも発光にはマントルが必要となる。

そのほか火を使うランタンとして、キャンドルランタンも上げられる。ゆらぐ炎が美しいランタンではあるが、サイトを照らすメインランタンには不向きだろう。雰囲気を楽しむ程度と考えよう。

さらに、パラフィンオイル等を燃料にするオイルランタンもある。着火して発光する芯の太さによって光量は大きく変わるが、とはいえ、これもメインランタンにはなりにくい。ブッシュクラフト等を好むソロキャンパー向け、もしくは雰囲気を楽しむランタンといえる。

安全でテント内でも使うことができ、初心者にも安心なのは電池式ランタンだ。電池を入れて点灯させるもの、ソーラーで蓄電して発光させるものなどタイプは様々。昔ながらの暖かい白熱色、LEDなどの蛍光色などモデルの選択肢も多い。

外を広く照らしたいときには、光量が大きい燃料系のランタンが適している場合もあるが、ランタンを使う場所や使い方に応じて選ぶといいだろう。

ソロキャンプに必要なものを10種、厳選して解説してきた。サイズや重さなどは、車、バイク、バスや電車と、現地までの交通手段も考慮して、よりよい選択をしてほしい。