本に囲まれた自分だけの空間で、趣味や仕事にどっぷり浸かれる書斎。そんな書斎のムード作りには照明が欠かせない。しかし見た目にこだわり過ぎて、居心地の悪い書斎になってしまっては意味がないだろう。そこでこの記事では、実用面も考えた書斎の照明選びについて紹介しよう。

書斎の照明の考え方

照明というと、照明器具を一番に思い浮かべるだろう。間接照明で雰囲気を出し、おしゃれな照明器具を置けばそれだけでインテリアの一部となる。

しかし、部屋に光を取り入れる方法は自然光でも可能なのだ。照明器具を使えば必然的に消費電力もかかってくるが、それを気にしなくて済むのが太陽の光、つまり自然光なのである。自然光を取り入れるだけで、日中は穏やかな淡い光に包まれた雰囲気ある空間にすることができる。

自然光を取り入れる

前述したとおり、自然光は上手に取り入れることで照明の利用を減らし消費電力を削減することができる。電気を使わないため、長時間書斎に籠もっていても電気代を心配する必要がない。

また自然光は健康にも欠かせないとされている。自然光を浴びることで体内時計がリセットされ、心身ともに健康でいられるというのだ。ドイツの職場規制では「自然光は、一般に人々の健康と幸福にプラスの効果を持っている」と明記されており、職場に窓を設置することを提唱している。書斎に籠もりがちなら自然光を取り入れることで健康的に過ごせるだろう。

ただし自然光は、部屋や窓の位置によって取り入れられる量が限られてくる。間取りによっては一部しか光が当たらず、部屋の奥まで光が行き渡らないこともあるだろう。かといって大き過ぎる窓では夏場、部屋の温度を上昇させてしまう。

自然光は部屋への取り入れ方が重要なのだ。たとえば、机や椅子を窓に向けた配置にすれば、自然光を取り入れやすくなり、正面から光が入ってくることで圧迫感も感じさせない。

家を建てる場合は、天井など部屋の高い位置に窓を配置するのもいいだろう。小さい天窓1つでもあれば、部屋の奥まで光を届けてくれる。また反射した光を部屋全体に行き渡らせるなら、家具や壁、床は白色が好ましい。自然光を書斎に取り入れるには、部屋のレイアウトやインテリアにも工夫が必要なのだ。

照明器具を活用する

自然光ではなく照明器具を取り入れれば、時間や天気に左右されることなくいつでも室内を照らしてくれるメリットがある。特に夜間に書斎で過ごすことが多いならば、照明器具は欠かせないだろう。かといって使い過ぎると電気代がかかる。LED照明は、寿命は長いが光が均等に当たらない、ブルーライトは目によくない影響を与えるなどのデメリットもあるのだ。

照明器具は取り入れ方のコツが肝心と覚えておこう。1つの書斎に取り入れる照明器具は1つとは限らず、複数の照明を取り入れることで、実用的かつおしゃれな書斎を作ることができる。

たとえば天井に取り付けるシーリングライトや天井に埋め込むダウンライトならば、部屋全体を明るく照らしてくれる。よく耳にする間接照明もこれに含まれる。照明器具による光を天井や壁で反射させた反射光のことをいい、これを利用することで部屋全体を穏やかな光で包むことができる。

また書斎では、本を読んだり細かい作業をしたりすることも多いだろう。となると手元をピンポイントに照らすためのデスクライト、スタンドランプなども必要になってくる。インテリアのようなおしゃれさを演出したいなら、天井から吊り下げるペンダントライトやスポットライトがおすすめだ。このように複数の照明器具を組み合わせながら、こだわりの空間を作ることが大切なのである。

書斎の照明の色の選び方

照明器具を活用するなら、その色合いも雰囲気作りには欠かせない。ここでは、電球色・昼白色・昼光色の3つに分け、それぞれどのような特徴があるのかを紹介しよう。

リラックスしたい書斎を作りたいなら「電球色」

電球色とは、オレンジ色に近い色合いのことを指す。明るさが抑えられているため、リラックスした落ち着いた雰囲気の書斎を作りたい人におすすめだ。ただし細かい作業をする場合は手元をデスクライトで照らすなど、作業のしやすさを工夫する必要があるだろう。また自由に調節できる照明器具を選び、リラックスタイムにだけ電球色を利用する方法もある。

太陽の明るさに近い自然な光の書斎を作りたいなら「昼白色」

昼白色とは、自然光に近い白っぽい光のことを指す。自然な色合いで目にも優しいため、書斎に長時間籠もるなら昼白色がいいだろう。またどんな雰囲気の部屋にもマッチしやすいので、色合いに悩んだ場合はまずこちらを選んでみるのもひとつの手だ。

集中力を高める書斎を作りたいなら「昼光色」

昼光色とは、白に青みがかったような色のことを指す。この色の光は目が冴え、脳が活性化して集中力が上がるといわれている。書斎で集中して仕事をしたい、趣味に没頭したいと考えている人には昼光色がおすすめだ。ただし目が疲れやすいため、長時間作業を行う場合は適度に休息を取るなどして、目や体に負荷がかからないようにしよう。

書斎には複数の照明器具をバランスよく取り入れることでより自分に合った空間作りができる。また窓があるなら自然光も十分に活用し、書斎での過ごし方によって照明の色合いも工夫するといいだろう。照明にこだわることは、素敵な書斎作りの第一歩なのだ。