海外旅行において正確な時を刻む電波時計は手に入れたいアイテムのひとつだ。日本国内だけでなく、海外でも使用可能な電波時計はいくつかある。その代表的なものが、日本や海外の主要地域に設置された電波局からの電波を受信する標準電波時計と、GPS衛星からの電波を受信するGPS衛星電波時計の2種だ。それぞれの仕組みとメリット・デメリット、選りすぐりの標準電波時計&GPS衛星電波時計を紹介する。

地上の電波局からの電波を受信する「標準電波時計」

標準電波時計は、電波局からの電波(標準電波)を受信し、時刻修正を行うものだ。時計の中に小型のアンテナが搭載されており、電波局からの電波をキャッチする仕組みになっている。

日本での電波局は2箇所ある。福島県と佐賀県だ。電波の受信範囲は広い範囲をとれるメーカーのものだと、1,500〜2,000km。日本は東西3,000km、南北にも3,000kmの長さがあるため、2つの基地局で全国をカバーしているというわけだ。

世界でみると、イギリスやドイツ、中国、アメリカなどの主要都市にもこの電波局が設置されている。

例えば、中国の電波局は河南省にある。電波の受信範囲は半径1,500km圏内だ。この範囲では中国全土をカバーすることはできないが、上海や北京、香港、台湾は圏内だ。アメリカでは、メーカーにより異なるが半径3,000kmを対象とした電波局がコロラド州のフォートコリンズにある。アメリカ全土とカナダ、中米の一部がこの範囲内に入っている。

標準電波時計で電波が受信できない地域の場合は、手動で時刻修正をしなければならない。いろいろな地域を旅行する場合には、地域が限定されないGPS衛星電波時計や、スマートフォンと連携できるBluetooth機能付きの標準電波時計が便利だ。

標準電波時計は、GPS衛星電波時計に比べると地域が限定されるデメリットがある。しかし、屋内でも受信でき、GPS電波時計より受信する回数や速度がより速く、消費電力も少ない点はメリットだ。 日本の電波だけを受信するタイプの標準電波時計であっても、時差設定機能やローカルタイム機能付きの機種であれば、簡単に海外時間に合わせることができる。

電波時計の詳しい仕組みは、以下の記事でも解説しているので、参考にしてほしい。

電波時計の電波を受信できないときの対処法とおすすめの電波腕時計5選

GPS衛星からの電波を受信する「GPS衛星電波時計」

電波局からの電波を受信する標準電波時計に対し、GPS衛星電波時計はGPS衛星からの電波を受信し、時刻修正をする。GPS衛星電波時計は地球を周回する約30基のGPS衛星から送信される電波を受信するため、世界中どこにいても電波を受信できるメリットがある。

GPSは位置情報を特定するものであるが、その機能を利用して時計の位置を特定し、現在地の時刻に自動修正する。各社によって、自動での受信頻度は異なるが、手動で行えば30秒~2分程度で位置情報を取得し、時刻修正が可能だ。

海外旅行が当たり前となった現代において、瞬時に現地の時刻に修正できる電波時計は必須アイテムともいえる。それぞれの特徴を比較して、使いやすいものを選んでほしい。

海外旅行に便利な標準電波時計&GPS衛星電波時計・国内メーカー5選

海外にも対応し、機能性も高い標準電波&GPS電波時計を厳選した。いずれも日本を代表する有名ブランドばかりだ。

海外の空港ロビーにてワンタップで時刻を取得OCEANUS OCW-S5000B-1AJF|CASIO(電波時計)

商品名: OCEANUS OCW-S5000B-1AJF

ブランドカラーが映えるカシオの逸品
(引用:公式サイト

「OCEANUS OCW-S5000B-1AJF」は世界6局(日本2局、中国、アメリカ、イギリス、ドイツ)の標準電波を受信している。電波を受信できない地域では、Bluetoothでスマートフォンと連携できるスマートフォンリンク機能で時刻修正が可能だ。

充電はソーラー式を採用しているためケーブル充電や電池交換なしで駆動する。充電がフルの状態では約5ヶ月駆動可能だ。パワーセービングという運針を止めて節電する状態では約18ヶ月も駆動する。

全体を薄いフォルムに仕上げ、洗練された美しさと上品さを兼ね備えている。色はオールブラックでどんなコーディネイトにも合わせやすい。インフォーマルではもちろんビジネスシーンでもしっかり決まるだろう。

文字盤は、見る角度によってブラックからブルーへと色味が変化する仕様だ。表情豊かで毎日使っていても飽きがこないデザインだ。

世界中で正確な時間を表示G-SHOCK GRAVITYMASTER GPW-2000-1A2JF|CASIO(GPS衛星電波時計)

商品名: G-SHOCK GRAVITYMASTER GPW-2000-1A2JF

スマートフォンのBluetooth機能で正確な時刻取得を簡単実現
(引用:公式サイト

「G-SHOCK GRAVITYMASTER GPW-2000-1A2JF」は標準電波、GPSによる衛星電波、Bluetoothによる時刻修正システムという三重のシステムにより世界中で正しい時刻を刻むことが可能となった。

日本、北米、イギリス、ドイツ、中国の標準電波により幅広いエリアで時刻を自動修正。標準電波でカバーされていない地域でもGPSやスマートフォンとの連携により正しい時刻を得られる。もちろんサマータイムの反映も可能だ。また、タイムゾーンを抜けた際は1日に4回スマートフォンと自動で連携し、時刻を修正する優れものだ。

これらの機能は充電を消費するのだが、タフなソーラー充電を搭載することで実現できた。

タイムゾーンをまたぐ海外旅行を快適にするSATELLITE WAVE GPS F990 CC7005-16G|CITIZEN(GPS衛星電波時計)

商品名: SATELLITE WAVE GPS F990 CC7005-16G

世界最速のGPS衛星電波受信でスムーズなタイムゾーンの修正を実現
(引用:公式サイト

「SATELLITE WAVE GPS F990 CC7005-16G」は、GPS衛星から時刻と位置情報を受信。時刻だけなら3秒の早さで受信でき、世界最速レベルの圧倒的なスピードを誇る。GPS衛星電波を受信できない環境下では、通常のクオーツとして月差±5秒の高精度を保つ。

ケースには、スーパーチタニウムを採用。軽く錆びにくく、肌に優しい特性があるチタニウムに、シチズン独自の表面効果技術を施すことで、ステンレスの5倍以上の表面硬度を実現し、耐傷性にも優れている。

パワーセーブ機能を使えば5年もの長期間動き続けてくれる。

圧倒的な省電力化により、1日最大2回の自動時刻修正機能を搭載 ASTRON 5X Series Dual-Time|SEIKO(GPS衛星電波時計)

商品名: セイコー アストロン グローバルライン スポーツ SBXC063

写真のモデルは軽量なチタンケースや20気圧防水のスペックも魅力
(引用:公式サイト

2012年にセイコーは世界で初めてGPS搭載のソーラーウォッチであるセイコー アストロンを生み出しているが、その性能をさらに高めたものが「ASTRON 5X Series Dual-Time」だ。

特徴は高速タイムゾーン修正。タイムゾーン修正を行った後の時刻修正の運針スピードが劇的に早くなり、時差14時間分をわずか3秒で修正可能だ。この機能は、複数のモーターによって実現した。搭載されている自動時刻受信機能は、1日に最大2回作動し正確な時を刻むことができる。

デザイン性と機能性を持ち合わせたTRUME C collection|エプソン(GPS衛星電波時計)

商品名: TRUME C collection TR-MB5005

洗練されたデザインと機能が詰まった逸品
(引用:公式サイト

都市(City)をイメージしたC collection。洗練されたデザインの中に最新技術を集約している。

アドバンティック仕上げのレザーバンドは二重構造の特殊な塗装加工が施され、自分だけの色合いの変化を楽しめる。(交換用のメタルバンドも付属)。オリジナリティを感じられるアドバンレザー、シックな印象のメタルバンドと、違う表情を味わうことができるのがポイントだ。

また、サファイアガラスの無反射処理SARコーティングで、あらゆる角度から視認性を確保している。

GPS衛星電波を瞬時に受信する「SATELLITELINK」により、その時の位置からタイムゾーンを測定し、海外どこにいても自動的に正確な時刻に修正してくれる。また、ソーラー充電や気圧・高度センサーなども内蔵し、アウトドアでも重宝できそうだ。