19208車中泊に快適な軽自動車&コンパクトカー5選|ソロキャンプ でも活躍

車中泊に快適な軽自動車&コンパクトカー5選|ソロキャンプ でも活躍

男の隠れ家編集部
編集部
新型コロナウイルス禍の影響で長引く外出自粛。今年の夏こそキャンプや釣りなどのアウトドアにデビューし、車中泊も楽しみたいと思っていた人にはとても残念だが、今から自粛明けのプランを自宅で練るのもひとつの手。まずは、車中泊に適したクルマ選びで想像を膨らませてみるのも、ストレス発散などになっていいかもしれない。そこで、ここでは比較的リーズナブルに購入でき、最近人気のソロキャンプなどにもおすすめのコンパクトカーや軽自動車の中で、快適な車中泊ができるクルマを紹介する。
目次

快適な車中泊ができるクルマの第一条件

車中泊を快適にするための第一条件は、シートができるだけフラットになること。シートを倒した時に段差があると、寝心地が悪くなり、快適な睡眠が取れないからだ。

シートがフラットになるクルマには、例えばミニバンならトヨタのノアやヴォクシー、エスクァイアなど(いずれも7人乗りと8人乗りがある)では、3列シートの後席すべて倒すことでフルフラットになり、車中泊も快適だ。

だが、1~2人の少人数での旅では、ミニバンほどの大きさは必要ない場合もある。

例えば、最近流行りの1人キャンプであるソロキャンや、父親と子供の2人でのキャンプ、高齢者のご夫婦などで2人程度が寝られれば十分といった場合。

こういったケースでは、コンパクトカーや軽自動車の方が、取り回しもよく、気軽に楽しめるという人は多い。そのため、メーカーでもそういったニーズに応じて、コンパクトカーや軽自動車でシートがフラットになるモデルをリリースしているのだ。

トヨタ・シエンタ ファンベース

まず、コンパクトカーでおすすめなのが、トヨタ・シエンタ。ボディサイズこそコンパクトだが、広い室内空間で高い人気を誇る小型ミニバンだ。

シエンタには3列シートの6人乗り/7人乗り仕様もあるが、車中泊を考えた場合には2列シートで5人乗りの「FUNBASE(ファンベース)」がいい。

ファンベースは、2018年にシエンタがマイナーチェンジされた時の追加仕様で、アウトドアでの使用をかなり意識した装備を持つのが特徴だ。

注目は、2列目シートを前に倒すと、最大荷室長2065mmという大容量ラゲージを実現していること。26インチのマウンテンバイク2台が積載できるほどの広い荷室スペースは、フラットになるため、大人2人が余裕で車中泊をすることが可能だ。

また、ラゲージスペース下にも大容量の収納ボックスを設定することで、濡れた衣服や汚れ物などの収納が可能。

デッキサイドには、9個のユーテリティホールが用意されていて、オプションのフックやシステムバーと組み合わせることで、キャンプ用品など様々なアイテムや荷物の固定なども可能になる。

シエンタ ファンベースの新車価格(税込)は、ガソリン車が180万9500円~239万4700円、ハイブリッド車が222万7500円~248万1600円だ。

日産・NV200バネット マルチベッドワゴン

クルマに詳しい人なら、小型商用車のイメージが強い「NV200バネット」だが、2列シートを装備した5人乗り乗用ワゴンもある。

「NV200バネット マルチベッドワゴン」は、その乗用ワゴンをベースに、日産の傘下でカスタマイズパーツなどを製作販売するオーテックジャパンが販売する車中泊仕様のコンプリートカーだ。

特徴は、専用のベッドボードが装備されていること。2列目シートを畳みこのボードを置けば、大人2人が余裕で寝られるフラットなベッドに早変わり。ベッド下は収納スペースになっていて、キャンプ道具などを積むことができる。

また、後部ベッドは左右に跳ね上げることができるため、カヌーや自転車など大きな荷物を積載することも可能。荷室のフロアパネルは、撥水性に優れるロンリューム張りのため、泥などで汚れても簡単に拭き取れる仕様となっている。

ボディカラーには、アウトドアから街中まで幅広くマッチする2種類のパステル調2トーンカラー車も設定。新車価格(税込)は、262万4600円~271万4800円だ。

ホンダ・フリード+

5ナンバーサイズのコンパクトミニバン「フリード」にも、5人乗り2列シート仕様の「フリード+(プラス)」がある。

スタンダードのフリードは、6人乗り/7人乗りの3列シート仕様なので、車中泊にはフリード+の方が適しているといえるだろう。

一番の特徴は、ダブルフォールダウン・シートの採用。シートクッション(座面)を引き上げて前方に移動させた後に、背もたれを倒すという独自機構の採用で、シートのフルフラット化を実現している。

加えて、後部のラゲッジスペースに設置可能な軽量・高強度のユーティリティボードを使えば、セミダブルサイズのマットレスが敷けるフルフラットなスペースが完成。快適な車中泊を可能とする。

ちなみに、フリードとフリード+には、クロスオーバースタイルの外観デザインが特徴の「CROSSTAR(クロスター)」というグレードもある。

外装は、フロントグリルや前後バンパー、LEDフォグライト、ルーフレール、アルミホイールなどに専用パーツを装備する。

内装では、専用プライウッド調パネルや汚れの目立ちにくいデジタル柄のコンビシートなども装備し、全体的にアウトドアでの遊び心を強調したデザインや使い勝手を向上させた装備となっている。

フリード+の新車価格(税込)は、ガソリン車が218万2400円~241万8900円(クロスター240万2400円~263万8900円)、ハイブリッド車が258万3900円~282万400円(クロスター280万3900円~304万400円)。FF車(2WD)と4WD車が選べる。

ダイハツ・ウェイク

軽自動車で車中泊をするなら、車高が1700mm以上の軽ハイトワゴンというジャンルのクルマがおすすめだ。室内が広く、高さも十分のため、シートさえフラットになれば大人1~2人が快適に睡眠することが可能だからだ。

そんな軽ハイトワゴンの中でも、特にアウトドアなどのレジャーユースを重視した装備を持つのがダイハツの「ウェイク」だ。

大きな特徴は、室内長2215mm・室内高1455mmという広い室内スペースで、大人4人がゆったりと乗車することができる。また、シートは多彩なアレンジが可能で、キャンプ用品やアウトドアグッズなど荷物の量や大きさに応じて様々な仕様に変更が可能だ。

車中泊をしたい人に注目なのは、Gターボ“レジャーエディション SAⅢ”、Gターボ“SAⅢ”、L“レジャーエディションSAⅢ”といったグレードに標準装備されている上下2段階式デッキボード。

このボードの脚を立て後部のラゲッジスペースに配置し、後席を前、前席の背もたれを後ろに倒すことで、大人2人が就寝可能なフルフラットのスペースが出来上がる。

また、助手席側の前席と後席を前方に倒し、このボードの足を立てれば、ロードバイクなども乗せられるラゲッジスペースに。助手席は座面を跳ね上げることでテーブルや荷室の一部にすることもできる。

ほかにも、このモデルには、シート表皮に撥水加工、後席のラゲッジ側は防水仕様となっているため、濡れた荷物でも気にせずに積載することが可能。

また、レジャーエディションというグレードでは、ラゲージ床下部分に90Lの大容量アンダートランクも装備するなど、アウトドアでの使い勝手を考慮した様々な装備が用意されている。

新車価格(税込)は、137万5000円~187万5500円だ。

スズキ・スペーシア ギア

スズキの軽ハイトワゴン「スペーシア」をベースに、SUVテイストを盛り込んだのが「スペーシア ギア」だ。

外装では、丸型ヘッドライトやアウトドアにぴったりなフロントグリルやルーフレールなどを装備。

また、内装にはブラックを基調としながらメーターやシートステッチなどにオレンジのアクセントカラーを採用。ツールボックスをモチーフにしたインパネアッパーボックスなどで、タフでアクティブな中にも遊び心が感じられる空間を演出している。

このモデルのシートも、前後席を倒すことでフルフラット化が可能で、ご夫婦2人と小さな子供1人でもくつろげる空間になる。

シートは撥水加工を施したファブリック仕様で、防汚タイプのラゲッジフロアやシートバック背面も採用。

後席右側のパーソナルテーブルや、メッシュタイプの助手席シートバックポケットなども装備するなど、アウトドアでの実用性を重視した仕様になっている。

新車価格(税込)は164万4500円~189万900円で、FF(2WD)車と4WD車が設定されている。

車中泊はマナーを守ることも大切

これらシートがフラットになるクルマに加え、マットまたはクッションなどを持参すれば、シートが完全にフラットにできて、ぐっすり眠れること間違いなしだ。

あとは外から見えないようにプライバシーシェードを用意するなど、多少の装備があれば立派に車中泊仕様になる。どんなクルマを選ぶかが決まったら、ほかにどのようなアイテムを揃えたら車中泊やキャンプが快適で楽しいかなど、色々と想像を膨らませてみると、家にいてもきっと楽しいはずだ。

ちなみに、車中泊では、就寝中にエアコンなどをかけるためなどで、エンジンを始動させたままにするのはマナー違反。

外出できるようになる時期にもよるが、もし夏などの暑い季節に出かける場合は、乾電池式の扇風機など、暑さ対策グッズも用意するといいだろう。

文:平塚直樹/写真:トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、ダイハツ工業、スズキ

あわせて読みたい

編集部
編集部

いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

Back number

バックナンバー
More
もっと見る