101177ユネスコ無形文化遺産登録「伝統的酒造り」—丹波杜氏の新酒シーズン到来

ユネスコ無形文化遺産登録「伝統的酒造り」—丹波杜氏の新酒シーズン到来

男の隠れ家編集部
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2024年12月5日、日本の伝統文化を象徴する「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された。この栄誉ある登録を受け、日本各地で酒造りへの関心が高まっている。

そんな中、冬の訪れとともに丹波杜氏が手掛ける新酒のシーズンが始まった。兵庫県丹波篠山市に拠点を置く「丹波杜氏」は、日本酒造りの名匠として広く知られている。

この機会に、丹波杜氏の歴史や技術、そして新酒の魅力について紹介しよう。

日本三大杜氏の一つ「丹波杜氏」とは

丹波杜氏は日本三大杜氏の一つに数えられる酒造り集団である。岩手県の南部杜氏、新潟県の越後杜氏と並ぶ存在で、その起源は江戸時代にまでさかのぼる。

特に、篠山曽我部(現在の丹波篠山市日置)出身の庄部右衛門が「大和屋本店」の杜氏として活躍したことが丹波杜氏の始まりとされ、以降、丹波杜氏は灘五郷など日本有数の酒造地で300年以上にわたり酒造りを支えてきた。

杜氏とは酒造りを統括するリーダーを指し、蔵人をまとめる責任者としての役割を果たす。広義では丹波杜氏のように地域に根ざした酒造り集団全体を指すこともある。

丹波杜氏の技と経験は、原料の米や良質な水を生かした銘酒を生み出す源泉となっているのだ。

新酒のシーズンと杉玉のしるし

よく耳にする「新酒」とは秋に収穫された新米を使って仕込まれたお酒の中で、最初に搾られたものや翌年春までに出荷されたものを指すことが多い。新酒の特徴としては、フレッシュな風味と芳醇な香りが魅力とされている。

そんな新酒の登場を知らせる伝統的なシンボルが「杉玉(すぎたま)」だ。杉の葉を束ねて球状にした杉玉は、「新酒」のできた証として酒蔵の軒先に吊るされる。青々とした杉玉が徐々に茶色に変わる様子は、新酒の熟成を象徴しているのだ。

酒蔵を訪れた際には、この杉玉を目印に新酒の登場を確認してほしい。

「唎酒(ききしゅ)会」丹波杜氏の技術を競う

丹波杜氏が丹精込めて造る新酒の品質を競う「唎酒(ききしゅ)会」は、技術向上を目的とした重要なイベント。大正6年(1917年)に第1回が開催されて以来、毎年春に行われている。

この会では日本酒の研究者や専門家、大阪国税局鑑定官が審査員となり、「普通酒」「純米酒」「吟醸酒」の3部門で審査が行われる。

ぜひ来年の「唎酒会」の結果に注目して、どんなお酒がどんな評価なのか、調べるのも一興だ。

「丹波杜氏酒造記念館」伝統を守る拠点

丹波篠山市には「丹波杜氏酒造記念館」があり、酒造りの歴史や技術を学べる施設として親しまれている。この記念館では、近代化によって失われつつある酒造用具や資料を展示し、昔ながらの手作業による酒造りの工程を紹介している。

また、丹波杜氏の由緒や過酷な作業環境を伝える資料も展示されており、日本酒文化の奥深さを感じられる空間となっている。

兵庫県丹波篠山市東新町1-5
営業時間:AM10:00PM5:00(土・日・祝はPM4:00まで)
休館日:11月から翌3月の土・日・祝、年末年始12/28〜1/4
公式サイト:丹波杜氏酒造記念館

まとめ

丹波杜氏が作る新酒は伝統と革新が融合した逸品。ユネスコ無形文化遺産に登録された「伝統的酒造り」の技術を継承し、丹波杜氏は今もなお日本酒文化の発展に貢献し続けている。

新酒の季節にぜひ丹波篠山を訪れ、歴史と技術が生み出す至高の味を堪能してほしい。

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