「疲れていて料理をするのが面倒臭い……」そんな時に役立つのが「炊飯器」だ。
米と一緒に食材と調味料を入れ、後はスイッチを押して待つだけ。たったそれだけで、フライパンもコンロも使わず、ご飯に合う美味しいおかずが出来上がる。では、炊飯器で作れるおかずとは、具体的にどんなものがあるのだろうか。
本記事では、炊飯器に米と一緒に入れるだけで作れる美味しいおかずと、調理機能付きのおすすめ炊飯器を紹介する。
■米と一緒に炊くだけの簡単おかず
「米と一緒に炊くだけで良い」と言っても、下ごしらえに時間がかかり過ぎたり、マイナーな材料が必要だったりすると、作るのをためらってしまうだろう。
今回は、材料はそのまま入れるか切るだけ、メジャーな調味料で作れる、簡単おかずレシピを厳選した。
人参の粒マスタードバター和え
人参は、皮をむいて両端を切り落とす。炊飯器に米を入れて、その上に人参を置いたら、後はスイッチを押して待つ。人参の量は、米2合に対して2本が目安だ。
炊き上がったら、人参を取り出して食べやすい大きさに切ろう。バターと粒マスタード、塩を和えれば、ご飯のお供にはもちろん、おつまみにもぴったりな美味しいおかずが出来上がる。
鮭まるごとご飯
用意するものは、米とサケの切り身のみ。調味料は、酒、醤油、みりんの3つだけだ。米3合と、それぞれの調味料を50mlずつ炊飯器に入れたら、3合の水量に合わせて水を入れる。後はサケの切り身を乗せて、炊飯器のスイッチを押せば準備完了。ちなみに、サケは冷凍のままでも構わない。
炊けたら、サケの骨を取ってご飯をしっかりかき混ぜる。簡単・美味しい・健康的と、三拍子揃った究極ズボラ飯をご賞味あれ。
シンガポールライス
東南アジアの名物料理であるシンガポールライスも、炊飯器で簡単に作ることができる。
まずは鶏もも肉を200g準備し、両面に塩コショウを適量振ろう。続いて、米2合と水360mlを炊飯器に入れる。最後に、ニンニク、ショウガチューブを各大さじ1ずつ加え、しっかり混ぜたら、スイッチを押して炊飯スタート。
これなら、包丁も難しい調理テクニックも必要ない。エスニック料理が好きな人は、ぜひ試してみてほしい。
ステーキ&バターライス
炊飯器に米2合と、水360ml、コンソメ小さじ2を入れる。ステーキ肉に塩コショウを適量振って、ステーキを米の上に乗せたら、スイッチを押して炊き上がりを待つ。
米が炊けたら、肉は一旦取り出して、別の皿に移しておこう。ご飯にバターを適量入れて、しっかりと混ぜこんだら、先程取り出したステーキ肉を一口サイズにカットする。後は皿に盛り付け、ステーキソースをかけるだけで完成だ。
すき焼き風肉飯
材料は、米2合に対し、牛コマ肉300g、ゴボウ1本、白ネギ1本、ショウガ2かけ。ゴボウはささがき、白ネギとショウガは薄切りにする。炊飯器に米、材料、調味料を入れ、炊飯スイッチを押したら後は待つのみ。
調味料の分量は、水320ml、めんつゆ大さじ4、ごま油小さじ1が目安だ。
■炊飯器調理の注意点
炊飯器レシピは、ご飯とおかずが同時に手早く作れる大変便利な調理法だ。ただ、「どんな炊飯器でも良い」「何でも入れて良い」というわけではない。
ここでは、炊飯器でおかずを作る前の注意点を2つ紹介する。
炊飯コースでの調理
各メーカーは、炊飯コースで米を炊く以外の調理を行わないよう、注意喚起している。そのため、炊飯器でご飯とおかずを同時に作りたい場合は「調理機能」が付いているか確認しておくことが重要だ。
また、炊飯器は「圧力炊飯器」「マイコン炊飯器」「ガス炊飯器」などいくつか種類がある。同じ調理機能が付きでも、作れる料理が異なるので注意しよう。
ポリ袋調理
水が沸騰してポリ袋が蓋(蒸気孔)に貼りつくと、炊飯器内の空気が膨張して、中身が吹き出したり、蓋が開いたりする恐れがある。そのほか、ラップやアルミホイル、クッキングシートも、基本的に炊飯器では使用できない。
■同時調理におすすめの炊飯器3選
先述の通り、一口に炊飯器といっても、加熱方法や機能は、製品によって様々だ。ここでは、調理機能付きの炊飯器の中から、使い勝手が良いと評判の製品をピックアップした。
近年は、充実した機能を備えた炊飯器が多く販売されており、料理が好きな人はもちろん、苦手な人でも納得のいくものが手に入る。炊飯器調理をマスターして、時短で美味しいおかずを作り、おうち時間を有意義なものにしてみよう。
①タイガー魔法瓶「マイコンジャー炊飯器〈炊きたて〉」品番:JBS-A055
「極うま」「エコ炊き」などの多彩なメニューを搭載した、タイガー魔法瓶の人気炊飯器。0.5号炊飯時なら約24分で炊き上がる「早炊き」や、余ったご飯を冷凍保存しておける「冷凍ご飯」メニューが付いているのもポイントだ。価格は12,791円(税込)。
②パナソニック「IHジャー炊飯器『ライス&クッカー』」品番:SR-UNX101
スマホとの連携が可能な、調理機能付きハイテク炊飯器もおすすめだ。専用アプリのレシピに沿って材料や調味料を入れ、送信ボタンを押せば、自動でおかずを作ってくれる。また、スマホで炊き上がり時刻を決定、変更できる機能が搭載されているのも嬉しい。45,540円(税込)で販売中。
③アイリスオーヤマ「分離式IHジャー炊飯器」品番:RC-SA30-B
この製品は、加熱部を分離させ、独立したIHヒーターとしても使える、機能的な炊飯器だ。「煮込み/蒸しコース」が付いていて、ご飯とおかずの同時調理も可能となっている。
米の銘柄に合わせて炊き加減を調節する「炊き分けモード」など、炊飯機能も申し分ない。販売価格は16,000(税込)。
■まとめ
本記事では、炊飯器で米と一緒に炊くだけで作れるおかずレシピ、炊飯器調理の注意点、一人暮らし男性におすすめの炊飯器を紹介した。
炊飯器を使ったご飯とおかずの同時調理は、時短な上に、光熱費の節約にもなる。コロナ禍でおうち時間が増え、自炊をする機会が増えた人も多いだろう。料理を作るのが面倒な時は、調理機能を活用した、炊飯器レシピに挑戦してみてはいかがだろうか。