58579日本は大幅に遅れている…!日本と海外のキャッシュレス決済比率はどう違う?

日本は大幅に遅れている…!日本と海外のキャッシュレス決済比率はどう違う?

男の隠れ家編集部
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日本政府主体で行った「キャッシュレス・ポイント還元事業」の影響もあり、キャッシュレス決済を使っている人が年々増加している。コンビニやスーパーにキャッシュレス専用レジが追加されるなど、普及率は順調のように思われる。

しかし、日本と海外のキャッシュレス決済比率を比べてみたとき、日本は大幅に遅れていることが分かる。また、未だに現金に固執している層が一定数いるのも事実だ。

そこで今回は、日本におけるキャッシュレス決済の種類、海外と比べたときの差を解説する。

■日本におけるキャッシュレス決済の種類

そもそもキャッシュレス決済には、どんな決済方法があるのだろうか?いま一度、日本国内で使用できる決済方法を確認しよう。

日本におけるキャッシュレス決済の種類としては、主に以下の4つが挙げられる。

・クレジットカード決済
・デビットカード決済
・電子マネー決済
・QRコード決済

【クレジットカード決済】

日本で最も利用されているキャッシュレス決済である。経済産業省が公表したデータによると、2020年時点での決済比率は25.8%を占めている。

【デビットカード決済】

クレジットカード決済と同様、カードを用いた決済方法である。キャッシュレス決済の比率は0.8%と、ほかの決済方法に比べて低い傾向にある。

【電子マネー決済】

「Suica」「PASMO」など、主に交通系電子マネーがこれにあたる。決済比率は2.1%と、クレジットカード決済の次に高い数値を獲得している。

【QRコード決済】

「PayPay」「LINE Pay」などを使い、スマートフォンや店頭端末でQRコードを読み取る決済方法だ。2018年から始まった新しい決済方法であるのにも関わらず、決済比率は1.1%という数値を獲得している。

■日本におけるキャッシュレス決済の比率

「三菱UFJリサーチ&コンサルティング」が2021年9月28日に公表したデータによると、2020年における日本のキャッシュレス決済比率は29.7%だった。

コロナ禍により民間の最終消費支出が落ち込む中、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済、すべての決済手段において決済金額が伸びている。

日本のキャッシュレス決済比率が伸びている背景としては、2019年の消費税率引き上げに伴い、日本政府主体で行った「キャッシュレス・ポイント還元事業」が影響している。

この事業の詳細としては、対象店舗での支払いをキャッシュレス決済にすることで、最大5%の還元を受けられるというものだ。日本全体にキャッシュレス決済が普及する大きな要因となった。

しかし、未だに現金に固執する層も一定数いるため、全国民がキャッシュレス決済に積極的であるとは言えない。そして、日本と海外における普及率を比べてみると、日本が大幅に遅れていることが分かる。

■日本と海外におけるキャッシュレス決済比率の差

日本と海外におけるキャッシュレス決済比率には、現時点では大きな差がある。「一般社団法人キャッシュレス推進協議会」が公表した、2018年の「世界主要国におけるキャッシュレス決済状況」は以下の通りだ。

・韓国:94.7%
・中国:77.3%
・カナダ:62.0%
・オーストラリア:59.0%
・シンガポール:57.6%
・英国:57.0%
・スウェーデン:48.9%
・米国:47.0%
・フランス:44.8%
・日本:24.2%
・ドイツ:17.9%

現在、日本のキャッシュレス決済比率は29.7%まで伸びたものの、海外主要各国の平均的な比率と40%以上離されている。

韓国においては比率が90%以上と、海外主要各国の中でもトップクラスの普及率を誇っており、その要因は国が積極的に推進しているためである。

国民もキャッシュレス決済に対する意識が高いほか、決済方法による恩恵を受けられるなどの影響から、日本との差を大きく離している。

今後、キャッシュレス決済比率はさらに伸びる傾向にあるので、海外主要各国以外の動きにも注目しておこう。

■まとめ

本記事では、日本と海外におけるキャッシュレス決済比率を解説した。

新型コロナウイルス感染症の影響によって、日本のキャッシュレス決済比率は年々向上している。国が打ち出した施策の影響もあり、2020年のキャッシュレス決済比率は29.7%であった。

しかし、この比率は海外主要各国と比べると、大幅に遅れていることが分かる。今後、海外主要各国以外でもキャッシュレス決済比率は伸びる傾向にあるため、いまのうちに日本全体で考えていく問題だと言えるだろう。

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